TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.112
TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.112
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■■ TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.112
■
配信数:約6100 配信実績:2008年8月19日より隔週発行
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■11月以降の関連イベント
●今回のトピック
・「国際標準化と事業戦略」(小川紘一 著)を読む(1)
★HP http://www.techno-producer.com/
★発明塾~未来のエジソンを育てます http://edison-univ.blogspot.com/
--------------------------------
●今週の一冊
「トクヴィル―民主主義の三つの学校」小山 勉
知財とは少し離れた本であるが、総選挙が近いということもあり、トクヴィルに
関する本を紹介したい。民主主義とは何か、について改めて考える機会としていた
だければ、幸甚である。
トクヴィルはその著書の中で、
「民衆は自由よりも平等をこのむ」として「高度な平等がいろいろな体制と結び
つきうる危険性」を指摘している。
また、
「個人主義がもたらす国民的総無関心が、柔和な専制主義をもたらす」
とも指摘しており、まるで今の日本の状況を見通したかのようである。
J.S.ミルの「自由論」、W.リップマン「世論」あたりと共に、投票前にじっくり
読みたい一冊である。
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本メールマガジンは、エンジニアの方々、知財担当者、教育担当者の
方々にちょっとしたお役立ち情報を届けます。
・バックナンバー http://technoproducer.blog84.fc2.com/
お申し込みは、mail@techno-producer.comまで。
また、弊社の技術者向け知財教育カリキュラムの抜粋を、コラムにしております。
知財部で人材育成をご担当の方、技術者の方、若い部下をお持ちの方、ぜひ一読
ください。
★コラム:ビジネスと知財
http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php
お知り合いの方、知財部門の方、技術者の方、企画部門・人事教育部門の方に、
是非ご転送、ご紹介下さい!
お願いします!!!
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★★★ 【定期開催中】「知財教育相談会」~事業で勝つための知財戦略を「実行」するために ★★★
台湾、中国、韓国を中心としたアジア諸国の追い上げが激しい中、全社的な知財活動の重要性が、ますます
高まっています。
知財活動の肝は、「当たり前」のことを「当たり前」にやることに尽きます。
そのためには、知財が創出される現場の「技術者」への粘り強い意識付けと、日常の活動を意識した継続的な
スキルアップ、が欠かせません。
しかし、知財教育担当者からは「教えてはいるが、現場で実践できていない」「技術者がなかなか興味を示して
くれない」「そもそも、経営層の理解が得られない」という声も多く伺います。
『知財教育相談会』では、効果的なカリキュラム構築やアンケート活用事例、また、実績ある知財教材を例と
して取り上げ、経営層にアピールでき、事業活動に貢献できる知財教育について議論します。
コストではなく、投資としての知財活動、知財教育。知財を事業の「武器」にするための知財教育を行うべく、
弊社は日々取り組んでおります。
企業の『知財教育推進担当者』『人事部門』『企画部門』の皆様のご参加を、心よりお待ち申し上げます。
●「知財教育におけるEラーニング活用」、「営業人材向け知財教育の重要ポイント」
~11月22日(木)東京開催
アンケート/テストの活用により、セミナー以上の効果が期待できることがわかってきたEラーニング。
その具体例とさらなる活用法について、お話いたします。
また、営業人材を対象とした知財教育の具体例について、お話いたします。
●「進歩性の理解と発明の強化」、「R&D人材を対象とした体系的知財教育カリキュラムの構築」
~12月20日(木)東京開催
「強い」特許取得、それにつながるアイデア創出に必須の「進歩性の理解」。
いかに技術者に進歩性を理解してもらい「もう一段踏み込んだ」発明を創出してもらうか。
今後の知財戦略実行の要となる点を取り上げます。
また、弊社がこれまでに携わった、R&D人材を対象とした知財教育カリキュラムの構築事例を紹介いたします。
いずれも、東京開催となっております。
詳細、お申込みは以下URLをご参照ください。
http://www.techno-producer.com/docs/tpc_kyoikusodan_1211.pdf
★★★★★ 【定期開催中】「知財担当者向け知財戦略勉強会」 ★★★★★
現在弊社では、知財担当者が知財戦略について学ぶ「知財戦略勉強会」を定期開催しております。
「知財で負ければ事業もない時代」
「知財は土地。事業という建物を立てる前に、戦略的に確保すべき」
「アジア諸国企業との競争は、技術競争ではなく知財競争になる」
このような強い想いから、本勉強会は始まりました。
これまでテキストとして取り上げてきた丸島儀一氏の「知的財産戦略」に関する討議は7月に終了し、
8月より、小川紘一氏の「国際標準化と事業戦略」を新たにテキストとして取り上げております。
丸島氏の書籍と並んで、知財関係者のみならず、企画や新規事業担当者、研究者が必ず押さえておく
べき本だと、我々は考えています。参加者の皆様が、相互に成長・発展する場を目指して、引き続き、
参加者間で活発に議論を行なっていきます。
原則として、毎月第四金曜日の19:00~21:30、東京都内での開催です。
参加ご希望の方、ご興味お持ちの方は以下までご連絡ください。
折り返し担当者から、詳細につき連絡いたします。
・連絡先 info@techno-producer.com 秋好(あきよし)まで
★★★★★★★★ 【定期開催中】『大阪知財塾』 ★★★★★★★★★★
弊社代表取締役・弁理士の五丁龍志(大阪工業大学知的財産学部客員准教授・漢之光華グループ顧問
兼務)が、大阪で弁理士試験突破を目指す勉強会を行なっています。
これまで2001年から10年超の受験機関(Wセミナー・TAC)での弁理士受験生指導の経験を活かし、
世界経済の中心となりつつある中国・アジアで活躍できる知財専門家、実務家を育成します。
・「大阪知財塾」HP
http://osakachizaijuku.seesaa.net/
個人の方を対象とした毎週土曜日開催の勉強会となります。本格的な学習の場となっております、知財の
専門知識を習得したい方は、ぜひご参加ください。
詳細は以下までお問い合わせください。
・連絡先 IP-seminar@techno-producer.com
///////11月以降の知財関連イベント情報///////
★日本知財学会 第10回年次学術研究発表会
本年の日本知財学会 学術研究発表会は、
「日本発グローバル知財経営で危機を克服し飛躍的展開へ―日本発、関西発の様々なモデルを提示し挑戦を―」
と題して、大阪工業大学にて開催されます。
・日 程: 12月8日(土)、9日(日)
・場 所: 大阪工業大学 大宮キャンパス(大阪府大阪市旭区大宮)
詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.ipaj.org/workshop/2012/workshop_2012.html
★INPITオープンセミナー「グローバルな知財活用人財」
3回にわたり、今後求められる知的財産人材像や、その育成プランについて講演、意見交換を行う
セミナーです。なお、本セミナーは、日本弁理士会の継続研修の単位として認定されています。
詳細については日本弁理士会へお問い合わせください。
・日 時: 12月11日(火)19:00~20:50(懇親会 21:15~22:15)
・テーマ: 「技術分野の違いと知財活用モデルの差異」
・講演者: 知的財産戦略ネットワーク株式会社 代表取締役社長 秋元 浩 氏
インテレクチュアル・ベンチャーズ 日本総代表 加藤 幹之 氏
・場 所: コンファレンススクエア エムプラス(東京都千代田区丸ノ内2-5-2 三菱ビル10階 グランド)
詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.inpit.go.jp/jinzai/suishin/24_seminar.html
★「グローバル知財戦争」~慶應義塾大学SFC研究所主催 イノベーション創出セミナー
・日 時: 12月18 日(火) 18:00 開場、18:15 開始、20:45 終了予定
・場 所: 慶應義塾大学三田キャンパス 北館ホール
・参加費: 無料
【プログラム】
・主催者挨拶:慶應義塾大学プラットフォームデザインラボ研究代表 総合政策学部長 國領 二郎氏
・共催者挨拶:インテレクチュアル・ベンチャーズ日本総代表 加藤 幹之氏
・基調報告:「グローバル知財競争の最前線で起きていること~スマートフォン業界等における
特許訴訟・売買取引の現状~」 一色外国法事務弁護士事務所 一色 太郎氏
詳細は以下URLをご参照ください。
http://platform.sfc.keio.ac.jp/event/2012/IPseminar_20121218.pdf
///////11月以降の弊社講師セミナー情報///////
★12月4日「これでできる!特許情報からの企業分析~研究開発Grの分析による研究開発動向と
キーマンの把握~」(楠浦)
http://www.science-t.com/st/cont/id/20468
前回セミナーの報告はこちら
http://edison-univ.blogspot.jp/2012/10/blog-post_17.html
★12月6日「かんたん!特許公報の内容把握と特許要約シート作成」(山田)
http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC121262.php
社内で特許情報の共有が進まない、重要特許を回覧しても反応がない・・・等と悩まれている方に。
★12月11日「競争優位の知財戦略の立案、および経営層への提案の仕方~MBA的思考法
-知財戦略の基礎」(秋好)
http://www.ebrain-j.com/cgi-bin/seminar/seminar_detail.cgi?id=20121211-0011&date=201212
経営学のフレームワークを用いて、経営層にもわかりやすい知財戦略の立案、提案法を解説します。
★12月19日「研究開発の成果を「強い特許」にする技術」(山田)
http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC121291.php
技術者が、自分の成果を「会社に貢献する強い特許」にする方法と、その考え方を紹介します。
皆様のご参加を、講師一同心よりお待ちしております。
////////////////////////////
★「国際標準化と事業戦略」(小川紘一 著)を読む(1)
今回は、現在弊社の「知的財産戦略勉強会」でもテキストとしている「国際標準化と事業戦略」
(小川紘一 著)を取り上げます。「知的財産戦略」(丸島儀一 著)と交互に取り上げる予定です。
その理由は、まさに本書のまえがきに書かれています。
「国際標準化とは多くの人々が広く利用できることを目的にした普及のアクセルである。一方、知的
財産(権)とは使わせることを制限するブレーキである。このアクセルとブレーキを巧みに組み合わせ
ながら大量普及と高収益の同時実現を狙う仕組みづくりが標準化ビジネスモデルである。」
※( )内は弊社補足
知財権と国際標準化は、広義の知財マネジメントの両輪、ということになるでしょうか。
では始めましょう。
本書は、事例を交えながらの非常にわかりやすい構成になっているため、事例、グラフ、図を中心に
見ていきたい。
本書における問題提起を端的に表した図が、図1.1(P5)である。液晶パネル、太陽電池、DVDプレーヤー等
における、日本企業のシェア急落の様子が示されている。シェアを落とすことは、必ずしも負けを意味しない
という議論もあるが、日本の液晶パネルメーカー、太陽電池メーカーの現状を見れば、累積設備投資がコスト
競争力の大半を決めるこれらの産業において、シェアを落とすことは負けを意味することは、理解に難くない。
では、これらの産業において、知財権や国際標準化がどうなっていたのか。
「たとえばDVDは、基本技術や製品開発はもとより市場開拓や国際標準化もすべて日本企業が主導し、必須
特許の90%以上を日本企業が持っている。・・・また、日本企業が主導する国際標準化によってグローバル
市場へ大量普及させたという意味で、理想的な国際標準化活動が行われた。」
つまり、知財権も保有し、国際標準化活動も主導したにもかかわらず、その果実を得られていないということ
になる。
本書で一貫して提起されているのは、上記の事実に対する「Why」である。
そしてそれを読み解くキーワードが「製品アーキテクチャー」である。拡張すると「ビジネスモデルのアーキ
テクチャ」もしくは「バリューチェーンのアーキテクチャ」というところに行き着くと、弊社は考えている。
この本を読む時に持つべき問いは、例えば以下の様な問いである。
「自社が収益をあげるためには、どのようなアーキテクチャの製品の、どの部分にどう取り組めば良いのか。」
「ある製品のアーキテクチャを、自社に有利に変換していくことは出来ないか。」
「今後、この製品のアーキテクチャはどうなるのか。その時に自社はどのように対応していけばよいか。」
「予め、製品アーキテクチャの変化を予測し、それに備えた戦略を策定、実行していくことは出来ないか。」
「上記において、知的財産権、国際標準化をどう武器に使っていくのか。」
次回、第一章二節「製品アーキテクチャとは何か」(P8)以降を、読み進めていきたい。
※注1)ページ数等は、第2刷に基づきます。
※注2)本連載は、弊社独自の解釈に基づくものです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「彼女は、あらゆることの理由になりたがったので、なんの原因にもならなかった」
デューナ・バーンズ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★コラム:ビジネスと知財
http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php
▼周りの方に、ご紹介ください。転送大歓迎。
▼メールアドレス変更、配信停止は、mail@techno-producer.comまで。
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■■ TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.112
■
配信数:約6100 配信実績:2008年8月19日より隔週発行
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■11月以降の関連イベント
●今回のトピック
・「国際標準化と事業戦略」(小川紘一 著)を読む(1)
★HP http://www.techno-producer.com/
★発明塾~未来のエジソンを育てます http://edison-univ.blogspot.com/
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●今週の一冊
「トクヴィル―民主主義の三つの学校」小山 勉
知財とは少し離れた本であるが、総選挙が近いということもあり、トクヴィルに
関する本を紹介したい。民主主義とは何か、について改めて考える機会としていた
だければ、幸甚である。
トクヴィルはその著書の中で、
「民衆は自由よりも平等をこのむ」として「高度な平等がいろいろな体制と結び
つきうる危険性」を指摘している。
また、
「個人主義がもたらす国民的総無関心が、柔和な専制主義をもたらす」
とも指摘しており、まるで今の日本の状況を見通したかのようである。
J.S.ミルの「自由論」、W.リップマン「世論」あたりと共に、投票前にじっくり
読みたい一冊である。
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本メールマガジンは、エンジニアの方々、知財担当者、教育担当者の
方々にちょっとしたお役立ち情報を届けます。
・バックナンバー http://technoproducer.blog84.fc2.com/
お申し込みは、mail@techno-producer.comまで。
また、弊社の技術者向け知財教育カリキュラムの抜粋を、コラムにしております。
知財部で人材育成をご担当の方、技術者の方、若い部下をお持ちの方、ぜひ一読
ください。
★コラム:ビジネスと知財
http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php
お知り合いの方、知財部門の方、技術者の方、企画部門・人事教育部門の方に、
是非ご転送、ご紹介下さい!
お願いします!!!
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★★★ 【定期開催中】「知財教育相談会」~事業で勝つための知財戦略を「実行」するために ★★★
台湾、中国、韓国を中心としたアジア諸国の追い上げが激しい中、全社的な知財活動の重要性が、ますます
高まっています。
知財活動の肝は、「当たり前」のことを「当たり前」にやることに尽きます。
そのためには、知財が創出される現場の「技術者」への粘り強い意識付けと、日常の活動を意識した継続的な
スキルアップ、が欠かせません。
しかし、知財教育担当者からは「教えてはいるが、現場で実践できていない」「技術者がなかなか興味を示して
くれない」「そもそも、経営層の理解が得られない」という声も多く伺います。
『知財教育相談会』では、効果的なカリキュラム構築やアンケート活用事例、また、実績ある知財教材を例と
して取り上げ、経営層にアピールでき、事業活動に貢献できる知財教育について議論します。
コストではなく、投資としての知財活動、知財教育。知財を事業の「武器」にするための知財教育を行うべく、
弊社は日々取り組んでおります。
企業の『知財教育推進担当者』『人事部門』『企画部門』の皆様のご参加を、心よりお待ち申し上げます。
●「知財教育におけるEラーニング活用」、「営業人材向け知財教育の重要ポイント」
~11月22日(木)東京開催
アンケート/テストの活用により、セミナー以上の効果が期待できることがわかってきたEラーニング。
その具体例とさらなる活用法について、お話いたします。
また、営業人材を対象とした知財教育の具体例について、お話いたします。
●「進歩性の理解と発明の強化」、「R&D人材を対象とした体系的知財教育カリキュラムの構築」
~12月20日(木)東京開催
「強い」特許取得、それにつながるアイデア創出に必須の「進歩性の理解」。
いかに技術者に進歩性を理解してもらい「もう一段踏み込んだ」発明を創出してもらうか。
今後の知財戦略実行の要となる点を取り上げます。
また、弊社がこれまでに携わった、R&D人材を対象とした知財教育カリキュラムの構築事例を紹介いたします。
いずれも、東京開催となっております。
詳細、お申込みは以下URLをご参照ください。
http://www.techno-producer.com/docs/tpc_kyoikusodan_1211.pdf
★★★★★ 【定期開催中】「知財担当者向け知財戦略勉強会」 ★★★★★
現在弊社では、知財担当者が知財戦略について学ぶ「知財戦略勉強会」を定期開催しております。
「知財で負ければ事業もない時代」
「知財は土地。事業という建物を立てる前に、戦略的に確保すべき」
「アジア諸国企業との競争は、技術競争ではなく知財競争になる」
このような強い想いから、本勉強会は始まりました。
これまでテキストとして取り上げてきた丸島儀一氏の「知的財産戦略」に関する討議は7月に終了し、
8月より、小川紘一氏の「国際標準化と事業戦略」を新たにテキストとして取り上げております。
丸島氏の書籍と並んで、知財関係者のみならず、企画や新規事業担当者、研究者が必ず押さえておく
べき本だと、我々は考えています。参加者の皆様が、相互に成長・発展する場を目指して、引き続き、
参加者間で活発に議論を行なっていきます。
原則として、毎月第四金曜日の19:00~21:30、東京都内での開催です。
参加ご希望の方、ご興味お持ちの方は以下までご連絡ください。
折り返し担当者から、詳細につき連絡いたします。
・連絡先 info@techno-producer.com 秋好(あきよし)まで
★★★★★★★★ 【定期開催中】『大阪知財塾』 ★★★★★★★★★★
弊社代表取締役・弁理士の五丁龍志(大阪工業大学知的財産学部客員准教授・漢之光華グループ顧問
兼務)が、大阪で弁理士試験突破を目指す勉強会を行なっています。
これまで2001年から10年超の受験機関(Wセミナー・TAC)での弁理士受験生指導の経験を活かし、
世界経済の中心となりつつある中国・アジアで活躍できる知財専門家、実務家を育成します。
・「大阪知財塾」HP
http://osakachizaijuku.seesaa.net/
個人の方を対象とした毎週土曜日開催の勉強会となります。本格的な学習の場となっております、知財の
専門知識を習得したい方は、ぜひご参加ください。
詳細は以下までお問い合わせください。
・連絡先 IP-seminar@techno-producer.com
///////11月以降の知財関連イベント情報///////
★日本知財学会 第10回年次学術研究発表会
本年の日本知財学会 学術研究発表会は、
「日本発グローバル知財経営で危機を克服し飛躍的展開へ―日本発、関西発の様々なモデルを提示し挑戦を―」
と題して、大阪工業大学にて開催されます。
・日 程: 12月8日(土)、9日(日)
・場 所: 大阪工業大学 大宮キャンパス(大阪府大阪市旭区大宮)
詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.ipaj.org/workshop/2012/workshop_2012.html
★INPITオープンセミナー「グローバルな知財活用人財」
3回にわたり、今後求められる知的財産人材像や、その育成プランについて講演、意見交換を行う
セミナーです。なお、本セミナーは、日本弁理士会の継続研修の単位として認定されています。
詳細については日本弁理士会へお問い合わせください。
・日 時: 12月11日(火)19:00~20:50(懇親会 21:15~22:15)
・テーマ: 「技術分野の違いと知財活用モデルの差異」
・講演者: 知的財産戦略ネットワーク株式会社 代表取締役社長 秋元 浩 氏
インテレクチュアル・ベンチャーズ 日本総代表 加藤 幹之 氏
・場 所: コンファレンススクエア エムプラス(東京都千代田区丸ノ内2-5-2 三菱ビル10階 グランド)
詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.inpit.go.jp/jinzai/suishin/24_seminar.html
★「グローバル知財戦争」~慶應義塾大学SFC研究所主催 イノベーション創出セミナー
・日 時: 12月18 日(火) 18:00 開場、18:15 開始、20:45 終了予定
・場 所: 慶應義塾大学三田キャンパス 北館ホール
・参加費: 無料
【プログラム】
・主催者挨拶:慶應義塾大学プラットフォームデザインラボ研究代表 総合政策学部長 國領 二郎氏
・共催者挨拶:インテレクチュアル・ベンチャーズ日本総代表 加藤 幹之氏
・基調報告:「グローバル知財競争の最前線で起きていること~スマートフォン業界等における
特許訴訟・売買取引の現状~」 一色外国法事務弁護士事務所 一色 太郎氏
詳細は以下URLをご参照ください。
http://platform.sfc.keio.ac.jp/event/2012/IPseminar_20121218.pdf
///////11月以降の弊社講師セミナー情報///////
★12月4日「これでできる!特許情報からの企業分析~研究開発Grの分析による研究開発動向と
キーマンの把握~」(楠浦)
http://www.science-t.com/st/cont/id/20468
前回セミナーの報告はこちら
http://edison-univ.blogspot.jp/2012/10/blog-post_17.html
★12月6日「かんたん!特許公報の内容把握と特許要約シート作成」(山田)
http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC121262.php
社内で特許情報の共有が進まない、重要特許を回覧しても反応がない・・・等と悩まれている方に。
★12月11日「競争優位の知財戦略の立案、および経営層への提案の仕方~MBA的思考法
-知財戦略の基礎」(秋好)
http://www.ebrain-j.com/cgi-bin/seminar/seminar_detail.cgi?id=20121211-0011&date=201212
経営学のフレームワークを用いて、経営層にもわかりやすい知財戦略の立案、提案法を解説します。
★12月19日「研究開発の成果を「強い特許」にする技術」(山田)
http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC121291.php
技術者が、自分の成果を「会社に貢献する強い特許」にする方法と、その考え方を紹介します。
皆様のご参加を、講師一同心よりお待ちしております。
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★「国際標準化と事業戦略」(小川紘一 著)を読む(1)
今回は、現在弊社の「知的財産戦略勉強会」でもテキストとしている「国際標準化と事業戦略」
(小川紘一 著)を取り上げます。「知的財産戦略」(丸島儀一 著)と交互に取り上げる予定です。
その理由は、まさに本書のまえがきに書かれています。
「国際標準化とは多くの人々が広く利用できることを目的にした普及のアクセルである。一方、知的
財産(権)とは使わせることを制限するブレーキである。このアクセルとブレーキを巧みに組み合わせ
ながら大量普及と高収益の同時実現を狙う仕組みづくりが標準化ビジネスモデルである。」
※( )内は弊社補足
知財権と国際標準化は、広義の知財マネジメントの両輪、ということになるでしょうか。
では始めましょう。
本書は、事例を交えながらの非常にわかりやすい構成になっているため、事例、グラフ、図を中心に
見ていきたい。
本書における問題提起を端的に表した図が、図1.1(P5)である。液晶パネル、太陽電池、DVDプレーヤー等
における、日本企業のシェア急落の様子が示されている。シェアを落とすことは、必ずしも負けを意味しない
という議論もあるが、日本の液晶パネルメーカー、太陽電池メーカーの現状を見れば、累積設備投資がコスト
競争力の大半を決めるこれらの産業において、シェアを落とすことは負けを意味することは、理解に難くない。
では、これらの産業において、知財権や国際標準化がどうなっていたのか。
「たとえばDVDは、基本技術や製品開発はもとより市場開拓や国際標準化もすべて日本企業が主導し、必須
特許の90%以上を日本企業が持っている。・・・また、日本企業が主導する国際標準化によってグローバル
市場へ大量普及させたという意味で、理想的な国際標準化活動が行われた。」
つまり、知財権も保有し、国際標準化活動も主導したにもかかわらず、その果実を得られていないということ
になる。
本書で一貫して提起されているのは、上記の事実に対する「Why」である。
そしてそれを読み解くキーワードが「製品アーキテクチャー」である。拡張すると「ビジネスモデルのアーキ
テクチャ」もしくは「バリューチェーンのアーキテクチャ」というところに行き着くと、弊社は考えている。
この本を読む時に持つべき問いは、例えば以下の様な問いである。
「自社が収益をあげるためには、どのようなアーキテクチャの製品の、どの部分にどう取り組めば良いのか。」
「ある製品のアーキテクチャを、自社に有利に変換していくことは出来ないか。」
「今後、この製品のアーキテクチャはどうなるのか。その時に自社はどのように対応していけばよいか。」
「予め、製品アーキテクチャの変化を予測し、それに備えた戦略を策定、実行していくことは出来ないか。」
「上記において、知的財産権、国際標準化をどう武器に使っていくのか。」
次回、第一章二節「製品アーキテクチャとは何か」(P8)以降を、読み進めていきたい。
※注1)ページ数等は、第2刷に基づきます。
※注2)本連載は、弊社独自の解釈に基づくものです。
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「彼女は、あらゆることの理由になりたがったので、なんの原因にもならなかった」
デューナ・バーンズ
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★コラム:ビジネスと知財
http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php
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