TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.100
TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.100
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■■ TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.100
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配信数:約6000 配信実績:2008年8月19日より隔週発行
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■6月以降の関連イベント
●今回のトピック
・IPXIと欧州「知財取引」市場について~欧州が考える知財取引と国際分業の新たな形
★HP http://www.techno-producer.com/
★発明塾~未来のエジソンを育てます http://edison-univ.blogspot.com/
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●今週の一冊
「特許がわかる12章」竹田和彦
知財関係者の方には、同氏の「特許の基礎知識」の方が適しているかと思い
ますが、技術者の方であれば、この本に書かれている内容を1-5年かけて、
実務を経験しながらじっくり理解することを、お勧めいたします。時間を
かけて身に付けた知識は、簡単に失われないものなのです。
12章は、それぞれ独立していますので、例えば、目安として以下の順で
読まれてはどうでしょうか。
・新入社員の方であれば「序章、1、2、8章」を読み、知的財産が
企業活動にとってどういう意味を持つのか、特許制度の目的、職務発明
に関することを学ぶ
・2-3年目社員の方であれば「3,4,7,9章」を読み、特許制度、
特許になる発明とは(特許性)、特許情報活用、ライセンスについて学ぶ
・それ以上の年次で「5,6,10,11章」を読み、特許権侵害、権利行使、
海外の制度などについて学ぶ
少し厚い本ですが、内容は充実しており、ハンドブック的にも活用できる良書です。
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本メールマガジンは、エンジニアの方々、知財担当者、教育担当者の
方々にちょっとしたお役立ち情報を届けます。
・バックナンバー http://technoproducer.blog84.fc2.com/
お申し込みは、mail@techno-producer.comまで。
また、弊社の技術者向け知財教育カリキュラムの抜粋を、コラムにしております。
知財部で人材育成をご担当の方、技術者の方、若い部下をお持ちの方、ぜひ一読
ください。
★コラム:ビジネスと知財
http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php
お知り合いの方、知財部門の方、技術者の方、企画部門・人事教育部門の方に、
是非ご転送、ご紹介下さい!
お願いします!!!
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★★★ 弊社主催 第3回 知的財産戦略セミナーのご案内 ~エジソンを育てる~ ★★★
第3回 知的財産戦略セミナー『化学メーカーが実践すべき真の知財経営戦略とは』は、
おかげ様で満席となりました。ありがとうございました。皆様のご参加を、スタッフ一同
心よりお待ちしております。
第4回に関しましては、8月末開催に向けて現在準備中です。
・ご参考(第3回のご案内)
http://www.techno-producer.com/docs/tpc-chizai-003.pdf
ご質問、お問い合わせは以下まで。
mail: tpc-chizai@techno-producer.com
★★★ 弊社主催「知財教育相談会」~知財戦略を現場で確実に実行するには~開催 ★★★
中国韓国を中心としたアジア諸国の追い上げが激しい中、全社的な知財活動の重要性があらためて
広く認識されています。そして、その知財活動を支える人材育成を強化したいという企業も多く
なっています。
しかし同時に、知財教育担当者からは、「現在の知財教育に課題を感じている」、「成果が
実感できない」、「次のアクションに繋がらない」という声も多く伺います。
『知財教育相談会』では、効果的なカリキュラム構築やアンケート活用事例、また、実績の
ある知財教材を例として取り上げ、事業活動に貢献できる知財教育について議論します。
企業の『知財教育推進担当者』、『人事部門』、『企画部門』の皆様のご参加を、心より
お待ち申し上げます。
●「知財戦略教育~競争優位のための知財戦略~」、「営業人材向け知財教育の重要ポイント」
~6月29日(金)開催
事業の成否に大きな影響をもたらす知財戦略。経営学のフレームワークを活用した知財戦略立案
と教育の事例を紹介します。
また、営業人材を対象とした知財教育の具体例について、お話いたします。
●「ケースで学ぶ技術契約」、「知財戦略教育~競争優位のための知財戦略~」
~7月26日(木)開催
組織の壁を超えた研究開発や事業開発が一般的になり、多くの技術スタッフが関わる技術契約。
トラブルに陥らないための意識と知識を学ぶ弊社教材を例に、技術契約教育のポイントをお話し
します。
また、6月に引き続き、経営学のフレームワークを活用した知財戦略戦略立案と教育の事例を
取り上げます。
いずれも、東京開催となっております。
詳細、お申込みは以下URLをご参照ください。
http://www.techno-producer.com/docs/tpc_kyoikusodan_1205.pdf
★★★ 【定期開催中】「若手知財担当者向け知財戦略勉強会」 ★★★
現在弊社では、丸島儀一氏の「知的財産戦略」をテキストに、若手知財担当者が
知財戦略について学ぶ「知財戦略勉強会」を定期開催しております。
相互に成長、発展する場を目指して、参加者間で活発に議論を行なっています。
毎月第四金曜日の19:00~21:30、東京都内での開催です。
参加ご希望の方、ご興味お持ちの方は以下までご連絡ください。
折り返し担当者から、詳細につき連絡いたします。
・連絡先 info@techno-producer.com 秋好(あきよし)まで
また、丸島氏の「知的財産戦略」に関する討議の終了後、次のテキストとして
小川紘一氏の「国際標準化と事業戦略」を取り上げる予定です。丸島氏の書籍と
並んで、知財関係者のみならず、企画や新規事業担当者、研究者が必ず押さえて
おくべき本だと、我々は考えています。
★★★★★★★★★★ 『大阪知財塾』のお知らせ ★★★★★★★★★★
弊社代表取締役・弁理士の五丁龍志(4月より大阪工業大学知的財産学部客員准
教授兼務)が、大阪で弁理士試験突破を目指す勉強会を行なっています
これまで2001年から10年超の受験機関(Wセミナー・TAC)での弁理士受験生指導の
経験を活かし、今後の中心となる中国・アジアで通用する知財専門家、実務家を育成
するための取り組みです。
・「大阪知財塾」HP
http://osakachizaijuku.seesaa.net/
個人の方を対象とした毎週土曜日開催の勉強会となります。本格的な学習の場
となっております、知財の専門知識を習得したい方は、ぜひご参加ください。
詳細は以下までお問い合わせください。
・連絡先 IP-seminar@techno-producer.com
///////5-6月の知財関連イベント情報///////
★「ユニ・チャームの知財戦略」
・日 時:5月31日(木) 14:00-17:00
・講 師:地曵 慶一 氏(ユニ・チャーム株式会社 知財法務本部長代理)
・会 場:虎ノ門「日本消防会館」5階 大会議室
詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.lesj.org/contents/japanese/02_1getsu.html
★知的財産法戦略セミナー~最新動向と知財税務戦略:特許法改正と移転価格税制への対応~
・日 時:6月1日(金)
セミナー 14:00~17:20(開場 13:30)
レセプション 17:20~18:20
・会 場:TMI総合法律事務所セミナールーム MAP
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ 森タワー22F
・主 催:TMI総合法律事務所 / ウエストロー・ジャパン株式会社
・定 員:120名(申込締め切り2012年5月23日 13:00)
・参加費:無料
詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.westlawjapan.com/event/seminar/120601.html
★「日本の未来を担う知財人材育成」~日本知財学会 2012年度春季シンポジウム
・日 時:6月22日(金)13:00~17:30(開場 12:30)
・場 所:一般財団法人高度技術社会推進協議会 TEPIAホール
(東京都港区北青山2-8-44)
http://www.tepia.jp/access/index.html
・内 容
1.平成24年度TEPIA知的財産学術奨励賞表彰式
2.日本知財学会第9回産業功労賞表彰式
3.シンポジウム
・参加費:日本知財学会 会員の参加は無料
日本知財学会 非会員 2,000円
詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.ipaj.org/symposium/2012/2012_symposium.html
///////6月以降の弊社講師セミナー情報///////
★6月20日「『MBA視点から見た知財戦略』~知財戦略の基礎から、競争優位の知財戦略の立案、
および経営層への提案の仕方~」(秋好)
http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC120698.php
経営における知財の重要性、知財と経営との関わりを、いかに「経営者に理解してもらうか」。
そのような悩みをお持ちの方に。
★6月21日「かんたん!特許公報の内容把握と特許要約シート作成」(山田)
http://www.rdsc.co.jp/seminar/120634.html
特許情報活用を目指したい知財担当者、技術者に。
★6月27日「説得力がある、実現性があるアイデアを生み出すコツ! 「制約思考」で思いつきを
”成功するアイデア”へと変える!!」(楠浦)
http://www.science-t.com/st/cont/id/20045
発明塾で生まれた、アイデアを出すための手法「制約思考」。そのエッセンスを学んで頂きます。
事例も豊富に紹介します。
★7月17日「高収益企業クアルコムに学べ!バリューチェーンを支配し10年先まで勝つ方法
~材料・部品メーカーの知財戦略、その本質は「顧客を支配すること」である~」(楠浦)
http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC120799.php
事例を新たに追加、内容がさらに充実いたしました。「強い特許」をいかに押さえるか。
★7月23日「国内・海外製造現場での技術情報の保護と管理・注意点~技術ノウハウの流出事例、
問題点と技術の守り方~」(山田)
http://www.j-techno.co.jp/test/eisei_H.cgi?mode=sem&unit=2012072301
「特許」や「営業秘密」のメリット・デメリットを把握して、自社の技術ノウハウの流出防止を実現!
★7月24日「高収益企業クアルコムに学ぶ、技術・知的財産戦略」(楠浦)
http://203.138.80.46/cgi-bin/seminar/seminar_detail.cgi?id=20120724-0007&date=201207
皆様のご参加を、講師一同心よりお待ちしております。
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★IPXIと欧州「知財取引」市場について~欧州が考える知財取引と国際分業の新たな形
以前本メールマガジン(Vol.90 http://technoproducer.blog84.fc2.com/blog-entry-102.html )
で紹介したシカゴ市場について、新たなパートナーの発表がありました。
・「Intellectual Property Exchange International Attracts Leading Global Corporations,
Universities, National Laboratories as New Members」May 24, 2012
http://www.businesswire.com/news/home/20120524006315/en/Intellectual-Property-Exchange-International-Attracts-Leading-Global
このニュースによれば、企業としてはフォード・グローバル・テクノロジー(フォードの100%子会社)、
ソニーアメリカ、が新たに参加。他、シカゴ大学やローレンス・リバモア国立研究所などが参加する、としている。
また、すでに昨年末に欧州からも「知財取引市場」に関するレポートが発表されており、本年は知財関係者に
とって、非常に重要な一年になりそうである。
・「Creating a financial market for IPR」
http://breese.blogs.com/files/creating-financial-market-for-ipr-in-europe_en.pdf
346ページに渡る、非常に詳細かつ重厚な(要するに分厚い)報告書のため、ここでは要点だけを見ておきたい。
興味ある方は、ぜひ全文ご一読を。
本レポートにおける「知財取引市場」の位置づけを端的に表しているのが、fig3,4である(欧州にとって、と
言うべきかもしれないが)。まずfig.3から見ていこう。
1.Turning ideas into an asset
- Patented technologies are simultaneously private and public goods
- Monetary value can be attached
- A new channel for the transfer of know-how
2.Global competitiveness
- Global visibility requires companies to improve their processes and products
- An easy access point to global technology markets provides an opportunity to capitalise on inventions
3.New types of cooperation
- Further separation of labour into inventive and commercial activities
- Focusing on core capabilities leads to productivity gain
まず第一に「アイデアを資産化する」と述べられている。細目では「金銭的価値を明確化」し「知識移転に新たな道
を拓く」としている点が興味深い。
第二として「国際競争力」を挙げている。「国際的な技術取引市場により、発明に資金を供給する」としている。
最後、第三に「創造的活動と商業的活動の分離」を挙げている。「選択と集中」により「知的生産性を向上させる」
としている。ここで、core capabilities は、文脈から inventive activities を指すと理解するのが妥当であろう。
これは「商業的活動」で猛烈なキャッチアップを見せているアジア諸国を意識した記述と考えられる。そうすると、
彼らの言う New types of cooperation の真実が見えてくる。アジア諸国との国際分業の新たな仕組みを模索している
のである。
「発明を金銭的に評価する」→「発明に資金が供給される」→「発明活動にフォーカスし、知的生産性を高める」
(一方で、ものづくりはアジアに任せる) やや乱暴であるが、要約すると上記のようなことであろうか。
欧州は「欧州の core capabolities である知識産業にフォーカスすることで、さらに成長を遂げる」と宣言して
いるのである。
米国ヤングレポート、パルミサーノレポートに通じる「欧州の決意」を感じるのは、私だけだろうか。イノベーションと
知的財産権の双方に触れており、ヤングレポート、パルミサーノレポートの双方にまたがる内容である点も、偶然では
ないだろう。「知的財産権」を利用して、「イノベーション」により集中し、その果実を得る。それが、このレポートの
言う知的財産権取引市場の本質ではないだろうか。
紙幅が尽きたので、fig.4については次の機会に解説したい。
次回は再び「発明塾の思考回路」を取り上げます。
・ご参考:発明塾式思考法第四回~「発明の本質把握と発想の拡大」
http://technoproducer.blog84.fc2.com/blog-entry-111.html
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「何かをしたとしても、しなかったとしても、いずれにせよ非難を受ける。自らの信じるところを行え。
そして、非難にはただ笑え。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★コラム:ビジネスと知財
http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php
▼周りの方に、ご紹介ください。転送大歓迎。
▼メールアドレス変更、配信停止は、mail@techno-producer.comまで。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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■■ TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.100
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配信数:約6000 配信実績:2008年8月19日より隔週発行
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■6月以降の関連イベント
●今回のトピック
・IPXIと欧州「知財取引」市場について~欧州が考える知財取引と国際分業の新たな形
★HP http://www.techno-producer.com/
★発明塾~未来のエジソンを育てます http://edison-univ.blogspot.com/
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●今週の一冊
「特許がわかる12章」竹田和彦
知財関係者の方には、同氏の「特許の基礎知識」の方が適しているかと思い
ますが、技術者の方であれば、この本に書かれている内容を1-5年かけて、
実務を経験しながらじっくり理解することを、お勧めいたします。時間を
かけて身に付けた知識は、簡単に失われないものなのです。
12章は、それぞれ独立していますので、例えば、目安として以下の順で
読まれてはどうでしょうか。
・新入社員の方であれば「序章、1、2、8章」を読み、知的財産が
企業活動にとってどういう意味を持つのか、特許制度の目的、職務発明
に関することを学ぶ
・2-3年目社員の方であれば「3,4,7,9章」を読み、特許制度、
特許になる発明とは(特許性)、特許情報活用、ライセンスについて学ぶ
・それ以上の年次で「5,6,10,11章」を読み、特許権侵害、権利行使、
海外の制度などについて学ぶ
少し厚い本ですが、内容は充実しており、ハンドブック的にも活用できる良書です。
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本メールマガジンは、エンジニアの方々、知財担当者、教育担当者の
方々にちょっとしたお役立ち情報を届けます。
・バックナンバー http://technoproducer.blog84.fc2.com/
お申し込みは、mail@techno-producer.comまで。
また、弊社の技術者向け知財教育カリキュラムの抜粋を、コラムにしております。
知財部で人材育成をご担当の方、技術者の方、若い部下をお持ちの方、ぜひ一読
ください。
★コラム:ビジネスと知財
http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php
お知り合いの方、知財部門の方、技術者の方、企画部門・人事教育部門の方に、
是非ご転送、ご紹介下さい!
お願いします!!!
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★★★ 弊社主催 第3回 知的財産戦略セミナーのご案内 ~エジソンを育てる~ ★★★
第3回 知的財産戦略セミナー『化学メーカーが実践すべき真の知財経営戦略とは』は、
おかげ様で満席となりました。ありがとうございました。皆様のご参加を、スタッフ一同
心よりお待ちしております。
第4回に関しましては、8月末開催に向けて現在準備中です。
・ご参考(第3回のご案内)
http://www.techno-producer.com/docs/tpc-chizai-003.pdf
ご質問、お問い合わせは以下まで。
mail: tpc-chizai@techno-producer.com
★★★ 弊社主催「知財教育相談会」~知財戦略を現場で確実に実行するには~開催 ★★★
中国韓国を中心としたアジア諸国の追い上げが激しい中、全社的な知財活動の重要性があらためて
広く認識されています。そして、その知財活動を支える人材育成を強化したいという企業も多く
なっています。
しかし同時に、知財教育担当者からは、「現在の知財教育に課題を感じている」、「成果が
実感できない」、「次のアクションに繋がらない」という声も多く伺います。
『知財教育相談会』では、効果的なカリキュラム構築やアンケート活用事例、また、実績の
ある知財教材を例として取り上げ、事業活動に貢献できる知財教育について議論します。
企業の『知財教育推進担当者』、『人事部門』、『企画部門』の皆様のご参加を、心より
お待ち申し上げます。
●「知財戦略教育~競争優位のための知財戦略~」、「営業人材向け知財教育の重要ポイント」
~6月29日(金)開催
事業の成否に大きな影響をもたらす知財戦略。経営学のフレームワークを活用した知財戦略立案
と教育の事例を紹介します。
また、営業人材を対象とした知財教育の具体例について、お話いたします。
●「ケースで学ぶ技術契約」、「知財戦略教育~競争優位のための知財戦略~」
~7月26日(木)開催
組織の壁を超えた研究開発や事業開発が一般的になり、多くの技術スタッフが関わる技術契約。
トラブルに陥らないための意識と知識を学ぶ弊社教材を例に、技術契約教育のポイントをお話し
します。
また、6月に引き続き、経営学のフレームワークを活用した知財戦略戦略立案と教育の事例を
取り上げます。
いずれも、東京開催となっております。
詳細、お申込みは以下URLをご参照ください。
http://www.techno-producer.com/docs/tpc_kyoikusodan_1205.pdf
★★★ 【定期開催中】「若手知財担当者向け知財戦略勉強会」 ★★★
現在弊社では、丸島儀一氏の「知的財産戦略」をテキストに、若手知財担当者が
知財戦略について学ぶ「知財戦略勉強会」を定期開催しております。
相互に成長、発展する場を目指して、参加者間で活発に議論を行なっています。
毎月第四金曜日の19:00~21:30、東京都内での開催です。
参加ご希望の方、ご興味お持ちの方は以下までご連絡ください。
折り返し担当者から、詳細につき連絡いたします。
・連絡先 info@techno-producer.com 秋好(あきよし)まで
また、丸島氏の「知的財産戦略」に関する討議の終了後、次のテキストとして
小川紘一氏の「国際標準化と事業戦略」を取り上げる予定です。丸島氏の書籍と
並んで、知財関係者のみならず、企画や新規事業担当者、研究者が必ず押さえて
おくべき本だと、我々は考えています。
★★★★★★★★★★ 『大阪知財塾』のお知らせ ★★★★★★★★★★
弊社代表取締役・弁理士の五丁龍志(4月より大阪工業大学知的財産学部客員准
教授兼務)が、大阪で弁理士試験突破を目指す勉強会を行なっています
これまで2001年から10年超の受験機関(Wセミナー・TAC)での弁理士受験生指導の
経験を活かし、今後の中心となる中国・アジアで通用する知財専門家、実務家を育成
するための取り組みです。
・「大阪知財塾」HP
http://osakachizaijuku.seesaa.net/
個人の方を対象とした毎週土曜日開催の勉強会となります。本格的な学習の場
となっております、知財の専門知識を習得したい方は、ぜひご参加ください。
詳細は以下までお問い合わせください。
・連絡先 IP-seminar@techno-producer.com
///////5-6月の知財関連イベント情報///////
★「ユニ・チャームの知財戦略」
・日 時:5月31日(木) 14:00-17:00
・講 師:地曵 慶一 氏(ユニ・チャーム株式会社 知財法務本部長代理)
・会 場:虎ノ門「日本消防会館」5階 大会議室
詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.lesj.org/contents/japanese/02_1getsu.html
★知的財産法戦略セミナー~最新動向と知財税務戦略:特許法改正と移転価格税制への対応~
・日 時:6月1日(金)
セミナー 14:00~17:20(開場 13:30)
レセプション 17:20~18:20
・会 場:TMI総合法律事務所セミナールーム MAP
東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ 森タワー22F
・主 催:TMI総合法律事務所 / ウエストロー・ジャパン株式会社
・定 員:120名(申込締め切り2012年5月23日 13:00)
・参加費:無料
詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.westlawjapan.com/event/seminar/120601.html
★「日本の未来を担う知財人材育成」~日本知財学会 2012年度春季シンポジウム
・日 時:6月22日(金)13:00~17:30(開場 12:30)
・場 所:一般財団法人高度技術社会推進協議会 TEPIAホール
(東京都港区北青山2-8-44)
http://www.tepia.jp/access/index.html
・内 容
1.平成24年度TEPIA知的財産学術奨励賞表彰式
2.日本知財学会第9回産業功労賞表彰式
3.シンポジウム
・参加費:日本知財学会 会員の参加は無料
日本知財学会 非会員 2,000円
詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.ipaj.org/symposium/2012/2012_symposium.html
///////6月以降の弊社講師セミナー情報///////
★6月20日「『MBA視点から見た知財戦略』~知財戦略の基礎から、競争優位の知財戦略の立案、
および経営層への提案の仕方~」(秋好)
http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC120698.php
経営における知財の重要性、知財と経営との関わりを、いかに「経営者に理解してもらうか」。
そのような悩みをお持ちの方に。
★6月21日「かんたん!特許公報の内容把握と特許要約シート作成」(山田)
http://www.rdsc.co.jp/seminar/120634.html
特許情報活用を目指したい知財担当者、技術者に。
★6月27日「説得力がある、実現性があるアイデアを生み出すコツ! 「制約思考」で思いつきを
”成功するアイデア”へと変える!!」(楠浦)
http://www.science-t.com/st/cont/id/20045
発明塾で生まれた、アイデアを出すための手法「制約思考」。そのエッセンスを学んで頂きます。
事例も豊富に紹介します。
★7月17日「高収益企業クアルコムに学べ!バリューチェーンを支配し10年先まで勝つ方法
~材料・部品メーカーの知財戦略、その本質は「顧客を支配すること」である~」(楠浦)
http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC120799.php
事例を新たに追加、内容がさらに充実いたしました。「強い特許」をいかに押さえるか。
★7月23日「国内・海外製造現場での技術情報の保護と管理・注意点~技術ノウハウの流出事例、
問題点と技術の守り方~」(山田)
http://www.j-techno.co.jp/test/eisei_H.cgi?mode=sem&unit=2012072301
「特許」や「営業秘密」のメリット・デメリットを把握して、自社の技術ノウハウの流出防止を実現!
★7月24日「高収益企業クアルコムに学ぶ、技術・知的財産戦略」(楠浦)
http://203.138.80.46/cgi-bin/seminar/seminar_detail.cgi?id=20120724-0007&date=201207
皆様のご参加を、講師一同心よりお待ちしております。
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★IPXIと欧州「知財取引」市場について~欧州が考える知財取引と国際分業の新たな形
以前本メールマガジン(Vol.90 http://technoproducer.blog84.fc2.com/blog-entry-102.html )
で紹介したシカゴ市場について、新たなパートナーの発表がありました。
・「Intellectual Property Exchange International Attracts Leading Global Corporations,
Universities, National Laboratories as New Members」May 24, 2012
http://www.businesswire.com/news/home/20120524006315/en/Intellectual-Property-Exchange-International-Attracts-Leading-Global
このニュースによれば、企業としてはフォード・グローバル・テクノロジー(フォードの100%子会社)、
ソニーアメリカ、が新たに参加。他、シカゴ大学やローレンス・リバモア国立研究所などが参加する、としている。
また、すでに昨年末に欧州からも「知財取引市場」に関するレポートが発表されており、本年は知財関係者に
とって、非常に重要な一年になりそうである。
・「Creating a financial market for IPR」
http://breese.blogs.com/files/creating-financial-market-for-ipr-in-europe_en.pdf
346ページに渡る、非常に詳細かつ重厚な(要するに分厚い)報告書のため、ここでは要点だけを見ておきたい。
興味ある方は、ぜひ全文ご一読を。
本レポートにおける「知財取引市場」の位置づけを端的に表しているのが、fig3,4である(欧州にとって、と
言うべきかもしれないが)。まずfig.3から見ていこう。
1.Turning ideas into an asset
- Patented technologies are simultaneously private and public goods
- Monetary value can be attached
- A new channel for the transfer of know-how
2.Global competitiveness
- Global visibility requires companies to improve their processes and products
- An easy access point to global technology markets provides an opportunity to capitalise on inventions
3.New types of cooperation
- Further separation of labour into inventive and commercial activities
- Focusing on core capabilities leads to productivity gain
まず第一に「アイデアを資産化する」と述べられている。細目では「金銭的価値を明確化」し「知識移転に新たな道
を拓く」としている点が興味深い。
第二として「国際競争力」を挙げている。「国際的な技術取引市場により、発明に資金を供給する」としている。
最後、第三に「創造的活動と商業的活動の分離」を挙げている。「選択と集中」により「知的生産性を向上させる」
としている。ここで、core capabilities は、文脈から inventive activities を指すと理解するのが妥当であろう。
これは「商業的活動」で猛烈なキャッチアップを見せているアジア諸国を意識した記述と考えられる。そうすると、
彼らの言う New types of cooperation の真実が見えてくる。アジア諸国との国際分業の新たな仕組みを模索している
のである。
「発明を金銭的に評価する」→「発明に資金が供給される」→「発明活動にフォーカスし、知的生産性を高める」
(一方で、ものづくりはアジアに任せる) やや乱暴であるが、要約すると上記のようなことであろうか。
欧州は「欧州の core capabolities である知識産業にフォーカスすることで、さらに成長を遂げる」と宣言して
いるのである。
米国ヤングレポート、パルミサーノレポートに通じる「欧州の決意」を感じるのは、私だけだろうか。イノベーションと
知的財産権の双方に触れており、ヤングレポート、パルミサーノレポートの双方にまたがる内容である点も、偶然では
ないだろう。「知的財産権」を利用して、「イノベーション」により集中し、その果実を得る。それが、このレポートの
言う知的財産権取引市場の本質ではないだろうか。
紙幅が尽きたので、fig.4については次の機会に解説したい。
次回は再び「発明塾の思考回路」を取り上げます。
・ご参考:発明塾式思考法第四回~「発明の本質把握と発想の拡大」
http://technoproducer.blog84.fc2.com/blog-entry-111.html
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「何かをしたとしても、しなかったとしても、いずれにせよ非難を受ける。自らの信じるところを行え。
そして、非難にはただ笑え。」
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★コラム:ビジネスと知財
http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php
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