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TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.111

TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.111
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■■    TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.111


配信数:約6100 配信実績:2008年8月19日より隔週発行
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■11月以降の関連イベント

●今回のトピック
・「知的財産戦略」(丸島儀一 著)を読む(1)

★HP http://www.techno-producer.com/
★発明塾~未来のエジソンを育てます http://edison-univ.blogspot.com/

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●今週の一冊
「武器としての決断思考」瀧本哲史

京都大学の人気講義「意思決定論」等で有名な、瀧本氏の著書。本書では
ディベートの基礎をおさらいしながら、意思決定の方法をわかり易く解説。
内容は、

「意見に正しくツッコミを入れる」

ことにより、意見の評価を行い、意思決定に至るという非常に正攻法でわかり
やすいもの。発明塾ではすこし変形して、アイデアの評価に利用している。

大学生向けの平易な本ですので、自分の意見を客観視してロジックを補強し、
完成度と説得力を上げたい新入社員、若手ビジネスパーソンには、特に
お勧めです。

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本メールマガジンは、エンジニアの方々、知財担当者、教育担当者の
方々にちょっとしたお役立ち情報を届けます。
・バックナンバー http://technoproducer.blog84.fc2.com/

お申し込みは、mail@techno-producer.comまで。


また、弊社の技術者向け知財教育カリキュラムの抜粋を、コラムにしております。
知財部で人材育成をご担当の方、技術者の方、若い部下をお持ちの方、ぜひ一読
ください。

★コラム:ビジネスと知財
http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php


お知り合いの方、知財部門の方、技術者の方、企画部門・人事教育部門の方に、
是非ご転送、ご紹介下さい!

お願いします!!!

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★★★ 【定期開催中】「知財教育相談会」~事業で勝てる知財戦略を「実行」するために ★★★

台湾、中国、韓国を中心としたアジア諸国の追い上げが激しい中、全社的な知財活動の重要性が
ますます高まっています。

知財活動の肝は、「当たり前」のことを「当たり前」にやることに尽きます。そのためには、知財が
創出される現場の「技術者」への粘り強い意識付けと、日常の活動を意識した継続的なスキルアップ
が欠かせません。

しかし、知財教育担当者からは「教えてはいるが、現場で実践できていない」「技術者がなかなか
興味を示してくれない」「そもそも、経営層の理解が得られない」という声も多く伺います。

『知財教育相談会』では、効果的なカリキュラム構築やアンケート活用事例、また、実績ある
知財教材を例として取り上げ、経営層にアピールでき、事業活動に貢献できる知財教育について
議論します。

コストではなく、投資としての知財活動、知財教育。知財を事業の「武器」にするための知財教育を
行うべく、弊社は日々取り組んでおります。

企業の『知財教育推進担当者』『人事部門』『企画部門』の皆様のご参加を、心よりお待ち申し上げます。


●「知財教育におけるEラーニング活用」、「営業人材向け知財教育の重要ポイント」
~11月22日(木)東京
 アンケート/テストの活用により、セミナー以上の効果が期待できることがわかってきたEラーニング。
 その具体例とさらなる活用法について、お話いたします。
 また、営業人材を対象とした知財教育の具体例について、お話しいたします。


いずれも東京での開催です。

詳細、お申込みは以下URLをご参照ください。
http://www.techno-producer.com/docs/tpc_kyoikusodan_1210.pdf



★★★★★ 【定期開催中】「知財担当者向け知財戦略勉強会」 ★★★★★

現在弊社では、知財担当者が知財戦略について学ぶ「知財戦略勉強会」を定期開催しております。

「知財で負ければ事業もない時代」
「知財は土地。事業という建物を立てる前に、戦略的に確保すべき」
「アジア諸国企業との競争は、技術競争ではなく知財競争になる」

このような強い想いから、本勉強会は始まりました。

これまでテキストとして取り上げてきた丸島儀一氏の「知的財産戦略」に関する討議は7月に終了し、
8月より、小川紘一氏の「国際標準化と事業戦略」を新たにテキストとして取り上げております。
丸島氏の書籍と並んで、知財関係者のみならず、企画や新規事業担当者、研究者が必ず押さえておく
べき本だと、我々は考えています。参加者の皆様が、相互に成長・発展する場を目指して、引き続き、
参加者間で活発に議論を行なっていきます。

原則として、毎月第四金曜日の19:00~21:30、東京都内での開催です。

参加ご希望の方、ご興味お持ちの方は以下までご連絡ください。
折り返し担当者から、詳細につき連絡いたします。

・連絡先 info@techno-producer.com 秋好(あきよし)まで



★★★★★★★★ 【定期開催中】『大阪知財塾』 ★★★★★★★★★★

弊社代表取締役・弁理士の五丁龍志(大阪工業大学知的財産学部客員准教授・漢之光華グループ顧問
兼務)が、大阪で弁理士試験突破を目指す勉強会を行なっています。

これまで2001年から10年超の受験機関(Wセミナー・TAC)での弁理士受験生指導の経験を活かし、
世界経済の中心となりつつある中国・アジアで活躍できる知財専門家、実務家を育成します。

・「大阪知財塾」HP
 http://osakachizaijuku.seesaa.net/

個人の方を対象とした毎週土曜日開催の勉強会となります。本格的な学習の場となっております、知財の
専門知識を習得したい方は、ぜひご参加ください。

詳細は以下までお問い合わせください。
・連絡先 IP-seminar@techno-producer.com



///////10月以降の知財関連イベント情報///////


★INPITオープンセミナー「グローバルな知財活用人財」

3回にわたり、今後求められる知的財産人材像や、その育成プランについて講演、意見交換を行う
セミナーです。なお、本セミナーは、日本弁理士会の継続研修の単位として認定されています。
詳細については日本弁理士会へお問い合わせください。

【日 程/内 容】
・第2回 11月6日(火)「富士フイルムのグローバル経営と知財マネジメント」
講演者:富士フイルム株式会社 取締役 執行役員 知的財産本部長
鈴木 俊昭 氏

・第3回 12月11日(火)「技術分野の違いと知財活用モデルの差異」
講演者:知的財産戦略ネットワーク株式会社 代表取締役社長 秋元 浩 氏
インテレクチュアル・ベンチャーズ 日本総代表 加藤 幹之 氏

【時 間】
 19:00~20:50(懇親会 21:15~22:15)

【場 所】(全日程)
コンファレンススクエア エムプラス 
東京都千代田区丸ノ内2-5-2 三菱ビル10階 グランド

詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.inpit.go.jp/jinzai/suishin/24_seminar.html


★特許情報フェア&コンファレンス2012

最新の特許・情報と知的財産関連の新製品・新技術情報を一堂に網羅する、我が国最大の専門見本市です。

・日 程: 11月7日(水)~9日(金)10:00-17:00
・場 所: 科学技術館(東京 北の丸公園)

詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.business-i.net/event/pif/

無料招待券はこちら
http://www.business-i.net/event/pif/invitation.html

弊社スタッフ一同、11番ブース(弊社代理店:中央光学出版株式会社 ブース)にて、お待ちしております。

会場図はこちら
http://www.business-i.net/event/pif/pdf/guidemap.pdf


★韓国の最新知的財産権制度と侵害対策

特許法改正等、韓国の最新の知的財産事情と法制度、権利侵害への対応等について、セミナーが開催されます。

・日時/会場:
 11月13日(火) 東京(ベルサール三田)
 11月14日(水) 名古屋(名古屋商工会議所)
 11月15日(木) 大阪(大阪YMCA国際文化センター)

 各会場とも 10:00開会 17:00閉会 です。

・受講料: 無料

詳細は以下URLをご参照ください。
https://www.jiii.or.jp/apic-seminar/


★日本知財学会 第10回年次学術研究発表会

本年の日本知財学会 学術研究発表会は、

「日本発グローバル知財経営で危機を克服し飛躍的展開へ―日本発、関西発の様々なモデルを提示し挑戦を―」

と題して、大阪工業大学にて開催されます。

・日 程: 12月8日(土)、9日(日)
・場 所: 大阪工業大学 大宮キャンパス(大阪府大阪市旭区大宮)

詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.ipaj.org/workshop/2012/workshop_2012.html



///////10月以降の弊社講師セミナー情報///////


★11月13日「基礎から学ぶ!技術者のための共同研究契約・秘密保持契約のポイント」(五丁)
 http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC121166.php
 関連記事はこちら
 http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php#col9

 なお、本セミナーは、弊社主催の「第3回知的財産戦略セミナー」にて6月にご講演頂きました
 鶴見 隆 先生のセミナー(以下URL参照)とのセット割引が可能です。
 http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC121165.php

★12月4日「これでできる!特許情報からの企業分析~研究開発Grの分析による研究開発動向と
       キーマンの把握~」(楠浦)
 http://www.science-t.com/st/cont/id/20468
 前回セミナーの報告はこちら
 http://edison-univ.blogspot.jp/2012/10/blog-post_17.html

★12月6日「かんたん!特許公報の内容把握と特許要約シート作成」(山田)
 http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC121262.php
 社内で特許情報の共有が進まない、重要特許を回覧しても反応がない・・・等と悩まれている方に。

★12月11日「競争優位の知財戦略の立案、および経営層への提案の仕方~MBA的思考法
        -知財戦略の基礎」(秋好)
 http://www.ebrain-j.com/cgi-bin/seminar/seminar_detail.cgi?id=20121211-0011&date=201212
 経営学のフレームワークを用いて、経営層にもわかりやすい知財戦略の立案、提案法を解説します。

★12月19日「研究開発の成果を「強い特許」にする技術」(山田)
 http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC121291.php
 技術者が、自分の成果を「会社に貢献する強い特許」にする方法と、その考え方を紹介します。


皆様のご参加を、講師一同心よりお待ちしております。



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★「知的財産戦略」(丸島儀一 著)を読む(1)

弊社では、すでに勉強会も含め繰り返し取り上げ済みの本書。しかし、本メールマガジンの読者やお会いする
方々から、

「分厚くて読むのが大変」「ポイントを説明して欲しい」

とのお話を、よく伺います。たしかに、業務と日常生活で忙しい中、全322ページの本書をじっくりと繰り返し
読むことは、なかなか難しいかも知れません。(そもそも持ち歩くのも大変、等)

そこで、今回から本書と「国際標準化と事業戦略」の2冊を取り上げ、そのポイントを解説しながら、皆様と
一緒に読み進めていきたいと思います。ぜひ、お手元に2冊の本をご準備いただき、本メールマガジンをペース
メーカーにして、少しづつ理解を深めていただければと存じます。

初回は「知的財産戦略」(丸島儀一 著)を取り上げます。まず「はじめに」「目次」と「あとがき」「解説」
を読んでみましょう。読書の基本は、まずこの部分を読んで、全体像とポイントを把握することから始まります。
しっかりと構成を把握し、場合によっては「必要な部分だけ」を読む決断も重要です。

では行きましょう。


知財活動の目的は、本書の「はじめに」冒頭に書かれている、

「時代は移り変わっても、企業経営の本質は変わらず、事業で勝つことにある」

という言葉に集約される。企業が事業で勝つために、知財活動はどうあるべきか。あるいは、具体的にどう
進めていけば良いのか。ヒントはP5中段の「排他権としての強みを生かし、排他権の限界による弱みを解消
する・・・本質は変わらない」という部分にある。

本文中に繰り返し述べられているように、たとえば特許権の本質は「排他権」である。これがほかの財産権
(たとえば土地の所有権)と大きく異るところである。したがって、特許活動の第一の本質は「排他権」で
ある特許を積み重ねて「事実上の独占」状態をいかに作り出すか、ということになる。

しかし、排他権である以上、いかに多数の権利を取得しても「独占」することは出来ない。他社が、自社の
権利範囲内に、さらに限定的な権利を取得することが可能だからである。これが、いわゆる「知財の弱み」
となる。

したがって、特許活動で「守り」に徹しても、実はそもそもの目的である「事業を守る」事はできない、と
いうことになる。他の全てのスポーツや勝負事と同様「攻撃が最大の防御」となる。

では、攻撃とは何か。本文中では「攻めの権利」として解説されている。業界・競合の技術と事業の先を読み、
それに基いて「他社に使わせるための、攻めの」権利を取得し、クロスライセンスを用いて「攻め」で事業を
守る。ここに「情報分析」と「契約と交渉」の重要性が現れてくる。

もう一つ重要な概念は「相対的知財力」である。これは、西口氏(元京セラ社長)の解説に、「事業を強くする」
「三位一体」「攻めと守りの権利」「相対的知財力」「損をしない妥協」と、丸島氏独自のコンセプトとして
挙げられている中の一つである。これを併せて考えれば、事業を開始(参入)する前に、クロスライセンス等を
活用して「弱み」を消しておく、ということになる。自社が事業を開始する前であれば「知財の弱み」は「事業
の弱み」にならない。

「あとがき」にある、「NoをYesに変える」というコンセプトも重要である。他社権利をすべて避けていては、
研究開発の自由度がなくなり、結果として強い事業ができなくなる可能性が高い。分析、先読み、攻めの権利、
相対的知財力、契約・交渉、を通じて「NoをYesに変える」ことが、事業を強くするのである。

こうしてみれば、本書のポイントになる考え方は、すでに「はじめに」「解説」「あとがき」に示されている
ことがよく分かる。


最後に、目次を見ておきましょう。

1章 全て
2章 全て
3章 1,2,3,4,7
4章 1,2,3(攻めと守り)
5章 1
6章 全て(国際標準化)
7章 2(契約)

については、技術・企画など、知財部門以外の方も必ず読んでおくべき部分でしょう。逆に、知財部門の方は、
すでにご存知の内容も多いでしょうから、それぞれの担当職務に関連する部分から読まれてもよいでしょう。


次回は「国際標準化と事業戦略」(小川紘一 著)を取り上げる予定です。


※注)本連載は、弊社独自の解釈に基づくものです。



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「簡単に手に入るものは、簡単に失われる」

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★コラム:ビジネスと知財
http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php
▼周りの方に、ご紹介ください。転送大歓迎。
▼メールアドレス変更、配信停止は、mail@techno-producer.comまで。
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テーマ : ビジネス
ジャンル : ビジネス

TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.110

TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.110
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配信数:約6050 配信実績:2008年8月19日より隔週発行
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■10月以降の関連イベント

●今回のトピック
・「発明塾式思考法第9回~先行技術調査と進歩性の理解再び」

★HP http://www.techno-producer.com/
★発明塾~未来のエジソンを育てます http://edison-univ.blogspot.com/

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●今週の一冊
「インテル戦略転換」A.グローブ

原書の題名は、有名な「Only the Paranoid Survive」。日本語版はすでに絶版に
なっていますが、「戦略転換点を見逃すことは、企業にとって命取りになる」という
彼の言葉、メモリーから撤退しMPUに活路を見出した決断は、現在の多くの日本企業に
とって、大変参考になるものだと思いますので、敢えて挙げさせて頂きます。

興味有る方は、ぜひ原書で。

「・・・再びゴードンに向かってこう尋ねた。『もし我々が追い出され、取締役会が
新しいCEOを任命したとしたら、その男は、一体どんな策を取ると思うかい?』。
ゴードンはきっぱりこう答えた。『メモリー事業からの撤退だろうな』。私は彼を
じっと見つめ、無感覚のうちに、こう続けた。『気持ちを切り替えて、我々の手で
やろうじゃないか』。」P106-107

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本メールマガジンは、エンジニアの方々、知財担当者、教育担当者の
方々にちょっとしたお役立ち情報を届けます。
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お申し込みは、mail@techno-producer.comまで。


また、弊社の技術者向け知財教育カリキュラムの抜粋を、コラムにしております。
知財部で人材育成をご担当の方、技術者の方、若い部下をお持ちの方、ぜひ一読
ください。

★コラム:ビジネスと知財
http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php


お知り合いの方、知財部門の方、技術者の方、企画部門・人事教育部門の方に、
是非ご転送、ご紹介下さい!

お願いします!!!

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★★★ 【定期開催中】「知財教育相談会」~事業で勝てる知財戦略を「実行」するために ★★★

台湾、中国、韓国を中心としたアジア諸国の追い上げが激しい中、全社的な知財活動の重要性が
ますます高まっています。

知財活動の肝は、「当たり前」のことを「当たり前」にやることに尽きます。そのためには、知財が
創出される現場の「技術者」への粘り強い意識付けと、日常の活動を意識した継続的なスキルアップ、
が欠かせません。

しかし、知財教育担当者からは「教えてはいるが、現場で実践できていない」「技術者がなかなか
興味を示してくれない」「そもそも、経営層の理解が得られない」という声も多く伺います。

『知財教育相談会』では、効果的なカリキュラム構築やアンケート活用事例、また、実績ある
知財教材を例として取り上げ、経営層にアピールでき、事業活動に貢献できる知財教育について
議論します。

コストではなく、投資としての知財活動、知財教育。知財を事業の「武器」にするための知財教育を
行うべく、弊社は日々取り組んでおります。

企業の『知財教育推進担当者』『人事部門』『企画部門』の皆様のご参加を、心よりお待ち申し上げます。


●「進歩性の理解と発明の強化」「知財戦略教育~競争優位のための知財戦略~」
~10月26日(金)東京開催
 「強い」特許取得、それにつながるアイデア創出に必須の「進歩性の理解」。いかに技術者に進歩性を
 理解してもらい「もう一段踏み込んだ」発明を創出してもらうか。今後の知財戦略実行の要となる点を
 取り上げます。あわせて、経営学のフレームワークを活用した知財戦略戦略立案と教育の事例についても
 紹介します。

●「知財教育におけるEラーニング活用」、「営業人材向け知財教育の重要ポイント」
~11月22日(木)東京
 アンケート/テストの活用により、セミナー以上の効果が期待できることがわかってきたEラーニング。
 その具体例とさらなる活用法について、お話いたします。
 また、営業人材を対象とした知財教育の具体例について、お話しいたします。


いずれも東京での開催です。

詳細、お申込みは以下URLをご参照ください。
http://www.techno-producer.com/docs/tpc_kyoikusodan_1210.pdf



★★★★★ 【定期開催中】「知財担当者向け知財戦略勉強会」 ★★★★★

現在弊社では、知財担当者が知財戦略について学ぶ「知財戦略勉強会」を定期開催しております。

「知財で負ければ事業もない時代」
「知財は土地。事業という建物を立てる前に、戦略的に確保すべき」
「アジア諸国企業との競争は、技術競争ではなく知財競争になる」

このような強い想いから、本勉強会は始まりました。

これまでテキストとして取り上げてきた丸島儀一氏の「知的財産戦略」に関する討議は7月に終了し、
8月より、小川紘一氏の「国際標準化と事業戦略」を新たにテキストとして取り上げております。
丸島氏の書籍と並んで、知財関係者のみならず、企画や新規事業担当者、研究者が必ず押さえておく
べき本だと、我々は考えています。参加者の皆様が、相互に成長・発展する場を目指して、引き続き、
参加者間で活発に議論を行なっていきます。

原則として、毎月第四金曜日の19:00~21:30、東京都内での開催です。

参加ご希望の方、ご興味お持ちの方は以下までご連絡ください。
折り返し担当者から、詳細につき連絡いたします。

・連絡先 info@techno-producer.com 秋好(あきよし)まで



★★★★★★★★ 【定期開催中】『大阪知財塾』 ★★★★★★★★★★

弊社代表取締役・弁理士の五丁龍志(4月より大阪工業大学知的財産学部客員准教授兼務)が、大阪で
弁理士試験突破を目指す勉強会を行なっています

これまで2001年から10年超の受験機関(Wセミナー・TAC)での弁理士受験生指導の経験を活かし、
世界経済の中心となりつつある中国・アジアで活躍できる知財専門家、実務家を育成します。

・「大阪知財塾」HP
 http://osakachizaijuku.seesaa.net/

個人の方を対象とした毎週土曜日開催の勉強会となります。本格的な学習の場となっております、知財の
専門知識を習得したい方は、ぜひご参加ください。

詳細は以下までお問い合わせください。
・連絡先 IP-seminar@techno-producer.com



///////10月以降の知財関連イベント情報///////


★INPITオープンセミナー「グローバルな知財活用人財」

3回にわたり、今後求められる知的財産人材像や、その育成プランについて講演、意見交換を行う
セミナーです。なお、本セミナーは、日本弁理士会の継続研修の単位として認定されています。
詳細については日本弁理士会へお問い合わせください。

【日 程/内 容】
・第2回 11月6日(火)「富士フイルムのグローバル経営と知財マネジメント」
講演者:富士フイルム株式会社 取締役 執行役員 知的財産本部長
鈴木 俊昭 氏

・第3回 12月11日(火) テーマ、講演者:未定

【時 間】
 19:00~20:50(懇親会 21:15~22:15)

【場 所】(全日程)
コンファレンススクエア エムプラス 
東京都千代田区丸ノ内2-5-2 三菱ビル10階 グランド

詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.inpit.go.jp/jinzai/suishin/24_seminar.html


★特許情報フェア&コンファレンス2012

最新の特許・情報と知的財産関連の新製品・新技術情報を一堂に網羅する、我が国最大の専門見本市です。

・日 程: 11月7日(水)~9日(金)10:00-17:00
・場 所: 科学技術館(東京 北の丸公園)

詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.business-i.net/event/pif/

無料招待券はこちら
http://www.business-i.net/event/pif/invitation.html


★日本知財学会 第10回年次学術研究発表会

本年の日本知財学会 学術研究発表会は、

「日本発グローバル知財経営で危機を克服し飛躍的展開へ―日本発、関西発の様々なモデルを提示し挑戦を―」

と題して、大阪工業大学にて開催されます。

・日 程: 12月8日(土)、9日(日)
・場 所: 大阪工業大学 大宮キャンパス(大阪府大阪市旭区大宮)

詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.ipaj.org/workshop/2012/workshop_2012.html



///////10月以降の弊社講師セミナー情報///////


★11月13日「基礎から学ぶ!技術者のための共同研究契約・秘密保持契約のポイント」(五丁)
 http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC121166.php

 なお、本セミナーは、弊社主催の「第3回知的財産戦略セミナー」にて6月にご講演頂きました
 鶴見 隆 先生のセミナー(以下URL参照)とのセット割引が可能です。
 http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC121165.php

★12月4日「これでできる!特許情報からの企業分析~研究開発Grの分析による研究開発動向と
       キーマンの把握~」(楠浦)
 http://www.science-t.com/st/cont/id/20468

★12月6日「かんたん!特許公報の内容把握と特許要約シート作成」(山田)
 http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC121262.php

★12月11日「競争優位の知財戦略の立案、および経営層への提案の仕方~MBA的思考法
        -知財戦略の基礎」(秋好)
 http://www.ebrain-j.com/cgi-bin/seminar/seminar_detail.cgi?id=20121211-0011&date=201212


皆様のご参加を、講師一同心よりお待ちしております。



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★「発明塾式思考法第9回~先行技術調査と進歩性の理解再び」

繰り返しではありますが、発明塾では題材を様々に変えて、進歩性の理解と先行技術調査能力の向上に
務めています。理由はたった一つ「すでに存在する発明を、時間を掛けて考え出す(=「再」発明)
ムダを省くため」です。

では前回に引き続き、先日発明塾で実際に行った演習問題から、そのポイントを紹介しましょう。

・ご参考:前回記事「発明塾式思考法第8回~検索能力は、因数分解力と進歩性の理解から」
     TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.108 より
 http://technoproducer.blog84.fc2.com/blog-entry-120.html

・ご参考:演習報告「発明塾京都第102回開催報告」
 http://edison-univ.blogspot.jp/2012/09/102.html
 
発明塾では、普段は各自の発明に基づいて先行技術調査のコツを教えていますが、今回は「落穂ひろい」
ということで、最近特許された以下の発明について、先行技術文献を探すことにしました。

・「コンテナ型データセンタモジュール」特許第5064538号
 http://kantan.nexp.jp/%E7%89%B9%E8%A8%B1/a2012032107/
 関連記事は以下。
 http://www.iij.ad.jp/news/pressrelease/2012/0911.html

演習では、以下の請求項第一項を発明の内容と定義し、これに基づいて先行技術調査を行いました。
(番号は弊社で付与)

①コンピュータシステムを含むハードウェアを登載した複数のラックをコンテナの中に設置したコンテナ型
データセンタモジュールであって、
②前記複数のラックは、それぞれのラックの正面から奥行き方向に向かう方向がコンテナの長軸方向に垂直な
方向から所定の角度だけ傾斜した態様で設置されており、
③よって、それぞれのラックの正面から奥行き方向に向かう方向がコンテナの長軸方向と垂直な方向に一致する
ように設置されている場合よりも前記コンテナの長軸方向と垂直な方向のサイズを縮小することができることを
特徴とするコンテナ型データセンタモジュール。

先行技術調査は、まず発明の内容から技術的構成要素を取り出すことから始まるのですが、今回はわかりやすく
するために、3つに区切って考えることにしました。

①は発明の前提となる内容。今回で言うと、コンテナ内にラックを並べたデータセンターに関する発明ですよ、
ということを示している部分。
②は、今回の発明の特徴を記載した部分。
③は、それによる効果を示した部分。

検索式立案の考え方は人により様々ですが、①前提の部分はIPC今回などの技術分類を使うのが効果的でしょう。
また「あたらしさ」の根拠である②の技術的特徴は、キーワードで抽出する必要があります。③の効果に関する
キーワードを入れるかどうかは、検索結果次第でしょうか。進歩性の基準から考えて、②を中心にして、①か③を
入れる、のが妥当である、という結論に、塾生諸君は至ったようです(進歩性は、技術的構成要素、用途、効果の
3つで決まる)。実際には、両方のパターンの検索式を作成し、抽出文献の組み合わせを見るのは、皆様ご存知の
通りです。

・山口大学 知財部門長 佐田洋一郎 氏の記事
 http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/sangaku/08100123.htm
 進歩性に関する、非常にわかりやすい説明があります。

このように整理すると、シンプルに考える事ができるため、短時間で先行技術文献を探すことができることを、
演習を通じて学びました。

最後に、進歩性を判断するために、見つかった先行技術文献とどのように比較するか、実際の例を見てもらいました。


先行技術調査能力と進歩性の判断力は、表裏の関係にあります。先行技術調査は、進歩性を判断するために行うもの
なので、その判断の考え方がわかっていなければ、適切な文献を見つけることも、そもそも検索式を立てることも
出来ません。

また、先行技術調査と進歩性を理解していない人に、本当の意味での発明(企業で通用するレベルの発明思考)を
教えるのは、極めて効率が悪く、本人のモチベーションも下がります。ルールを教えずに、サッカーの試合に出す
ようなイメージでしょうか。

武器になる知財、発明を創出する人材を育成するには、まず基礎として「先行技術調査」「進歩性」について十分に
理解してもらえるよう、粘り強く、繰り返し教える必要があります。

・ご参考:弊社主催 知財教育相談会
「進歩性の理解と発明の強化」「知財戦略教育~競争優位のための知財戦略~」~10月26日(金)東京開催
http://www.techno-producer.com/docs/tpc_kyoikusodan_1210.pdf



★立命館大学「発明講義」が今年も始まりました!

2012年から始まりました、立命館大学のMOT入門科目「マーケティングリサーチ」。今年も10月から3回生向け
下期講義として、全15回の予定で開始しています。内容は「特許情報分析を用いた技術マーケティング」と「発明
発想法」。例年通り、一人1台のPCを準備し、演習を中心に進めています。

・シラバス http://online-kaikou.ritsumei.ac.jp/2012/syp/show.php?course_code=55325
・第3回の講義報告 http://edison-univ.blogspot.jp/2012/10/blog-post_13.html

今年は、例年以上に意欲的な学生が参加してくれており、発表とレポートが非常に楽しみです。結果は随時報告させて
頂きます。



★お知らせ~日本のものづくりに関する番組のご紹介

10月27日、28日に放送予定のNHKスペシャルにて、日本のものづくりが取り上げられます。

・メイド・イン・ジャパン 逆襲のシナリオ~第1回 岐路に立つ"日の丸家電"~(仮)
 http://www.nhk.or.jp/special/detail/2012/1027/

・メイド・イン・ジャパン 逆襲のシナリオ~第2回 これが逆襲のシナリオだ~(仮)
 http://www.nhk.or.jp/special/detail/2012/1028/

特に第2回では、中国 格力電器との協業に取り組んだダイキン工業の事例など、新たな”ものづくり”の戦略に取り
組む企業の事例が紹介される予定です。



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「ビジョン&ハードワーク」山中伸弥

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★コラム:ビジネスと知財
http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php
▼周りの方に、ご紹介ください。転送大歓迎。
▼メールアドレス変更、配信停止は、mail@techno-producer.comまで。
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テーマ : ビジネス
ジャンル : ビジネス

TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.109

TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.109
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■■    TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.109


配信数:約6050 配信実績:2008年8月19日より隔週発行
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■10月以降の関連イベント

●今回のトピック
・「知財と標準化、マネジメント戦略の展開」~IPマネジメントレビュー6号
  江藤学 氏 の特別寄稿より

★HP http://www.techno-producer.com/
★発明塾~未来のエジソンを育てます http://edison-univ.blogspot.com/

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●今週の一冊
『クリティカル・シンキング―「思考」と「行動」を高める基礎講座』

発明塾でも、思考法の基礎として度々取り上げている「クリティカル・シンキング」
のテキストです。

「私達は考える時はいつでも目的を持ち、情報を使って想定に基づいて、ある結果を
導いている。また、問題にこたえるために、ある視点を持ち、概念を使い、最後に他に
与える影響を考える。」

自分はどのような情報(根拠)に基いて考えているのか。どういう視点で考えているのか。
思考の癖を、一つ一つ見直すために、是非ご活用ください。

なお、続編として「クリティカル・シンキング実践編」があり、併せて学習される
ことをオススメします。

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本メールマガジンは、エンジニアの方々、知財担当者、教育担当者の
方々にちょっとしたお役立ち情報を届けます。
・バックナンバー http://technoproducer.blog84.fc2.com/

お申し込みは、mail@techno-producer.comまで。


また、弊社の技術者向け知財教育カリキュラムの抜粋を、コラムにしております。
知財部で人材育成をご担当の方、技術者の方、若い部下をお持ちの方、ぜひ一読
ください。

★コラム:ビジネスと知財
http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php


お知り合いの方、知財部門の方、技術者の方、企画部門・人事教育部門の方に、
是非ご転送、ご紹介下さい!

お願いします!!!

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★★★ 【定期開催中】「知財教育相談会」~事業で勝てる知財戦略を「実行」するために ★★★

台湾、中国、韓国を中心としたアジア諸国の追い上げが激しい中、全社的な知財活動の重要性が
ますます高まっています。

知財活動の肝は、「当たり前」のことを「当たり前」にやることに尽きます。そのためには、知財が
創出される現場の「技術者」への粘り強い意識付けと、日常の活動を意識した継続的なスキルアップ、
が欠かせません。

しかし、知財教育担当者からは「教えてはいるが、現場で実践できていない」「技術者がなかなか
興味を示してくれない」「そもそも、経営層の理解が得られない」という声も多く伺います。

『知財教育相談会』では、効果的なカリキュラム構築やアンケート活用事例、また、実績ある
知財教材を例として取り上げ、経営層にアピールでき、事業活動に貢献できる知財教育について
議論します。

コストではなく、投資としての知財活動、知財教育。知財を事業の「武器」にするための知財教育を
行うべく、弊社は日々取り組んでおります。

企業の『知財教育推進担当者』『人事部門』『企画部門』の皆様のご参加を、心よりお待ち申し上げます。


●「進歩性の理解と発明の強化」「知財戦略教育~競争優位のための知財戦略~」
~10月26日(金)東京開催
 「強い」特許取得、それにつながるアイデア創出に必須の「進歩性の理解」。いかに技術者に進歩性を理解して
 もらい「もう一段踏み込んだ」発明を創出してもらうか。今後の知財戦略実行の要となる点を取り上げます。
 あわせて、経営学のフレームワークを活用した知財戦略戦略立案と教育の事例についても紹介します。


東京での開催です。

詳細、お申込みは以下URLをご参照ください。
http://www.techno-producer.com/docs/tpc_kyoikusodan_1208.pdf



★★★★★ 【定期開催中】「知財担当者向け知財戦略勉強会」 ★★★★★

現在弊社では、知財担当者が知財戦略について学ぶ「知財戦略勉強会」を定期開催しております。

「知財で負ければ事業もない時代」
「知財は土地。事業という建物を立てる前に、戦略的に確保すべき」
「アジア諸国企業との競争は、技術競争ではなく知財競争になる」

このような強い想いから、本勉強会は始まりました。

これまでテキストとして取り上げてきた丸島儀一氏の「知的財産戦略」に関する討議は7月に終了し、
8月より、小川紘一氏の「国際標準化と事業戦略」を新たにテキストとして取り上げております。
丸島氏の書籍と並んで、知財関係者のみならず、企画や新規事業担当者、研究者が必ず押さえておく
べき本だと、我々は考えています。参加者の皆様が、相互に成長・発展する場を目指して、引き続き、
参加者間で活発に議論を行なっていきます。

原則として、毎月第四金曜日の19:00~21:30、東京都内での開催です。

参加ご希望の方、ご興味お持ちの方は以下までご連絡ください。
折り返し担当者から、詳細につき連絡いたします。

・連絡先 info@techno-producer.com 秋好(あきよし)まで



★★★★★★★★ 【定期開催中】『大阪知財塾』 ★★★★★★★★★★

弊社代表取締役・弁理士の五丁龍志(4月より大阪工業大学知的財産学部客員准
教授兼務)が、大阪で弁理士試験突破を目指す勉強会を行なっています

これまで2001年から10年超の受験機関(Wセミナー・TAC)での弁理士受験生
指導の経験を活かし、世界経済の中心となりつつある中国・アジアで活躍できる
知財専門家、実務家を育成します。

・「大阪知財塾」HP
 http://osakachizaijuku.seesaa.net/

個人の方を対象とした毎週土曜日開催の勉強会となります。本格的な学習の場
となっております、知財の専門知識を習得したい方は、ぜひご参加ください。

詳細は以下までお問い合わせください。
・連絡先 IP-seminar@techno-producer.com



///////10月以降の知財関連イベント情報///////


★知的財産実践セミナー「これからのデザイン創作者へ-デザインの力と知的創造社会-」

アップル社、iPhone5発売の裏で、韓国サムスン社との壮絶な意匠権を巡る知財戦争が発生し、また中国は
意匠権・商標権をいち早く取得し、コピー大国の汚名を返上しようとしています。このセミナーでは、これ
からのデザイン創作者にデザイン力を知的創造社会で生かしていく戦略ツールとしての知的財産権の考え方に
ついて、事例を交えたご紹介があります。

【概要】
・日 時 : 10月6日(土) 13時~16時
・講 師 : 野原時男(東洋大学 知的財産管理アドバイザー)
・講師略歴: 
 1968年電気通信大学卒、1971年ワシントン大学、ロースクールで知的財産専攻、その後米国Patent Agentの
 資格取得。日本ビクター法務知財部部長、ジェムスター社日本代表副社長を歴任し、2010年より東洋大学
 知財管理アドバイザーおよび知財講師

<活動>
 VHS家庭用ビデオ、Gコード、Gガイド国際ライセンス活動(1991-2008)
 MPEG国際コンソーシアム特許プール委員(1999-2001)
 DVDコンソーシアムライセンス委員(1989-2001)
 日本知財協会、常務理事(1988-2001)
 JETRO知財アドバイザー、中小ベンチャー企業知財コンサル活動等

詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.toyo.ac.jp/event/detail_j/id/6232/


★INPITオープンセミナー「グローバルな知財活用人財」

3回にわたり、今後求められる知的財産人材像や、その育成プランについて講演、意見交換を行う
セミナーです。なお、本セミナーは、日本弁理士会の継続研修の単位として認定されています。
詳細については日本弁理士会へお問い合わせください。

【日 程/内 容】
・第1回 2012年10月9日(火)「知財から経営へのアプローチ」
講演者:富士通株式会社 知的財産権本部長
亀井 正博 氏

・第2回 2012年11月6日(火)「富士フイルムのグローバル経営と知財マネジメント」
講演者:富士フイルム株式会社 取締役 執行役員 知的財産本部長
鈴木 俊昭 氏

・第3回 2012年12月11日(火) テーマ、講演者:未定

【時 間】
 19:00~20:50(懇親会 21:15~22:15)

【場 所】(全日程)
コンファレンススクエア エムプラス 
東京都千代田区丸ノ内2-5-2 三菱ビル10階 グランド

詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.inpit.go.jp/jinzai/suishin/24_seminar.html


★特許情報フェア&コンファレンス2012

最新の特許・情報と知的財産関連の新製品・新技術情報を一堂に網羅する、我が国最大の専門見本市です。

・日 程:11月7日(水)~9日(金)10:00-17:00
・場 所:科学技術館(東京 北の丸公園)

詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.business-i.net/event/pif/

無料招待券はこちら
http://www.business-i.net/event/pif/invitation.html



///////10月以降の弊社講師セミナー情報///////


★10月16日「これでできる!特許情報からの企業分析~研究開発Grの分析による研究開発動向と
        キーマンの把握~」(楠浦)
 http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC121072.php


★11月13日「基礎から学ぶ!技術者のための共同研究契約・秘密保持契約のポイント」(五丁)
 http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC121166.php
 なお、本セミナーは、弊社主催の「第3回知的財産戦略セミナー」にて6月にご講演頂きました
 鶴見 隆 先生のセミナー(以下URL参照)とのセット割引が可能です。
 http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC121165.php


皆様のご参加を、講師一同心よりお待ちしております。



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★「知財と標準化、マネジメント戦略の展開」~IPマネジメントレビュー6号 江藤学 氏 の特別寄稿より

先日発行されました「IPマネジメントレビュー6号」に、JETROジュネーブ事務局長 江藤学 氏による題記
特別寄稿論文が、掲載されています。内容の一部に、弊社でも度々紹介している「クアルコム」社の知財戦略に
関するものがありましたので、ご参考まで、一部を紹介させていただきます。(「」部は引用)

江藤氏によれば、クアルコムのビジネスモデルは「徹底した選択と集中」「Win-Winビジネスの提供」である。

「クアルコムは、元々は交換器も端末も製造している典型的な通信機器事業者であった。・・・同社は携帯の
心臓部分である通信関係のコンポーネント製造販売に徹するビジネスを構築した。」

クアルコムは、元々軍事用の通信技術であったCDMA技術の民用化にあたり、いくつかの企業に共同開発を持ちか
けたが、業界の企業は実用化を疑問視していたためパートナーを得ることが出来ず、全てを自社開発せざるを得な
かったという経緯がある。その後、第3世代の標準化活動の進展とともに、携帯端末事業を京セラに、基地局事業を
エリクソンに売却し、自らは「モデムチップ」と呼ばれる通信用の半導体事業に特化している。

「このコンポーネントの中心は、物理的に通信機能をサポートする半導体チップと、そのチップで携帯電話を
構成するための基本ソフト群である。」

端末製造業者は、クアルコムの提供する半導体チップと基本ソフトを購入すれば、通信の接続や互換性の問題を
気にすることなく、端末の機能やデザインの向上など、自らのコア事業に専念することができる。これが、クアルコム
のビジネスモデル「イネーブラー」の本質の一つである。

クアルコムのビジネスモデルにおけるもう一つの特徴は、知財のライセンス契約にある。

「クアルコムのもう一つのWin-Winは、同社がチップやライセンスを提供する相手と結んでいた、非係争条項付きの
契約にある。クアルコムと3G携帯に関する契約をすると・・・クアルコムと契約を結んでいる他社に対しても、
特許侵害などで訴えることができなくなる・・・理想的なパテントプール契約として見ることも可能だ。」

一台の携帯電話を製造販売するために必要な、数千とも言われる知的財産を、自社ですべて揃えることは不可能である。
クアルコムは、自らの特許を含む巨大なパテントプールを提供している企業、と考えることもできる。これにより
新興国の端末メーカーを中心に、3G携帯端末を製造できる機会を広く提供し、3G携帯端末の普及を促進する、
これがクアルコムの事業戦略である。

クアルコムはホワイトペーパーの中で、以下のように説明している(注)。

・クアルコムのライセンスにより、携帯端末の製造メーカー数が増大
・同 携帯端末の価格が下落し、普及が促進されている
・そのための研究開発投資額は、売上の20%を超えている

同社は、自らの研究開発の成果を速やかに市場に導入し、回収するために「知的財産」を最大限に活用している
企業と、捉えることができる。市場における経営の評価が「資本(資産)利益率」であり、それは「売上利益率」と
「資本(資産)回転率」に分解できることから考えれば、むしろ常識的な手法なのかも知れない。

資本利益率=売上利益率x資本(資産)回転率 を高めるために、知的財産をどう活用(ライセンスも含め)するか、
それが、経営という視点から見た知財マネジメントの方針であることを、クアルコムの事例は示している。経営から
見た「知財のひとつの役割」を端的に示している事例として、是非ベンチマークしていただきたい。


注)同社のビジネスモデル/知的財産マネジメントに関しては、以下参照。

 独)産業技術総合研究所 ナノスステム研究部門 ナノテクノロジー戦略室 機関紙「PEN」2011 August 号 P30-P32
 「知財戦略とはなにか~発明研究所のすすめ」 第二回 TechnoProducer 株式会社 取締役 楠浦崇央
 以下URLからご覧いただけます(P30-32)
 http://unit.aist.go.jp/nri/nano-plan/pen2/6/PEN_2011_September_vol.2_no.6.pdf 



★お知らせ~山口大学 木村教授の「知的財産概論」が手軽に購入いただけるようになりました

以前よりご案内申し上げております、山口大学 木村教授の「知的財産概論」(弊社にてDVDを販売中)は、
現在、以下のサイトにて一部コンテンツをご購入いただけるようになっております。

・知的財産概論 「知的財産の重要性と種類」 (1)
 視聴時間:約30分  
 販売価格:350円
 http://ameroad.net/l/dJE

販売開始にあたり、キャンペーン価格を設定しております。この機会に是非ご利用くださいませ。


なお、DVDに関する詳細、お問い合わせ、お申し込みは、以下。
http://www.techno-producer.com/docs/yamaguchi_dvd_101116.pdf



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「行動するきっかけを逃がすな」ウイリアム・ジェームズ

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★コラム:ビジネスと知財
http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php
▼周りの方に、ご紹介ください。転送大歓迎。
▼メールアドレス変更、配信停止は、mail@techno-producer.comまで。
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テーマ : ☆経営のヒント☆
ジャンル : ビジネス

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