TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.102
TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.102
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■■ TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.102
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配信数:約6000 配信実績:2008年8月19日より隔週発行
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■6月以降の関連イベント
●今回のトピック
・欧州「知財取引」市場について(2)
★HP http://www.techno-producer.com/
★発明塾~未来のエジソンを育てます http://edison-univ.blogspot.com/
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●今週の一冊
「キャズム」ジェフリー・ムーア
イノベーションの「阻害要因」である、導入期とマーケット拡大期の「溝」を
取り上げた古典。IT産業にかぎらず、新規事業開発担当者は必ず身につけて
おくべき視点が網羅されています。
キモであるSカーブ理論は、マーケティングの様々なところで出てきますので、
しっかり理解しておきましょう。
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本メールマガジンは、エンジニアの方々、知財担当者、教育担当者の
方々にちょっとしたお役立ち情報を届けます。
・バックナンバー http://technoproducer.blog84.fc2.com/
お申し込みは、mail@techno-producer.comまで。
また、弊社の技術者向け知財教育カリキュラムの抜粋を、コラムにしております。
知財部で人材育成をご担当の方、技術者の方、若い部下をお持ちの方、ぜひ一読
ください。
★コラム:ビジネスと知財
http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php
お知り合いの方、知財部門の方、技術者の方、企画部門・人事教育部門の方に、
是非ご転送、ご紹介下さい!
お願いします!!!
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★★★ 弊社主催 第3回 知的財産戦略セミナー 御礼とご報告 ★★★
第3回 知的財産戦略セミナー『化学メーカーが実践すべき真の知財経営戦略とは』は、
おかげ様で無事終了いたしました。ご参加いただきました皆様に、改めて感謝申し上げます。
鶴見様からは「日本がなぜ競争力を失ったのか」という非常に高い視点のお話から「独自の
ポジションを築いている企業はどのようにしているのか」というところまで、経営学の
各種フレームワークを用いて、非常にわかりやすくお話をいただきました。2時間では
時間が足りない大変盛りだくさんの内容でしたので、もっと詳しい話が聞きたい、という
ご意見も頂きました。今後の企画に反映させて頂きます。
また、今後のテーマも含め「こういう話が聞きたい」というご意見がございましたら、ぜひ
お寄せいただきたく、お願いいたします。
今回初の試みとして、第二部として名刺交換会を開催いたしました。こちらにも多数の方に
ご参加いただきました。こちらも、一時間と短い時間となりましたが「知財クイズ」で大いに
盛り上がりました。ちなみに第一問は、
【問題】世界で最初に特許法が制定された国は?
A.イギリス
B.オランダ
C.アメリカ
D.イタリア
でした。
今回、残念ながらご参加いただけなかった皆様には、又の機会に是非ご参加いただけますよう、
よろしくお願いいたします。
次回第4回は、8月末を予定しております。日程と内容が確定次第、別途ご案内申し上げます。
★★★ 【定期開催中】「知財教育相談会」~事業で勝つための知財戦略を「実行」するために ★★★
台湾、中国、韓国を中心としたアジア諸国の追い上げが激しい中、全社的な知財活動の重要性が
ますます高まっています。そして、その知財活動を支える人材育成を強化したいという企業も多く
なっています。
しかし同時に、知財教育担当者からは、「教えてはいるが、現場で実践できていない」、「技術者が
なかなか興味を示してくれない」、「経営層の理解が得られない」という声も多く伺います。
『知財教育相談会』では、効果的なカリキュラム構築やアンケート活用事例、また、実績ある
知財教材を例として取り上げ、経営層にアピールでき、事業活動に貢献できる知財教育について
議論します。
コストではなく、投資としての知財活動、知財教育。知財を事業の「武器」にするための知財教育を
行うべく、弊社は日々取り組んでおります。
企業の『知財教育推進担当者』、『人事部門』、『企画部門』の皆様のご参加を、心よりお待ち
申し上げます。
●「知財戦略教育~競争優位のための知財戦略~」、「営業人材向け知財教育の重要ポイント」
~6月29日(金)開催
事業の成否に大きな影響をもたらす知財戦略。経営学のフレームワークを活用した知財戦略立案
と教育の事例を紹介します。
また、営業人材を対象とした知財教育の具体例について、お話いたします。
●「ケースで学ぶ技術契約」、「知財戦略教育~競争優位のための知財戦略~」
~7月26日(木)開催
組織の壁を超えた研究開発や事業開発が一般的になり、多くの技術スタッフが関わる技術契約。
トラブルに陥らないための意識と知識を学ぶ弊社教材を例に、技術契約教育のポイントをお話し
します。
また、6月に引き続き、経営学のフレームワークを活用した知財戦略戦略立案と教育の事例を
取り上げます。
いずれも、東京開催となっております。
詳細、お申込みは以下URLをご参照ください。
http://www.techno-producer.com/docs/tpc_kyoikusodan_1205.pdf
★★★ 【定期開催中】「若手知財担当者向け知財戦略勉強会」 ★★★
現在弊社では、丸島儀一氏の「知的財産戦略」をテキストに、若手知財担当者が
知財戦略について学ぶ「知財戦略勉強会」を定期開催しております。
相互に成長、発展する場を目指して、参加者間で活発に議論を行なっています。
毎月第四金曜日の19:00~21:30、東京都内での開催です。
参加ご希望の方、ご興味お持ちの方は以下までご連絡ください。
折り返し担当者から、詳細につき連絡いたします。
・連絡先 info@techno-producer.com 秋好(あきよし)まで
また、丸島氏の「知的財産戦略」に関する討議の終了後、次のテキストとして
小川紘一氏の「国際標準化と事業戦略」を取り上げる予定です。丸島氏の書籍と
並んで、知財関係者のみならず、企画や新規事業担当者、研究者が必ず押さえて
おくべき本だと、我々は考えています。
★★★★★★★★ 【定期開催中】『大阪知財塾』 ★★★★★★★★★★
弊社代表取締役・弁理士の五丁龍志(4月より大阪工業大学知的財産学部客員准
教授兼務)が、大阪で弁理士試験突破を目指す勉強会を行なっています
これまで2001年から10年超の受験機関(Wセミナー・TAC)での弁理士受験生
指導の経験を活かし、世界経済の中心となりつつある中国・アジアで活躍できる
知財専門家、実務家を育成します。
・「大阪知財塾」HP
http://osakachizaijuku.seesaa.net/
個人の方を対象とした毎週土曜日開催の勉強会となります。本格的な学習の場
となっております、知財の専門知識を習得したい方は、ぜひご参加ください。
詳細は以下までお問い合わせください。
・連絡先 IP-seminar@techno-producer.com
///////6月以降の知財関連イベント情報///////
★「医療分野における特許プール:ゲーツ財団のグローバルヘルスライセンス戦略」
・日 時:6月28日(木)18:00~20:00(開場17:30~)
・場 所:東京医科歯科大学歯学部歯科棟南4階特別講堂
詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.tmd.ac.jp/tlo/information/event/images/20120628.pdf
★第23回知財教育研究会のお知らせ
・日 時:7月1日(日)10:00~13:30(予定)
・場 所:東北工業大学 一番町ロビー
宮城県仙台市青葉区一番町1-3-1 (ニッセイ仙台ビル)
http://www.tohtech.ac.jp/news/lobby/
・交 通:JR仙台駅下車 徒歩12分
・内 容:「ネット情報を利用した実践的知財教育の事例紹介」木村友久(山口大学)
他多数
詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.ipaj.org/bunkakai/chizai_kyoiku/event/23th_kenkyukai.html
★特許庁委託事業 韓国知財セミナー「最新の知財訴訟状況」
・日 時:7月25日(水)14:00~16:20
・場 所:ジェトロ本部(東京) 5階 ABCD会議室(港区赤坂1-12-32 アーク森ビル)
・参加費:無料
・定 員:150名(先着順)
詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.jetro.go.jp/world/asia/kr/events/20120612369-event
///////6月以降の弊社講師セミナー情報///////
★6月27日「説得力がある、実現性があるアイデアを生み出すコツ! 「制約思考」で思いつきを
”成功するアイデア”へと変える!!」(楠浦)
http://www.science-t.com/st/cont/id/20045
発明塾で生まれた、アイデアを出すための手法「制約思考」。そのエッセンスを学んで頂きます。
事例も豊富に紹介します。
★7月17日「高収益企業クアルコムに学べ!バリューチェーンを支配し10年先まで勝つ方法
~材料・部品メーカーの知財戦略、その本質は「顧客を支配すること」である~」(楠浦)
http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC120799.php
事例を新たに追加、内容がさらに充実いたしました。「強い特許」をいかに押さえるか。
★7月23日「国内・海外製造現場での技術情報の保護と管理・注意点~技術ノウハウの流出事例、
問題点と技術の守り方~」(山田)
http://www.j-techno.co.jp/test/eisei_H.cgi?mode=sem&unit=2012072301
「特許」や「営業秘密」のメリット・デメリットを把握して、自社の技術ノウハウの流出防止を実現!
★7月24日「高収益企業クアルコムに学ぶ、技術・知的財産戦略」(楠浦)
http://203.138.80.46/cgi-bin/seminar/seminar_detail.cgi?id=20120724-0007&date=201207
皆様のご参加を、講師一同心よりお待ちしております。
////////////////////////////
★欧州「知財取引」市場について~欧州が考える知財取引と国際分業の新たな形(2)
本号では、第100号( http://technoproducer.blog84.fc2.com/blog-entry-112.html )に続き、欧州が
目指す知財取引市場を、以下のレポートから推測してみたい。
・「Creating a financial market for IPR」
http://breese.blogs.com/files/creating-financial-market-for-ipr-in-europe_en.pdf
第100号では、欧州が「知財取引市場」で何を実現したいのか、欧州をどうして行こうとしているのか、を
fig3から推測してみた。結論は「知識産業によりフォーカスし、国際分業によりその果実を得る」ということ
であった。
次に、'Funding opportunities for innovation' と題された fig.4 を見てみよう。以下に図中のテキストを
抜粋した。
1.Capital for innovation
-Especially early stage technologies lack funding opportunities
-IPR finance instruments and IPR Intermediaries offer specialised services for early stage commercialisation
2.Return on innovation
-Private investors will be able to directly invest in innovation
-Especially economic sectors with growth potential will attract private money
3.Alternative to R&D subsidies
-Capitalising on innovation will increase funding opportunities for the state
-Introducing market principles in research will increase effectiveness and efficiency
まず第一は「イノベーションのための資金調達市場」という位置づけである。これは非常に明快である。アーリー
ステージの技術に対する投資機能を強化することで、イノベーションを促進する、としている。ベンチャー
キャピタルに代わる(もしくはその機能を補完する)機能を、知財取引市場に持たせようとしているのである。
第二は「個人投資家を直接イノベーションに結びつける」ためであるとしている。これも、上述のベンチャー
キャピタルを補完する機能、ということになろう。個人の資金をダイレクトにイノベーションに結びつけるための
仕組み、それが、EUの目指す知財取引市場である。
第三は「研究開発投資の強化、多様化」とでも言うべきか。おそらく、イノベーションの果実を早期に受け取れる
事で、次の研究開発に素早く投資することができる、という点と、市場原理を持ち込むことにより、有望な研究
開発により多くの資金が投入できる、という点の2つをまとめたのであろう。
オープンイノベーション(イノベーションのオープン化)ではなく、「オープンキャピタリズム」とでも言うべきか。
資金調達の柔軟性を高めることで、システマチックにイノベーションを引き起こそう、それが、欧州の戦略である。
興味をお持ちの方は、是非全文に目を通されたい。念のため、欧州の戦略を明確に表した一文を挙げるならば、
'The financial side of the IPR Market is likely to develop a range of new financial products aimed at
funding innovations.'
であろう。例えば、REITのような「金融商品」として、知財に関する金融商品が市場に出てくることが、この一文
から容易に想像できる。そのような資金調達手段を整備することで、
'The funding gap between innovation research and prototype developing could especially be improved'
を狙っている、と考えられる。そうなればまさに、特許は「天才という炎に油を注ぐ」機能を、再び持ち始める。
繰り返しであるが、米国ヤングレポートは「知財のポリスファンクションの強化」を通じてイノベーションの果実を
得る、という点が本質であり、それはその後忠実に実行された。また同パルミサーノレポートは「イノベーションを
起こす人材の育成が重要」としており、様々な大学で、この方針に沿った教育プログラムが実行されているように
見える。
・「全米競争力評議会提起書・パルミサーノ・レポート」の紹介と評価
http://www.isc.senshu-u.ac.jp/~the0350/v5/socio/research/16nenpou/16note/hirao.pdf
それに対して欧州は、「知財取引市場」をイノベーションの起爆剤と位置づけており、この比較も興味深い。シカゴに
開設されるIPXIも含めて、今後の動向が非常に気になるところであり、続報があれば報告したい。
次回は「発明塾式思考法」に戻ります。
・参考~「発明塾式思考法第五回~発明塾では特許をどう教えているか」
http://technoproducer.blog84.fc2blog.net/blog-entry-113.html
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「細かいことが徹底できなくて、どうして大きな仕事が完遂できるのか。どんな大きな仕事も、
作業一つ一つの、地道な積み重ねにすぎない。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★コラム:ビジネスと知財
http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php
▼周りの方に、ご紹介ください。転送大歓迎。
▼メールアドレス変更、配信停止は、mail@techno-producer.comまで。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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■■ TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.102
■
配信数:約6000 配信実績:2008年8月19日より隔週発行
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■6月以降の関連イベント
●今回のトピック
・欧州「知財取引」市場について(2)
★HP http://www.techno-producer.com/
★発明塾~未来のエジソンを育てます http://edison-univ.blogspot.com/
--------------------------------
●今週の一冊
「キャズム」ジェフリー・ムーア
イノベーションの「阻害要因」である、導入期とマーケット拡大期の「溝」を
取り上げた古典。IT産業にかぎらず、新規事業開発担当者は必ず身につけて
おくべき視点が網羅されています。
キモであるSカーブ理論は、マーケティングの様々なところで出てきますので、
しっかり理解しておきましょう。
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本メールマガジンは、エンジニアの方々、知財担当者、教育担当者の
方々にちょっとしたお役立ち情報を届けます。
・バックナンバー http://technoproducer.blog84.fc2.com/
お申し込みは、mail@techno-producer.comまで。
また、弊社の技術者向け知財教育カリキュラムの抜粋を、コラムにしております。
知財部で人材育成をご担当の方、技術者の方、若い部下をお持ちの方、ぜひ一読
ください。
★コラム:ビジネスと知財
http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php
お知り合いの方、知財部門の方、技術者の方、企画部門・人事教育部門の方に、
是非ご転送、ご紹介下さい!
お願いします!!!
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★★★ 弊社主催 第3回 知的財産戦略セミナー 御礼とご報告 ★★★
第3回 知的財産戦略セミナー『化学メーカーが実践すべき真の知財経営戦略とは』は、
おかげ様で無事終了いたしました。ご参加いただきました皆様に、改めて感謝申し上げます。
鶴見様からは「日本がなぜ競争力を失ったのか」という非常に高い視点のお話から「独自の
ポジションを築いている企業はどのようにしているのか」というところまで、経営学の
各種フレームワークを用いて、非常にわかりやすくお話をいただきました。2時間では
時間が足りない大変盛りだくさんの内容でしたので、もっと詳しい話が聞きたい、という
ご意見も頂きました。今後の企画に反映させて頂きます。
また、今後のテーマも含め「こういう話が聞きたい」というご意見がございましたら、ぜひ
お寄せいただきたく、お願いいたします。
今回初の試みとして、第二部として名刺交換会を開催いたしました。こちらにも多数の方に
ご参加いただきました。こちらも、一時間と短い時間となりましたが「知財クイズ」で大いに
盛り上がりました。ちなみに第一問は、
【問題】世界で最初に特許法が制定された国は?
A.イギリス
B.オランダ
C.アメリカ
D.イタリア
でした。
今回、残念ながらご参加いただけなかった皆様には、又の機会に是非ご参加いただけますよう、
よろしくお願いいたします。
次回第4回は、8月末を予定しております。日程と内容が確定次第、別途ご案内申し上げます。
★★★ 【定期開催中】「知財教育相談会」~事業で勝つための知財戦略を「実行」するために ★★★
台湾、中国、韓国を中心としたアジア諸国の追い上げが激しい中、全社的な知財活動の重要性が
ますます高まっています。そして、その知財活動を支える人材育成を強化したいという企業も多く
なっています。
しかし同時に、知財教育担当者からは、「教えてはいるが、現場で実践できていない」、「技術者が
なかなか興味を示してくれない」、「経営層の理解が得られない」という声も多く伺います。
『知財教育相談会』では、効果的なカリキュラム構築やアンケート活用事例、また、実績ある
知財教材を例として取り上げ、経営層にアピールでき、事業活動に貢献できる知財教育について
議論します。
コストではなく、投資としての知財活動、知財教育。知財を事業の「武器」にするための知財教育を
行うべく、弊社は日々取り組んでおります。
企業の『知財教育推進担当者』、『人事部門』、『企画部門』の皆様のご参加を、心よりお待ち
申し上げます。
●「知財戦略教育~競争優位のための知財戦略~」、「営業人材向け知財教育の重要ポイント」
~6月29日(金)開催
事業の成否に大きな影響をもたらす知財戦略。経営学のフレームワークを活用した知財戦略立案
と教育の事例を紹介します。
また、営業人材を対象とした知財教育の具体例について、お話いたします。
●「ケースで学ぶ技術契約」、「知財戦略教育~競争優位のための知財戦略~」
~7月26日(木)開催
組織の壁を超えた研究開発や事業開発が一般的になり、多くの技術スタッフが関わる技術契約。
トラブルに陥らないための意識と知識を学ぶ弊社教材を例に、技術契約教育のポイントをお話し
します。
また、6月に引き続き、経営学のフレームワークを活用した知財戦略戦略立案と教育の事例を
取り上げます。
いずれも、東京開催となっております。
詳細、お申込みは以下URLをご参照ください。
http://www.techno-producer.com/docs/tpc_kyoikusodan_1205.pdf
★★★ 【定期開催中】「若手知財担当者向け知財戦略勉強会」 ★★★
現在弊社では、丸島儀一氏の「知的財産戦略」をテキストに、若手知財担当者が
知財戦略について学ぶ「知財戦略勉強会」を定期開催しております。
相互に成長、発展する場を目指して、参加者間で活発に議論を行なっています。
毎月第四金曜日の19:00~21:30、東京都内での開催です。
参加ご希望の方、ご興味お持ちの方は以下までご連絡ください。
折り返し担当者から、詳細につき連絡いたします。
・連絡先 info@techno-producer.com 秋好(あきよし)まで
また、丸島氏の「知的財産戦略」に関する討議の終了後、次のテキストとして
小川紘一氏の「国際標準化と事業戦略」を取り上げる予定です。丸島氏の書籍と
並んで、知財関係者のみならず、企画や新規事業担当者、研究者が必ず押さえて
おくべき本だと、我々は考えています。
★★★★★★★★ 【定期開催中】『大阪知財塾』 ★★★★★★★★★★
弊社代表取締役・弁理士の五丁龍志(4月より大阪工業大学知的財産学部客員准
教授兼務)が、大阪で弁理士試験突破を目指す勉強会を行なっています
これまで2001年から10年超の受験機関(Wセミナー・TAC)での弁理士受験生
指導の経験を活かし、世界経済の中心となりつつある中国・アジアで活躍できる
知財専門家、実務家を育成します。
・「大阪知財塾」HP
http://osakachizaijuku.seesaa.net/
個人の方を対象とした毎週土曜日開催の勉強会となります。本格的な学習の場
となっております、知財の専門知識を習得したい方は、ぜひご参加ください。
詳細は以下までお問い合わせください。
・連絡先 IP-seminar@techno-producer.com
///////6月以降の知財関連イベント情報///////
★「医療分野における特許プール:ゲーツ財団のグローバルヘルスライセンス戦略」
・日 時:6月28日(木)18:00~20:00(開場17:30~)
・場 所:東京医科歯科大学歯学部歯科棟南4階特別講堂
詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.tmd.ac.jp/tlo/information/event/images/20120628.pdf
★第23回知財教育研究会のお知らせ
・日 時:7月1日(日)10:00~13:30(予定)
・場 所:東北工業大学 一番町ロビー
宮城県仙台市青葉区一番町1-3-1 (ニッセイ仙台ビル)
http://www.tohtech.ac.jp/news/lobby/
・交 通:JR仙台駅下車 徒歩12分
・内 容:「ネット情報を利用した実践的知財教育の事例紹介」木村友久(山口大学)
他多数
詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.ipaj.org/bunkakai/chizai_kyoiku/event/23th_kenkyukai.html
★特許庁委託事業 韓国知財セミナー「最新の知財訴訟状況」
・日 時:7月25日(水)14:00~16:20
・場 所:ジェトロ本部(東京) 5階 ABCD会議室(港区赤坂1-12-32 アーク森ビル)
・参加費:無料
・定 員:150名(先着順)
詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.jetro.go.jp/world/asia/kr/events/20120612369-event
///////6月以降の弊社講師セミナー情報///////
★6月27日「説得力がある、実現性があるアイデアを生み出すコツ! 「制約思考」で思いつきを
”成功するアイデア”へと変える!!」(楠浦)
http://www.science-t.com/st/cont/id/20045
発明塾で生まれた、アイデアを出すための手法「制約思考」。そのエッセンスを学んで頂きます。
事例も豊富に紹介します。
★7月17日「高収益企業クアルコムに学べ!バリューチェーンを支配し10年先まで勝つ方法
~材料・部品メーカーの知財戦略、その本質は「顧客を支配すること」である~」(楠浦)
http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC120799.php
事例を新たに追加、内容がさらに充実いたしました。「強い特許」をいかに押さえるか。
★7月23日「国内・海外製造現場での技術情報の保護と管理・注意点~技術ノウハウの流出事例、
問題点と技術の守り方~」(山田)
http://www.j-techno.co.jp/test/eisei_H.cgi?mode=sem&unit=2012072301
「特許」や「営業秘密」のメリット・デメリットを把握して、自社の技術ノウハウの流出防止を実現!
★7月24日「高収益企業クアルコムに学ぶ、技術・知的財産戦略」(楠浦)
http://203.138.80.46/cgi-bin/seminar/seminar_detail.cgi?id=20120724-0007&date=201207
皆様のご参加を、講師一同心よりお待ちしております。
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★欧州「知財取引」市場について~欧州が考える知財取引と国際分業の新たな形(2)
本号では、第100号( http://technoproducer.blog84.fc2.com/blog-entry-112.html )に続き、欧州が
目指す知財取引市場を、以下のレポートから推測してみたい。
・「Creating a financial market for IPR」
http://breese.blogs.com/files/creating-financial-market-for-ipr-in-europe_en.pdf
第100号では、欧州が「知財取引市場」で何を実現したいのか、欧州をどうして行こうとしているのか、を
fig3から推測してみた。結論は「知識産業によりフォーカスし、国際分業によりその果実を得る」ということ
であった。
次に、'Funding opportunities for innovation' と題された fig.4 を見てみよう。以下に図中のテキストを
抜粋した。
1.Capital for innovation
-Especially early stage technologies lack funding opportunities
-IPR finance instruments and IPR Intermediaries offer specialised services for early stage commercialisation
2.Return on innovation
-Private investors will be able to directly invest in innovation
-Especially economic sectors with growth potential will attract private money
3.Alternative to R&D subsidies
-Capitalising on innovation will increase funding opportunities for the state
-Introducing market principles in research will increase effectiveness and efficiency
まず第一は「イノベーションのための資金調達市場」という位置づけである。これは非常に明快である。アーリー
ステージの技術に対する投資機能を強化することで、イノベーションを促進する、としている。ベンチャー
キャピタルに代わる(もしくはその機能を補完する)機能を、知財取引市場に持たせようとしているのである。
第二は「個人投資家を直接イノベーションに結びつける」ためであるとしている。これも、上述のベンチャー
キャピタルを補完する機能、ということになろう。個人の資金をダイレクトにイノベーションに結びつけるための
仕組み、それが、EUの目指す知財取引市場である。
第三は「研究開発投資の強化、多様化」とでも言うべきか。おそらく、イノベーションの果実を早期に受け取れる
事で、次の研究開発に素早く投資することができる、という点と、市場原理を持ち込むことにより、有望な研究
開発により多くの資金が投入できる、という点の2つをまとめたのであろう。
オープンイノベーション(イノベーションのオープン化)ではなく、「オープンキャピタリズム」とでも言うべきか。
資金調達の柔軟性を高めることで、システマチックにイノベーションを引き起こそう、それが、欧州の戦略である。
興味をお持ちの方は、是非全文に目を通されたい。念のため、欧州の戦略を明確に表した一文を挙げるならば、
'The financial side of the IPR Market is likely to develop a range of new financial products aimed at
funding innovations.'
であろう。例えば、REITのような「金融商品」として、知財に関する金融商品が市場に出てくることが、この一文
から容易に想像できる。そのような資金調達手段を整備することで、
'The funding gap between innovation research and prototype developing could especially be improved'
を狙っている、と考えられる。そうなればまさに、特許は「天才という炎に油を注ぐ」機能を、再び持ち始める。
繰り返しであるが、米国ヤングレポートは「知財のポリスファンクションの強化」を通じてイノベーションの果実を
得る、という点が本質であり、それはその後忠実に実行された。また同パルミサーノレポートは「イノベーションを
起こす人材の育成が重要」としており、様々な大学で、この方針に沿った教育プログラムが実行されているように
見える。
・「全米競争力評議会提起書・パルミサーノ・レポート」の紹介と評価
http://www.isc.senshu-u.ac.jp/~the0350/v5/socio/research/16nenpou/16note/hirao.pdf
それに対して欧州は、「知財取引市場」をイノベーションの起爆剤と位置づけており、この比較も興味深い。シカゴに
開設されるIPXIも含めて、今後の動向が非常に気になるところであり、続報があれば報告したい。
次回は「発明塾式思考法」に戻ります。
・参考~「発明塾式思考法第五回~発明塾では特許をどう教えているか」
http://technoproducer.blog84.fc2blog.net/blog-entry-113.html
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「細かいことが徹底できなくて、どうして大きな仕事が完遂できるのか。どんな大きな仕事も、
作業一つ一つの、地道な積み重ねにすぎない。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★コラム:ビジネスと知財
http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php
▼周りの方に、ご紹介ください。転送大歓迎。
▼メールアドレス変更、配信停止は、mail@techno-producer.comまで。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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