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TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.61

TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.61
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■■    TechnoProducer ビジネスに「効く」知財

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■11月以降の関連イベント
★HP http://www.techno-producer.com/
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●今週の一冊
「経営を見る眼~日々の仕事の意味を知るための経営入門」伊丹 敬之

経営入門と銘打って、あらためて、彼の自説を整理した形の本。

彼は言う。

①「当たり前スタンダード」=誰が考えても当たり前の標準
②「神は細部に宿る」=現場がすべて、一事が万事、蟻の一穴
松下幸之助曰く「経営者の仕事は大きなことを考えることと、小さな
ことに目を配ること」
③人間は性善なれども弱し
④六割で優良企業=当たり前のことが当たり前にできる人が六割いれば
優良企業
⑤目に見えないことこそ重要
⑥経営は論理
カネの論理(経済の論理=数字)、情報の論理(見えざる資産の論理=場)、
人の論理(人間力学・感情の論理=論理的でないように見えて、推測が可
能なもの)、の3つを考慮する

いずれのキーワードも、これこそ、「当たり前であるがなかなか意識して
行動できないもの」である。

最後に、「経営は、人間の総合的判断力の幅と深さを鍛える、絶好の知的
行為である」という言葉で締めくくられている。

たぶん、彼は、それがゆえにこの学問にはまったのでしょう。

そして、仕事とはという問に対して、マズローの欲求の理論(最終段階の
「自己実現」)に当てはめて「自分が何ができるか確かめ、その限界を広げ、
そして自己を表現しようとする」こと、としている。

コンパクトで明快、文句なしの良書。

今後経営者を目指される若手におすすめの本。

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本メールマガジンは、エンジニアの方々、知財担当者、教育担当者の
方々にちょっとしたお役立ち情報を届けます。
・バックナンバー http://technoproducer.blog84.fc2.com/

お申し込みは、mail@techno-producer.comまで。


また、弊社の教育カリキュラムの抜粋が、以下のコラムに出ています。

★コラム:ビジネスと知財
http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php


ぜひ、お知り合いの方や技術者の方にご転送、ご紹介下さい!



///////11月以降の弊社関連イベント情報//////////

競争力のある独創的なアイデアを生み出し、ビジネスに繋げる。

そんな人材「エジソン」を育てるには。


★知財教育無料相談会/知財Eラーニング体験会
<東京>
11月30日となります。
http://www.techno-producer.com/docs/Tokyo_Kyoiku_2010.pdf

<大阪>
11月26日となります。こちらでは、「発明セミナー」ご体験
いただけます。各種ツールの活用法も取り上げます。
http://www.techno-producer.com/docs/Osaka_Kyoiku_2010.pdf


★特許情報分析ソフトCSVAID無料体験会
12月1日(東京)となります
http://www.techno-producer.com/docs/csvaidtaiken0904.pdf


★特許調査ソフトSentenceAid無料体験会
11月19日(東京)となります。
http://www.techno-producer.com/docs/saidtaiken_tokyo.pdf
11月25日(大阪)となります。
http://www.techno-producer.com/docs/saidtaiken_osaka.pdf


★スクール情報
2010年下期スクール開講
http://www.techno-producer.com/docs/bizengineer_school_2010sh.pdf

第4回 11月24日(水)「わかりやすい特許公報の読み方」
第5回 12月8日(水)「技術的ノウハウの保護と管理」


以上、お問い合わせは info@techno-producer.com まで。



///////知財関連情報・イベント情報//////////


★芝浦工業大学MOTトップセミナー2010
様々な業界のトップの方々の講演が、8回にわたって開催されます。
http://office.shibaura-it.ac.jp/mot/topics_top_seminar.html


★日本弁理士会 主催 「知的資産経営フォーラム2010」
・日時:2010年11月25日(木) 13:00~17:00
・会場:全社協 灘尾ホール(東京都千代田区霞が関3-3-2新霞が関ビル1階)
詳しくは http://www.business-i.net/event/benrishi/index.html


★「香・味・触・・・『官能評価』を活用する特許戦略」セミナー
五感による作用効果を計るのに使用する「官能評価」、
その評価結果をそのまま特許明細書に記載しても権利化は
難しい面があります。

そこで、「官能評価」の特許活用について、実績のある
講師が、判例も交え具体的に解説します。

・日時:2010年12月9日 13:30~17:00
・会場:オームビルB1F 会議室 [東京都](最寄駅:神保町、竹橋その他)
・主催:高岡知的財産グループ(株)知創研究所
詳しくは http://www.icpl.co.jp/seminar/20101209s.html



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★「知的財産立国」から「知的資源立国」へ~杉光一成 金沢工業大学教授

今回は、金沢工業大学教授、政策ビジョン研究センター客員研究員の杉光一成氏のコラムを
取り上げます。

・コラム
http://pari.u-tokyo.ac.jp/column/column27.html
・日経経済新聞「経済教室」に掲載
http://pari.u-tokyo.ac.jp/media/article/nikkei_101019_sugimitsu.pdf

冒頭にに結論として、

「知的財産立国というスローガンの役目は終わった。これからの日本は『知的資源立国』を
宣言し、それに向かって進むべきだ。」

とある。一体どういう意味だろうか。氏は本コラムの中で「無形資産の輸出」という言葉を
用いて、その意味を明らかにしている。少し長いが引用しよう。(『』内)

『「無形資産の創造」が「我が国の富」を明確に増大させる最も典型的な場面は、日本の
技術やコンテンツという無形資産を外国で確立し、日本以外の諸外国で活用するケース、
すなわち日本企業が現地の外国企業との競争を制してその国で独占排他的にビジネスを
行ったり、外国企業からライセンスフィーが日本にもたらされる場合なのである。つまり、
「無形資産の創造」と「我が国経済・社会の再活性化」が直結する最も明確な因果関係が
あるのは、日本の無形資産の「海外への流通」、言い方を換えれば「輸出」の場面なのだ。』


つまり、無形資産の輸出により国富を増大させることが、今後の日本の目指すべき姿である、
としている。

そもそも「知的財産立国」というスローガンが曖昧であった点を、氏は以下のとおり指摘している。

『「知的財産立国」とは、2002年7月3日の知的財産戦略大綱によれば、「発明・創作を尊重
するという国の方向を明らかにし・・・無形資産の創造を産業の基盤に据えることにより、我が国
経済・社会の再活性化を図るというビジョンに裏打ちされた国家戦略」である、という。
ここでは「我が国経済・社会の再活性化」という最終的な目的と、「無形資産の創造を産業の基盤に
据える」という手段・・・しかしながら、ここで目的と手段の具体的な「因果関係」が明確にされて
いなかった点に当時は想定できなかった問題の根源があったと考えている。』


知的財産が資源である、ということに再度目を向けると、今後の日本の成長戦略が見えてくる、と
いうことか。



■知的財産学習用DVDの紹介~「知的財産概論と情報検索」「現場感覚を反映した著作権」
http://www.techno-producer.com/docs/yamaguchi_dvd_101116.pdf

山口大学 技術経営研究科 木村友久教授による知的財産の講義がDVDになりました。
実際の事例を交えて、楽しく学べるDVDになっています。

例えば「知的財産概論と知的財産情報検索」では、あの有名な「くるりんポイ」排水口を
取り上げ、

・関連する特許にどのようなものがあるか
・類似、競合商品とその特許
・開発の経緯はどの様になっているのか、課題はなにか

など、実際の特許を調べ、一つ一つ読み解いて行きます。中小企業での知財の活用事例なども
分かりやすくとりあげられており、中小企業の経営者、士業の方にも参考になるでしょう。

もちろん、「知的財産とは」「特許とは」という基礎的な内容からすべて網羅されている
ため、初学者、若手技術者でも安心して学ぶことが出来ます。


また「現場感覚を反映した著作権」では、一見複雑な著作権の各内容を分かりやすく
解説した上で、GPL問題や音楽に関する事例などを、実務の観点から幅広く取り上げた、
まさに「現場感覚」で実務的な教材になっています。

詳細、お問い合わせ、お申し込みは、以下。
http://www.techno-producer.com/docs/yamaguchi_dvd_101116.pdf



」」」」」」」」」」」
「どうせやるなら、素早くやらないと」W.シェイクスピア

┃★コラム:ビジネスと知財
http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php
┃▼周りの方に、ご紹介ください。コピー、転送大歓迎。
┃▼メールアドレス変更、配信停止は、mail@techno-producer.comまで。
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テーマ : ビジネスブログ
ジャンル : ビジネス

TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.60

TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.60
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■11月以降の関連イベント
★HP http://www.techno-producer.com/
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●今週の一冊
「やっぱ、「自分ブランド」でしょ。」蟹瀬 令子

今回は少し軽めの本を。

本書で提示されている「5P」、
・Product:何を生み出す人か
・Price:あなたのValueは?
・Promotion:もちろん表現法も大事
・Place:活動範囲
・People:周りの人はどんな人か?
キャリアを考える上で、一つの参考になる視点だと思います。

「軸のぶれない人間になる」「キャリヤの樽を少し大きめにして、
夢も入れておく」など、なかなか素敵な言葉が詰まった本です。

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方々にちょっとしたお役立ち情報を届けます。
・バックナンバー http://technoproducer.blog84.fc2.com/

お申し込みは、mail@techno-producer.comまで。


また、弊社の教育カリキュラムの抜粋が、以下のコラムに出ています。

★コラム:ビジネスと知財
http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php


ぜひ、お知り合いの方や技術者の方にご転送、ご紹介下さい!



///////11月以降の弊社関連イベント情報//////////

競争力のある独創的なアイデアを生み出し、ビジネスに繋げる。
それに必要な、情報分析能力を身につけるには・・・


★知財教育無料相談会/知財Eラーニング体験会
<東京>
11月16日となります。
http://www.techno-producer.com/docs/Tokyo_Kyoiku_2010.pdf

<大阪>
11月26日となります。こちらでは、「発明セミナー」ご体験
いただけます。各種ツールの活用法も取り上げます。
http://www.techno-producer.com/docs/Osaka_Kyoiku_2010.pdf


★特許情報分析ソフトCSVAID無料体験会
12月1日(東京)となります
http://www.techno-producer.com/docs/csvaidtaiken0904.pdf


★特許調査ソフトSentenceAid無料体験会
11月19日(東京)となります。
http://www.techno-producer.com/docs/saidtaiken_tokyo.pdf
11月25日(大阪)となります。
http://www.techno-producer.com/docs/saidtaiken_osaka.pdf


★スクール情報
2010年下期スクール開講
http://www.techno-producer.com/docs/bizengineer_school_2010sh.pdf

第4回 11月24日(水)「わかりやすい特許公報の読み方」
第5回 12月8日(水)「技術的ノウハウの保護と管理」


以上、お問い合わせは info@techno-producer.com まで。


★神戸塾~「必殺プレゼン術」
次回神戸塾は、11月18日となります。お申込み他、詳細は以下。
http://www.techno-producer.com/docs/kobe20101118.pdf

<概要>
あなたは、言語による説得がどの程度の効果を持つかご存じです
か?見た目や声のトーン、表情がどの様な印象を与えるか、意識していますか?
言語以外のコミュニケーションが70%以上を占めると言われている中、効果
的な「プレゼンテーション」について考え、実際にご自身のプレゼンを映像で
ご覧いただき、ご自身の「癖」を把握し、ブラッシュアップしていただきます。



///////知財関連情報・イベント情報//////////


★芝浦工業大学MOTトップセミナー2010
様々な業界のトップの方々の講演が、8回にわたって開催されます。
http://office.shibaura-it.ac.jp/mot/topics_top_seminar.html


★「最先端サステナブル・テクノロジー・セミナー」のご案内
~環境技術とオープンイノベーション~

早稲田大学環境総合研究センター、Intellectual Ventures主催、
NPO法人循環型経済社会推進機構、早稲田大学循環型環境経済共創システム研究所、
早稲田大学CSR研究所共催の最先端サステナブル・テクノロジー・セミナーが開催
されます。

・日時:2010年11月8日(月) 13:00-17:30,  9日(火) 10:00-17:40 
・会場:早稲田大学 西早稲田キャンパス(旧 大久保キャンパス) 63号館 2階
http://e-wei.co.jp/seminar-detail-access.html

・プログラム詳細は、下記のURLからご覧ください。
http://e-wei.co.jp/sustainable-tecnology_seminar.html


★「中国ビジネスセミナー」
中国ビジネスに関わる法律問題と、中国での知的財産権の取得のポイントとその
重要性について、それぞれご講演があります。

・日時:11月10日 14:30~17:00
・会場:難波市民学習センター第1研修室
詳しくは http://www.arcadia-ip.jp/seminar/101110-3.html


★日本弁理士会 主催 「知的資産経営フォーラム2010」
・日時:2010年11月25日(木) 13:00~17:00
・会場:全社協 灘尾ホール(東京都千代田区霞が関3-3-2新霞が関ビル1階)
詳しくは http://www.business-i.net/event/benrishi/index.html


★「香・味・触・・・『官能評価』を活用する特許戦略」セミナー
五感による作用効果を計るのに使用する「官能評価」、
その評価結果をそのまま特許明細書に記載しても権利化は
難しい面があります。

そこで、「官能評価」の特許活用について、実績のある
講師が、判例も交え具体的に解説します。

・日時:2010年12月9日 13:30~17:00
・会場:オームビルB1F 会議室 [東京都](最寄駅:神保町、竹橋その他)
・主催:高岡知的財産グループ(株)知創研究所
詳しくは http://www.icpl.co.jp/seminar/20101209s.html



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■「発明的創造の心理学について」~その6
今回も、G.S.アルトシューラーの論文「発明的創造の心理学について」を
取り上げて、「発明」について考えてみたい。

なお、日本語訳が、
http://www.hj.sanno.ac.jp/cgi-bin/WebObjects/107c2074456.woa/wa/read/c1_10db020d43d/
産業能率大学 総合研究所 HP
よりダウンロード出来ますので、ぜひご参照ください。

さて前回は、アルトシューラーが最も力を入れて記載している「分析」の第4段階目であった。

では、分析の次は何か。


以下「」部分は引用。

「技術的創造の過程の第 2 の部分、操作段階は多くの点で第1 の部分(分析段階)と
異なる。大多数のケースにおいて、操作段階は論理的操作と非論理的操作との組み合
わせとなっている。この時、発明者は探求し、試行し、あるいはあまり正確でない古
い用語を使えば、「思考実験」を進めなければならない。」

つまり、分析の次は「思考実験」である。彼は、この段階を「操作段階」と呼んでいる。

「操作段階で発明者は抽象的な「アイディア」を探求するのではなく、(分析段階で
明らかにされた)具体的な技術的矛盾を具体的に除去する方法を探究することになる
からである。」

操作段階では、漠然としたアイデアを考えるのではなく、注目した課題を解決できる
「具体的手法」を探すのだ、としている。

これは、私の経験上も「全く」その通りである。


彼は、その探究の具体的手法を以下の通り挙げている。(以下引用)

1. 典型的解決法(原型)の研究
a) 自然的(自然の中に存在する)原型の応用
b) 他の技術分野の原型の応用

2. 次の各部の変更によって解決をもたらす新たな方法の探求
a) システムの範囲内における変更
b) 外部環境における変更
c) 隣接システムにおける変更


彼の指摘の通り、特に1.のような解決手法の探究は、時として強力な(シンプルかつ斬新)
発明を生み出す。


それぞれの具体的な事例については、次回以降、見ていくことにしよう。



」」」」」」」」」」」
「一灯をかかげて暗夜を行く。暗夜を憂うなかれ、ただその一灯を頼め」佐藤一斉

┃★コラム:ビジネスと知財
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