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TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.102

TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.102
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■■    TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.102


配信数:約6000 配信実績:2008年8月19日より隔週発行
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■6月以降の関連イベント

●今回のトピック
・欧州「知財取引」市場について(2)

★HP http://www.techno-producer.com/
★発明塾~未来のエジソンを育てます http://edison-univ.blogspot.com/
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●今週の一冊
「キャズム」ジェフリー・ムーア

イノベーションの「阻害要因」である、導入期とマーケット拡大期の「溝」を
取り上げた古典。IT産業にかぎらず、新規事業開発担当者は必ず身につけて
おくべき視点が網羅されています。
キモであるSカーブ理論は、マーケティングの様々なところで出てきますので、
しっかり理解しておきましょう。

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本メールマガジンは、エンジニアの方々、知財担当者、教育担当者の
方々にちょっとしたお役立ち情報を届けます。
・バックナンバー http://technoproducer.blog84.fc2.com/

お申し込みは、mail@techno-producer.comまで。


また、弊社の技術者向け知財教育カリキュラムの抜粋を、コラムにしております。
知財部で人材育成をご担当の方、技術者の方、若い部下をお持ちの方、ぜひ一読
ください。

★コラム:ビジネスと知財
http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php


お知り合いの方、知財部門の方、技術者の方、企画部門・人事教育部門の方に、
是非ご転送、ご紹介下さい!

お願いします!!!

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★★★  弊社主催 第3回 知的財産戦略セミナー 御礼とご報告  ★★★

第3回 知的財産戦略セミナー『化学メーカーが実践すべき真の知財経営戦略とは』は、
おかげ様で無事終了いたしました。ご参加いただきました皆様に、改めて感謝申し上げます。
鶴見様からは「日本がなぜ競争力を失ったのか」という非常に高い視点のお話から「独自の
ポジションを築いている企業はどのようにしているのか」というところまで、経営学の
各種フレームワークを用いて、非常にわかりやすくお話をいただきました。2時間では
時間が足りない大変盛りだくさんの内容でしたので、もっと詳しい話が聞きたい、という
ご意見も頂きました。今後の企画に反映させて頂きます。

また、今後のテーマも含め「こういう話が聞きたい」というご意見がございましたら、ぜひ
お寄せいただきたく、お願いいたします。

今回初の試みとして、第二部として名刺交換会を開催いたしました。こちらにも多数の方に
ご参加いただきました。こちらも、一時間と短い時間となりましたが「知財クイズ」で大いに
盛り上がりました。ちなみに第一問は、

【問題】世界で最初に特許法が制定された国は?
 A.イギリス
 B.オランダ
 C.アメリカ
 D.イタリア

でした。

今回、残念ながらご参加いただけなかった皆様には、又の機会に是非ご参加いただけますよう、
よろしくお願いいたします。

次回第4回は、8月末を予定しております。日程と内容が確定次第、別途ご案内申し上げます。



★★★ 【定期開催中】「知財教育相談会」~事業で勝つための知財戦略を「実行」するために ★★★

台湾、中国、韓国を中心としたアジア諸国の追い上げが激しい中、全社的な知財活動の重要性が
ますます高まっています。そして、その知財活動を支える人材育成を強化したいという企業も多く
なっています。

しかし同時に、知財教育担当者からは、「教えてはいるが、現場で実践できていない」、「技術者が
なかなか興味を示してくれない」、「経営層の理解が得られない」という声も多く伺います。

『知財教育相談会』では、効果的なカリキュラム構築やアンケート活用事例、また、実績ある
知財教材を例として取り上げ、経営層にアピールでき、事業活動に貢献できる知財教育について
議論します。

コストではなく、投資としての知財活動、知財教育。知財を事業の「武器」にするための知財教育を
行うべく、弊社は日々取り組んでおります。

企業の『知財教育推進担当者』、『人事部門』、『企画部門』の皆様のご参加を、心よりお待ち
申し上げます。


●「知財戦略教育~競争優位のための知財戦略~」、「営業人材向け知財教育の重要ポイント」
~6月29日(金)開催
 事業の成否に大きな影響をもたらす知財戦略。経営学のフレームワークを活用した知財戦略立案
 と教育の事例を紹介します。
 また、営業人材を対象とした知財教育の具体例について、お話いたします。

●「ケースで学ぶ技術契約」、「知財戦略教育~競争優位のための知財戦略~」
~7月26日(木)開催
 組織の壁を超えた研究開発や事業開発が一般的になり、多くの技術スタッフが関わる技術契約。
 トラブルに陥らないための意識と知識を学ぶ弊社教材を例に、技術契約教育のポイントをお話し
 します。
 また、6月に引き続き、経営学のフレームワークを活用した知財戦略戦略立案と教育の事例を
 取り上げます。


いずれも、東京開催となっております。

詳細、お申込みは以下URLをご参照ください。
http://www.techno-producer.com/docs/tpc_kyoikusodan_1205.pdf



★★★ 【定期開催中】「若手知財担当者向け知財戦略勉強会」 ★★★

現在弊社では、丸島儀一氏の「知的財産戦略」をテキストに、若手知財担当者が
知財戦略について学ぶ「知財戦略勉強会」を定期開催しております。
相互に成長、発展する場を目指して、参加者間で活発に議論を行なっています。

毎月第四金曜日の19:00~21:30、東京都内での開催です。

参加ご希望の方、ご興味お持ちの方は以下までご連絡ください。
折り返し担当者から、詳細につき連絡いたします。

・連絡先 info@techno-producer.com 秋好(あきよし)まで

また、丸島氏の「知的財産戦略」に関する討議の終了後、次のテキストとして
小川紘一氏の「国際標準化と事業戦略」を取り上げる予定です。丸島氏の書籍と
並んで、知財関係者のみならず、企画や新規事業担当者、研究者が必ず押さえて
おくべき本だと、我々は考えています。



★★★★★★★★ 【定期開催中】『大阪知財塾』 ★★★★★★★★★★

弊社代表取締役・弁理士の五丁龍志(4月より大阪工業大学知的財産学部客員准
教授兼務)が、大阪で弁理士試験突破を目指す勉強会を行なっています

これまで2001年から10年超の受験機関(Wセミナー・TAC)での弁理士受験生
指導の経験を活かし、世界経済の中心となりつつある中国・アジアで活躍できる
知財専門家、実務家を育成します。

・「大阪知財塾」HP
 http://osakachizaijuku.seesaa.net/

個人の方を対象とした毎週土曜日開催の勉強会となります。本格的な学習の場
となっております、知財の専門知識を習得したい方は、ぜひご参加ください。

詳細は以下までお問い合わせください。
・連絡先 IP-seminar@techno-producer.com



///////6月以降の知財関連イベント情報///////



★「医療分野における特許プール:ゲーツ財団のグローバルヘルスライセンス戦略」

・日 時:6月28日(木)18:00~20:00(開場17:30~)
・場 所:東京医科歯科大学歯学部歯科棟南4階特別講堂

詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.tmd.ac.jp/tlo/information/event/images/20120628.pdf


★第23回知財教育研究会のお知らせ

・日 時:7月1日(日)10:00~13:30(予定)
・場 所:東北工業大学 一番町ロビー
     宮城県仙台市青葉区一番町1-3-1 (ニッセイ仙台ビル)
     http://www.tohtech.ac.jp/news/lobby/
・交 通:JR仙台駅下車 徒歩12分
・内 容:「ネット情報を利用した実践的知財教育の事例紹介」木村友久(山口大学)
     他多数

詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.ipaj.org/bunkakai/chizai_kyoiku/event/23th_kenkyukai.html


★特許庁委託事業 韓国知財セミナー「最新の知財訴訟状況」

・日 時:7月25日(水)14:00~16:20
・場 所:ジェトロ本部(東京) 5階 ABCD会議室(港区赤坂1-12-32 アーク森ビル)
・参加費:無料
・定 員:150名(先着順)

詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.jetro.go.jp/world/asia/kr/events/20120612369-event



///////6月以降の弊社講師セミナー情報///////


★6月27日「説得力がある、実現性があるアイデアを生み出すコツ! 「制約思考」で思いつきを
       ”成功するアイデア”へと変える!!」(楠浦)
 http://www.science-t.com/st/cont/id/20045
 発明塾で生まれた、アイデアを出すための手法「制約思考」。そのエッセンスを学んで頂きます。
 事例も豊富に紹介します。


★7月17日「高収益企業クアルコムに学べ!バリューチェーンを支配し10年先まで勝つ方法
      ~材料・部品メーカーの知財戦略、その本質は「顧客を支配すること」である~」(楠浦)
 http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC120799.php
 事例を新たに追加、内容がさらに充実いたしました。「強い特許」をいかに押さえるか。


★7月23日「国内・海外製造現場での技術情報の保護と管理・注意点~技術ノウハウの流出事例、
       問題点と技術の守り方~」(山田)
 http://www.j-techno.co.jp/test/eisei_H.cgi?mode=sem&unit=2012072301
 「特許」や「営業秘密」のメリット・デメリットを把握して、自社の技術ノウハウの流出防止を実現!


★7月24日「高収益企業クアルコムに学ぶ、技術・知的財産戦略」(楠浦)
 http://203.138.80.46/cgi-bin/seminar/seminar_detail.cgi?id=20120724-0007&date=201207


皆様のご参加を、講師一同心よりお待ちしております。



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★欧州「知財取引」市場について~欧州が考える知財取引と国際分業の新たな形(2)

本号では、第100号( http://technoproducer.blog84.fc2.com/blog-entry-112.html )に続き、欧州が
目指す知財取引市場を、以下のレポートから推測してみたい。

・「Creating a financial market for IPR」
 http://breese.blogs.com/files/creating-financial-market-for-ipr-in-europe_en.pdf

第100号では、欧州が「知財取引市場」で何を実現したいのか、欧州をどうして行こうとしているのか、を
fig3から推測してみた。結論は「知識産業によりフォーカスし、国際分業によりその果実を得る」ということ
であった。

次に、'Funding opportunities for innovation' と題された fig.4 を見てみよう。以下に図中のテキストを
抜粋した。


1.Capital for innovation
-Especially early stage technologies lack funding opportunities
-IPR finance instruments and IPR Intermediaries offer specialised services for early stage commercialisation

2.Return on innovation
-Private investors will be able to directly invest in innovation
-Especially economic sectors with growth potential will attract private money

3.Alternative to R&D subsidies
-Capitalising on innovation will increase funding opportunities for the state
-Introducing market principles in research will increase effectiveness and efficiency


まず第一は「イノベーションのための資金調達市場」という位置づけである。これは非常に明快である。アーリー
ステージの技術に対する投資機能を強化することで、イノベーションを促進する、としている。ベンチャー
キャピタルに代わる(もしくはその機能を補完する)機能を、知財取引市場に持たせようとしているのである。

第二は「個人投資家を直接イノベーションに結びつける」ためであるとしている。これも、上述のベンチャー
キャピタルを補完する機能、ということになろう。個人の資金をダイレクトにイノベーションに結びつけるための
仕組み、それが、EUの目指す知財取引市場である。

第三は「研究開発投資の強化、多様化」とでも言うべきか。おそらく、イノベーションの果実を早期に受け取れる
事で、次の研究開発に素早く投資することができる、という点と、市場原理を持ち込むことにより、有望な研究
開発により多くの資金が投入できる、という点の2つをまとめたのであろう。

オープンイノベーション(イノベーションのオープン化)ではなく、「オープンキャピタリズム」とでも言うべきか。
資金調達の柔軟性を高めることで、システマチックにイノベーションを引き起こそう、それが、欧州の戦略である。


興味をお持ちの方は、是非全文に目を通されたい。念のため、欧州の戦略を明確に表した一文を挙げるならば、

'The financial side of the IPR Market is likely to develop a range of new financial products aimed at
funding innovations.'

であろう。例えば、REITのような「金融商品」として、知財に関する金融商品が市場に出てくることが、この一文
から容易に想像できる。そのような資金調達手段を整備することで、

'The funding gap between innovation research and prototype developing could especially be improved'

を狙っている、と考えられる。そうなればまさに、特許は「天才という炎に油を注ぐ」機能を、再び持ち始める。


繰り返しであるが、米国ヤングレポートは「知財のポリスファンクションの強化」を通じてイノベーションの果実を
得る、という点が本質であり、それはその後忠実に実行された。また同パルミサーノレポートは「イノベーションを
起こす人材の育成が重要」としており、様々な大学で、この方針に沿った教育プログラムが実行されているように
見える。

・「全米競争力評議会提起書・パルミサーノ・レポート」の紹介と評価
 http://www.isc.senshu-u.ac.jp/~the0350/v5/socio/research/16nenpou/16note/hirao.pdf

それに対して欧州は、「知財取引市場」をイノベーションの起爆剤と位置づけており、この比較も興味深い。シカゴに
開設されるIPXIも含めて、今後の動向が非常に気になるところであり、続報があれば報告したい。


次回は「発明塾式思考法」に戻ります。

・参考~「発明塾式思考法第五回~発明塾では特許をどう教えているか」
 http://technoproducer.blog84.fc2blog.net/blog-entry-113.html



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「細かいことが徹底できなくて、どうして大きな仕事が完遂できるのか。どんな大きな仕事も、
作業一つ一つの、地道な積み重ねにすぎない。」

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★コラム:ビジネスと知財
http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php
▼周りの方に、ご紹介ください。転送大歓迎。
▼メールアドレス変更、配信停止は、mail@techno-producer.comまで。
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テーマ : ビジネスブログ
ジャンル : ビジネス

TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.101

TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.101
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配信数:約6000 配信実績:2008年8月19日より隔週発行
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■6月以降の関連イベント

●今回のトピック
・「J-GLOBAL foresight」~JSTの提供する「情報分析サイト」
・発明塾式思考法第五回~発明塾では特許をどう教えているか

★HP http://www.techno-producer.com/
★発明塾~未来のエジソンを育てます http://edison-univ.blogspot.com/
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●今週の一冊
「情報調査のプロフェッショナル」上野佳恵

最近読みなおす機会に恵まれた書籍。若手の方には、「調べる」とはどういう
ことか、確認するためにぜひ読んでいただきたい。

・「情報調査力のプロフェッショナル」著者が語る~「調べる力」は鍛えられる
 http://diamond.jp/articles/-/4755?page=2

ノウハウと言うよりは心構え的な部分が多い本であるが、「情報の検証」が
必要であるということは、改めて心に留めておきたい。

本書でも指摘しているが、調査においては、情報を受け取る側(調査を依頼
する側)が持っている「仮説」がどのようなものか、が非常に重要になる。
逆に言うと「依頼者の仮説」を検証/反証/オプションを提示する、と考えれば、
調査の的も絞られる。

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本メールマガジンは、エンジニアの方々、知財担当者、教育担当者の
方々にちょっとしたお役立ち情報を届けます。
・バックナンバー http://technoproducer.blog84.fc2.com/

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また、弊社の技術者向け知財教育カリキュラムの抜粋を、コラムにしております。
知財部で人材育成をご担当の方、技術者の方、若い部下をお持ちの方、ぜひ一読
ください。

★コラム:ビジネスと知財
http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php


お知り合いの方、知財部門の方、技術者の方、企画部門・人事教育部門の方に、
是非ご転送、ご紹介下さい!

お願いします!!!

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★★★ 弊社主催 第3回 知的財産戦略セミナーのご案内 ~エジソンを育てる~ ★★★

第3回 知的財産戦略セミナー『化学メーカーが実践すべき真の知財経営戦略とは』は、
おかげ様で満席となりました。ありがとうございました。皆様のご参加を、スタッフ一同
心よりお待ちしております。

第4回に関しましては、8月末開催に向けて現在準備中です。

・ご参考(第3回のご案内)
http://www.techno-producer.com/docs/tpc-chizai-003.pdf

ご質問、お問い合わせは以下まで。
mail: tpc-chizai@techno-producer.com



★★★ 弊社主催「知財教育相談会」~事業で勝つための知財戦略を「実行」するために~開催 ★★★

台湾、中国、韓国を中心としたアジア諸国の追い上げが激しい中、全社的な知財活動の重要性が
ますます高まっています。そして、その知財活動を支える人材育成を強化したいという企業も多く
なっています。

しかし同時に、知財教育担当者からは、「教えてはいるが、現場で実践できていない」、「技術者が
なかなか興味を示してくれない」、「経営層の理解が得られない」という声も多く伺います。

『知財教育相談会』では、効果的なカリキュラム構築やアンケート活用事例、また、実績ある
知財教材を例として取り上げ、経営層にアピールでき、事業活動に貢献できる知財教育について
議論します。

コストではなく、投資としての知財活動、知財教育。知財を事業の「武器」にするための知財教育を
行うべく、弊社は日々取り組んでおります。

企業の『知財教育推進担当者』、『人事部門』、『企画部門』の皆様のご参加を、心よりお待ち
申し上げます。


●「知財戦略教育~競争優位のための知財戦略~」、「営業人材向け知財教育の重要ポイント」
~6月29日(金)開催
 事業の成否に大きな影響をもたらす知財戦略。経営学のフレームワークを活用した知財戦略立案
 と教育の事例を紹介します。
 また、営業人材を対象とした知財教育の具体例について、お話いたします。

●「ケースで学ぶ技術契約」、「知財戦略教育~競争優位のための知財戦略~」
~7月26日(木)開催
 組織の壁を超えた研究開発や事業開発が一般的になり、多くの技術スタッフが関わる技術契約。
 トラブルに陥らないための意識と知識を学ぶ弊社教材を例に、技術契約教育のポイントをお話し
 します。
 また、6月に引き続き、経営学のフレームワークを活用した知財戦略戦略立案と教育の事例を
 取り上げます。


いずれも、東京開催となっております。

詳細、お申込みは以下URLをご参照ください。
http://www.techno-producer.com/docs/tpc_kyoikusodan_1205.pdf



★★★ 【定期開催中】「若手知財担当者向け知財戦略勉強会」 ★★★

現在弊社では、丸島儀一氏の「知的財産戦略」をテキストに、若手知財担当者が
知財戦略について学ぶ「知財戦略勉強会」を定期開催しております。
相互に成長、発展する場を目指して、参加者間で活発に議論を行なっています。

毎月第四金曜日の19:00~21:30、東京都内での開催です。

参加ご希望の方、ご興味お持ちの方は以下までご連絡ください。
折り返し担当者から、詳細につき連絡いたします。

・連絡先 info@techno-producer.com 秋好(あきよし)まで

また、丸島氏の「知的財産戦略」に関する討議の終了後、次のテキストとして
小川紘一氏の「国際標準化と事業戦略」を取り上げる予定です。丸島氏の書籍と
並んで、知財関係者のみならず、企画や新規事業担当者、研究者が必ず押さえて
おくべき本だと、我々は考えています。



★★★★★★★★★【定期開催中】『大阪知財塾』 ★★★★★★★★★★

弊社代表取締役・弁理士の五丁龍志(4月より大阪工業大学知的財産学部客員准
教授兼務)が、大阪で弁理士試験突破を目指す勉強会を行なっています

これまで2001年から10年超の受験機関(Wセミナー・TAC)での弁理士受験生指導の
経験を活かし、世界経済の中心となりつつある中国・アジアで活躍できる知財専門家、
実務家を育成します。

・「大阪知財塾」HP
 http://osakachizaijuku.seesaa.net/

個人の方を対象とした毎週土曜日開催の勉強会となります。本格的な学習の場
となっております、知財の専門知識を習得したい方は、ぜひご参加ください。

詳細は以下までお問い合わせください。
・連絡先 IP-seminar@techno-producer.com



///////6月以降の知財関連イベント情報///////


★「日本の未来を担う知財人材育成」~日本知財学会 2012年度春季シンポジウム

・日 時:6月22日(金)13:00~17:30(開場 12:30)
・場 所:一般財団法人高度技術社会推進協議会 TEPIAホール
     (東京都港区北青山2-8-44)
     http://www.tepia.jp/access/index.html
・内 容
 1.平成24年度TEPIA知的財産学術奨励賞表彰式
 2.日本知財学会第9回産業功労賞表彰式
 3.シンポジウム
・参加費:日本知財学会 会員の参加は無料
     日本知財学会 非会員 2,000円

詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.ipaj.org/symposium/2012/2012_symposium.html


★「医療分野における特許プール:ゲーツ財団のグローバルヘルスライセンス戦略」

・日 時:2012年6月28日(木)18:00~20:00(開場17:30~)
・場 所:東京医科歯科大学歯学部歯科棟南4階特別講堂

詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.tmd.ac.jp/tlo/information/event/images/20120628.pdf


★第23回知財教育研究会(2012年7月1日開催)のお知らせ

・日 時:7月1日(日)10:00~13:30(予定)
・場 所:東北工業大学 一番町ロビー
     宮城県仙台市青葉区一番町1-3-1 (ニッセイ仙台ビル)
     http://www.tohtech.ac.jp/news/lobby/
・交 通:JR仙台駅下車 徒歩12分
・内 容:「ネット情報を利用した実践的知財教育の事例紹介」木村友久(山口大学)
     他多数

詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.ipaj.org/bunkakai/chizai_kyoiku/event/23th_kenkyukai.html



///////6月以降の弊社講師セミナー情報///////


★6月20日「『MBA視点から見た知財戦略』~知財戦略の基礎から、競争優位の知財戦略の立案、
       および経営層への提案の仕方~」(秋好)
 http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC120698.php
 経営における知財の重要性、知財と経営との関わりを、いかに「経営者に理解してもらうか」。
 そのような悩みをお持ちの方に。

★6月21日「かんたん!特許公報の内容把握と特許要約シート作成」(山田)
 http://www.rdsc.co.jp/seminar/120634.html
 特許情報活用を目指したい知財担当者、技術者に。

★6月27日「説得力がある、実現性があるアイデアを生み出すコツ! 「制約思考」で思いつきを
       ”成功するアイデア”へと変える!!」(楠浦)
 http://www.science-t.com/st/cont/id/20045
 発明塾で生まれた、アイデアを出すための手法「制約思考」。そのエッセンスを学んで頂きます。
 事例も豊富に紹介します。

★7月17日「高収益企業クアルコムに学べ!バリューチェーンを支配し10年先まで勝つ方法
      ~材料・部品メーカーの知財戦略、その本質は「顧客を支配すること」である~」(楠浦)
 http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC120799.php
 事例を新たに追加、内容がさらに充実いたしました。「強い特許」をいかに押さえるか。

★7月23日「国内・海外製造現場での技術情報の保護と管理・注意点~技術ノウハウの流出事例、
       問題点と技術の守り方~」(山田)
 http://www.j-techno.co.jp/test/eisei_H.cgi?mode=sem&unit=2012072301
 「特許」や「営業秘密」のメリット・デメリットを把握して、自社の技術ノウハウの流出防止を実現!

★7月24日「高収益企業クアルコムに学ぶ、技術・知的財産戦略」(楠浦)
 http://203.138.80.46/cgi-bin/seminar/seminar_detail.cgi?id=20120724-0007&date=201207


皆様のご参加を、講師一同心よりお待ちしております。



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★「J-GLOBAL foresight」~JSTの提供する「情報分析サイト」

 情報検索や分析に携わっておられる方は、すでにご存知でしょう。2011年12月から、JSTが題記の
サイトを開設し情報発信を開始しています。

・J-GLOBAL foresight
 http://foresight.jst.go.jp/

 直近では、2012年5月に「世界の特許」と題するデータが公表されています。技術分野の発展、
その時間軸を見るという意味で、このデータは非常に興味深い。

・「世界の特許」
 http://foresight.jst.go.jp/dataranking/patents/

他に、中国・アジア諸国の研究開発動向に関するデータが公開されており、こちらも非常に興味深い。

・ハイライト『激変する科学論文勢力図「中国の台頭」』
 http://foresight.jst.go.jp/dataranking/highlights/#treatises_category

 研究者数の伸び、論文数の伸びなど、各国の今後の科学技術の発展とその勢力図を予想するためのデータが、
ズラリと揃っている。今後の研究開発戦略(拠点や共同研究先の選定も含む)と知財戦略を考える上で非常に
参考になるデータです。

 弊社でもこれらのデータを活用し今後の予測を立てていますが、ぜひ、皆様にもこれらのデータをご活用
いただきたいと思い、紹介させて頂きました。



★発明塾式思考法第五回~発明塾では特許をどう教えているか

 隔回で「発明塾の思考回路」を取り上げてきた本コーナーであるが、今回は少し趣向を変えて、そもそも
発明塾で「特許(もしくは知財)について、どのように教えているか」を紹介したい。

 基本的に、発明塾において「特許(知財)に関する教科書」として筆頭に挙げているのは「知的財産戦略
(丸島儀一 著)」である。企業活動を経験しないと理解しづらい点もあるが、「まず原典、良書に触れる」
という方針から、第一の推薦図書はこの本となっている。発明塾では、この本を読んでいることを「前提」
として、特許や知財に関する話をしている。もちろん、実際には疑問点が多数出てくるため、それを質疑応答
で解消しながら、各自の理解を深める。場合によっては、特定のトピックを本書から取り上げて、更に深い
理解を促す。

 過去に取り上げたトピックでは、例えば「転がらない鉛筆」に関する話題がある(詳細は上記書籍参照)。
このような例題を基に考えることで、発明の本質の把握、課題解決構造の整理と概念化、具体的な実現手段を
漏れなく考える、という、技術者に必要不可欠な能力が鍛えられる。ある解決策がベストかどうか、を客観的に
考える能力は、技術者として基礎的な能力であり、これを鍛えることがそのまま発想力につながる。発想力、
創造力の向上に秘策はなく、もれなくダブりなく(MECE)解決策を挙げること=発想力の第一歩、と考えている。

 つまり「特許や知財について訓練することが、そのまま技術者としての能力の向上」につながる、という
方針で指導している。

・発明塾式思考法第二回~「発明に必要な思考法を繰り返しトレーニングすることの意味」
 http://technoproducer.blog84.fc2.com/blog-entry-107.html

 一方で、昨今の世界的な状況から「知的財産や特許」に関する正しい知識、考え方は、技術者としての基本的
リテラシーである。細かい法制度や手続きは変わりうるので、重要な考え方に絞って教えている。以前紹介した
「進歩性」の考え方もその一つである。進歩性を正しく理解することは、特許制度の本質を理解することであり
(技術の進歩を促し、社会を発展させる)、研究者や技術者として、他者の成果を正しく認識するためにも必須である。

・発明塾式思考法第一回~「進歩性」
 http://technoproducer.blog84.fc2.com/blog-entry-106.html


前置きが長くなったが、特に特許権について発明塾生に憶えておいてほしいことは、以下の2点としている。

1.特許権の本質は「排他権」である
2.特許権は「技術を保護」するのではなく「事業を保護」するためのもの

それぞれ簡単に、内容を解説しよう。


1.特許権の本質は「排他権」であることである
 これは、知財関係者にとっては「常識」であるが、技術者は意外と理解していない。ほとんどの学生、技術者は
「特許は独占権」である、と答える。そして、特許を取れば「実施する権利が得られたのだ」と理解している。

 発明塾では「特許権の本質は排他権」であるということを理解してもらうために、自分が特許権を持っている
発明に対して、「他者が下位概念で特許権を取得した場合」(例えば、用途発明など)について、何が起こるかを
考えてもらっている。

その場合、自分はその下位概念(たとえば用途)について、事業として実施することは出来ない。

 つまり、自分がある発明について特許権を持っていたとしても、更に詳細な(下位概念の)発明について他者が
特許権を持っていた場合に、実施が妨害されてしまう可能性がある。私はこれを「レンコン化」と呼んでいる。外から
見ればしっかりしているようで、その実は「スカスカ」の権利になってしまうということである。

 この「排他権」という点は、改良発明を促すという点で「技術、産業の発展」を踏まえた、極めて合理的な制度で
ある、ということも、塾生には理解してもらうようにしている。あくまでも「社会をよりよくする」手段としての
特許制度なのである。

 「排他権である」ことを利用すれば、他者の実施を妨害し、事業活動を遅らせることができる。そのために、
他者がどの程度の権利をどこで取得しているか、という「調査・分析」が重要となってくる。発明塾で「進歩性」と
「調査」を重視しているのは、このためである。

・「なぜ発明塾では検索技術を徹底的に鍛えるのか」~発明の基礎は検索にあり
 http://technoproducer.blog84.fc2.com/blog-entry-109.html


2.特許権は「技術を保護」するのではなく「事業を保護」しているのである
 これも「常識」の範疇であるが、特許は事業のための一手段であり「事業活動を保護するための絆創膏である」と
教えている。事業領域すべてが網羅されるわけではないが、数を揃えれば、ある範囲をカバーすることができる。

 事業を強くする手段として営業、マーケティング、コスト削減、新技術開発、等、様々な選択肢がある中で、
「知財活動」もその一つであるということを認識してもらうことが、「事業のわかる技術者」になるために、極めて
重要である。

 この部分の理解が進めば「自社実施しない権利の取得が、どのように事業に貢献するか」がわかり、正しく前向きに
知財活動に取り組む事ができる。これは、1.の「特許の本質が排他権」であることと、表裏一体である。


 まとめると「特許権取得の目的は、自らの事業領域(付近)から他者を徹底的に排除し、また、他者の事業活動を
遅らせることで、結果として自社の事業を優位に進め、競争に勝てるようにすることである」となる。

 正しい知財活動を技術者と共に推進するためには、この点を技術者に理解してもらうことが、必須である。


・発明塾~未来のエジソンを育てます http://edison-univ.blogspot.com/


P.S.
 余談であるが、2012年度から楠浦が担当している立命館大学大学院での講義「先端科学技術とビジネス(全8回)」
においても「知的財産戦略(丸島)」と「国際標準化と事業戦略(小川)」を参考図書としてあげている。受講している
学生曰く「理工学部の教授からも勧められた」とのこと。理工系の大学、大学院においても、知財に関してしっかりと
学ぶ機会が増えているのは、喜ばしい限りである。



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「人は、自分自身以外に判断すべきモデルがないと、ほとんど進歩しない」オリバー・ゴールドスミス

良き師匠を持つことが、最高の教育になる、ということか。

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★コラム:ビジネスと知財
http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php
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