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TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.120

TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.120
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■■    TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.120


配信数:約6250 配信実績:2008年8月19日より隔週発行
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■3月以降の関連イベント

●今回のトピック
・TechnoProducer発明奨学生制度の創設につきまして
・「知的財産戦略」(丸島儀一 著)を読む(5)

★「ダントツの発明力と知財力のために」~TechnoProducerの知財教育を!
★発明塾~未来のエジソンを育てます http://edison-univ.blogspot.com/

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●今週の一冊「ミッション・リーダーシップ―企業の持続的成長を図る」
       ビル・ジョージ(元メドトロニックCEO)

曰く。

「もし私でなかったら、誰が」 「いまでなかったら、いつ」

こう自らに問うことで、リーダーになるべき時が来たかどうか、がわかる。

①お金ではなく、ミッションによってモチベートされる。
②自分のエゴではなく、価値観に従う。
③あなたの仮面ではなく、あなたの心を通じて、ほかの人たちと交流する。
④NYタイムズの一面に載ったあなたの行動を読むことを誇りに思うような、
規律に基づく生活を続ける。


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本メールマガジンは、エンジニアの方々、知財担当者、教育担当者の方々に
ちょっとしたお役立ち情報を届けます。
・バックナンバー http://technoproducer.blog84.fc2.com/

お申し込みは、mail@techno-producer.comまで。


また、弊社の技術者向け知財教育カリキュラムの抜粋を、コラムにしております。
知財部で人材育成をご担当の方、技術者の方、若い部下をお持ちの方、ぜひ一読
ください。

★コラム:ビジネスと知財
http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php


お知り合いの方、知財部門の方、技術者の方、企画部門・人事教育部門の方に、
是非ご転送、ご紹介下さい!

お願いします!!!

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★★★★★ 【定期開催中】「知財担当者向け知財戦略勉強会」 ★★★★★★★★★

現在弊社では、知財担当者が知財戦略について学ぶ「知財戦略勉強会」を定期開催しております。

「知財で負ければ事業もない時代」
「知財は土地。事業という建物を立てる前に、戦略的に確保すべき」
「アジア諸国企業との競争は、技術競争ではなく知財競争になる」

このような強い想いから、本勉強会は始まりました。

これまでテキストとして取り上げてきた丸島儀一氏の「知的財産戦略」に関する討議はすでに終了し、
現在、小川紘一氏の「国際標準化と事業戦略」を新たにテキストとして取り上げております。
丸島氏の書籍と並んで、知財関係者のみならず、企画や新規事業担当者、研究者が必ず押さえておく
べき本だと、我々は考えています。参加者の皆様が、相互に成長・発展する場を目指して、引き続き、
参加者間で活発に議論を行なっていきます。

原則として、毎月第四金曜日の19:00~21:30、東京都内での開催です。

参加ご希望の方、ご興味お持ちの方は以下までご連絡ください。
折り返し担当者から、詳細につき連絡いたします。

・連絡先 info@techno-producer.com 秋好(あきよし)まで



★★★★★★★★★★ 【定期開催中】『大阪知財塾』 ★★★★★★★★★★★★★★

弊社代表取締役・弁理士の五丁龍志(大阪工業大学知的財産学部客員准教授・漢之光華グループ顧問※
兼務)が、大阪で弁理士試験突破を目指す勉強会を行なっています。

これまで2001年から10年超の受験機関(Wセミナー・TAC)での弁理士受験生指導の経験を活かし、
世界経済の中心となりつつある中国・アジアで活躍できる知財専門家、実務家を育成します。

・「大阪知財塾」HP
 http://osakachizaijuku.seesaa.net/

個人の方を対象とした毎週土曜日開催の勉強会となります。本格的な学習の場となっております、知財の
専門知識を習得したい方は、ぜひご参加ください。

詳細は以下までお問い合わせください。
・連絡先 IP-seminar@techno-producer.com


※漢之光華グループは、上海光華特許事務所、上海漢之法律事務所、上海漢光知財データ科学技術有限会社、
上海漢光知財鑑定事務所からなり、現在中国国内で有数の「知的財産権代理業務+法律業務+特許データ
サービス+鑑定業務」を行う会社です。
http://www.iprtop.com/staffs/view/149/?tp=jp




/////////3月以降の知財関連イベント情報///////////////


★「21世紀におけるデザイン・ブランド戦略の方向性」
本シンポジウムでは、これまで技術の補完あるいは結果としかとらえていなかったデザイン及び
ブランドの戦略について、特にボーダレス経営時代に対応した海外展開における取り組みの紹介が
あります。

・日 時 : 3月21日(木) 14:00~17:50
・場 所 : 早稲田大学 小野記念講堂 (早稲田大学早稲田キャンパス26号館地下2階)
 ◎アクセス メトロ東西線早稲田駅下車3a、3b出口徒歩5分 早稲田大学大隈講堂手前
 http://www.wasedabunka.jp/about/access
・懇親会
 場所:早稲田大学研究開発センター120-5号館121会議室
 ◎アクセス:http://www.all-nano.waseda.ac.jp/nano/contact.htm
・参加費 : 無料 

詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.ipaj.org/bunkakai/design_brand/event/symposium_20120321.html


★神奈川県知財活用促進支援事業 知的財産セミナー
中国(台湾を含む)に海外市場開拓や生産拠点進出を行う上で知っておきたい、知財トラブルと対応に
関する具体的事例の紹介、及び最新の知財事情について解説があります。

・日 時 : 3月22日(金) 9:30~12:00 (受付 9:00~)
・定 員 : 50名程度(申込み先着順)
・参加費 : 無料
・会 場 : かながわサイエンスパーク(KSP)西棟7階 708会議室

・講 師 : ジェトロ 知的財産課 知的財産権専門家 服部 正明 氏 略歴
・対象者 : 海外展開をお考えの県内をはじめとした製造業等の経営者、知財・事業・開発・営業部門
の責任者及び担当者
・主 催 : 財団法人神奈川科学技術アカデミー他

詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.newkast.or.jp/event/h24/event_130322.html#cv2



/////////3月以降の弊社講師セミナー情報///////////////


★3月26日「技術者のための英語プレゼンテーション心得」(清家)
 http://www.rdsc.co.jp/seminar/130346.html
 伝わる英語プレゼンテーション習得に向けた発表技術、スライドの作成方法など詳述!

★3月26日「特許情報分析による技術マーケティング」(楠浦)
 http://www.rdsc.co.jp/seminar/130344.html
 特許情報から顧客情報・ニーズ情報を抽出するマーケティング手法を実演を交えながら詳解!

★4月16日「基礎から学ぶ!技術者のための共同研究契約・秘密保持契約のポイント」(五丁)
 http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC130469.php
 技術者・研究者が知っておくべき契約のポイント、注意点についてを事例を用いながら、わかり易く
 解説します。

★4月17日「技術者のための技術情報の保護と管理」(山田)
 http://www.science-t.com/st/cont/id/20978
 特許・営業秘密などの保護方法とは?中国や韓国、有機ELの技術流出など事例を交えて解説!

★4月18日「MBA視点から見た知財戦略~知財戦略の基礎から、競争優位の戦略立案、
                          および経営層への提案法など~」(秋好)
 http://www.johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC130475.php
 参入障壁の形成手法や、事業の優位性を高める手段、実例を交えた最新トピック、経営層への
 効果的な提案法など。


皆様のご参加を、講師一同心よりお待ちしております。



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★「TechnoProducer発明奨学生」制度の創設~基礎科学の発展と創造的リーダーの育成を目指す

弊社はこの度、発明能力に特に秀でた学生を対象に、奨学生制度を設けることにしました。
(英語名称は"Special fellowship for high performance inventor by TechnoProducer Corp.")


・「発明塾」HP~「TechnoProducer発明奨学生」制度の創設
http://edison-univ.blogspot.jp/2013/02/technoproducer.html


「自ら優れた発明を創出し、また、発明を科学し、今後の発明塾生の指導、発明塾の運営に貢献する」
「発明と教育を通じて、自他の自己実現を達成、支援し、社会をより良くする」

学生を、支援しその活躍の場を広げることが目的です。

 なおこれとは別に、基礎科学の発展のために、京都大学理学部への寄付を今後も継続していきます。

 弊社は、

「基礎科学の発展」
「創造的リーダーシップを発揮できる人材の育成(創造的リーダー育成)」

に、積極的に取組みます。ご理解、ご支援のほど、引き続きよろしくお願いいたします。



★「知的財産戦略」(丸島儀一 著)を読む(5)

前回(4)では「事業と技術、制度の先を読み、先んじて取得し、あらゆる相手に対して『交渉力』と
して活用し、事業を有利に進め、勝ちにつなげる、それが『知財』戦略の本質である」と学んだ。

・「知的財産戦略」(丸島儀一 著)を読む(4)~TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.117
http://technoproducer.blog84.fc2.com/blog-entry-130.html

今回は、キヤノンの複写機開発を通じた知財センス、知財マインド醸成の事例について、学びたい。

キヤノンが、ゼロックスの特許を徹底的に分析し、それを乗り越えるために、知財担当者と技術者が
知恵を絞り、20年は破られないとされたゼロックスの特許網を突破し、普通紙複写機の事業化に
成功したことは、知財業界に限らず非常に有名な話である。

「いまでこそ、研究開発は第三者の特許の検討から開始している」

とするキヤノンの知財活動の原点は、ここにある。知財担当であった丸島氏と技術者が、協力して
ゼロックスの特許を検討することで、丸島氏は技術と事業を知り、また、技術者は

「特許の本質、権利の見方、特許される発明」(P40)

など、開発者が知るべき知的財産の要を知ることができた、としている。余談であるが、この逸話の
中に、技術者として見逃せない記述がある。それは、ゼロックスが用いている(そして特許で保護
されている)セレンを使った感光ドラムを「超える」技術の開発の部分である。長いが、以下に抜粋
引用したい。

「ゼロックスの特許に触れない、超越したプロセスの開発を目指して・・・アルミのドラムの上に
硫化カドミウムを塗って感光ドラムをつくってみた。・・・ところが、そのドラムをカールソン・
プロセスで帯電させ、露光しても潜像ができない。これでは失敗だと考えたが、もし、この感光体
に像が出るプロセスを見つけたらゼロックス方式とは根本的に異なるものになることに気づいた。」
(P41-42)

何が見逃せないかというと、

「これでは失敗だと考えたが、もし、この感光体に像が出るプロセスを見つけたらゼロックス方式とは
根本的に異なるものになる」(P42)

という考えを持ったことである。これこそが、先行技術の技術思想を徹底的に研究し、それを新しい
技術で乗り越える、という研究開発の本質である。ここに、知財活動と研究開発活動が、如何に密接に
関連しているか、ということが示されている。

キヤノンがゼロックスの特許網を乗り越えることができた理由は、以下2つとしている。

「一つは、数多くの先行特許の検討から特許発明の技術思想を見抜く力がついたこと」(P43)
「二つ目は、技術の絶え間ない進歩」(P43)

そして、前者と後者は密接に関連している。先に、知財活動と研究開発活動が如何に密接に関連して
いるか、と述べたのは、実はこの関係を指している。


「数多くの先行特許の検討から特許発明の技術思想を見抜く」ことによって「技術の本質を見抜き、
その思想を理解し、乗り越える」技術開発が可能になる。

また「いかに(その時点で)漏れのない特許網を作ったとしても、技術が進化すると、同じ思想を
別の手段で実現できるようになる(カッコ内は弊社追記)」としている。これは、上述のセレン
感光体を、硫化カドミウム感光体で置き換えるための一連の開発を指している。単なる置き換えでは
なく、完全に「超える」ものになっている。


弊社は、発明塾で常に以下の様に教えている。

「先行技術のない技術は存在しない。どんな技術も、先人の蓄積の上に成り立っており、必ず先行
技術、先行特許が存在する。それを乗り越えて目的を達成し、最終的に、新しい技術思想を生み出す
のが、研究であり開発であり、これこそが技術者のミッションである。」

本書内の文章を引用すると、

「特許の思想の理解と技術の進歩がそろい」

新しい技術(思想)=発明が生まれるのである。


先行技術の徹底した調査/分析と、その技術思想の理解。これなくして、研究開発はできない。
ダントツの技術開発には、技術者が様々な知財活動の目的と意味を理解し、日々実践することが
欠かせない。

権利がないと事業ができない、というような「浅薄な」理解では、新しい技術を継続的に生み出す
ことは不可能である。

現場レベルでの実行の「徹底」こそが、次々と「新しい=先行技術を超える」技術を生み出すため
の、唯一の道である。


次回も引き続き、キヤノンの複写機開発を通じた知財センス、知財マインド醸成の事例について、
学びたい。


なお、関連する資料として以下のDVDがある。興味ある方はぜひ。

「プロジェクトX 挑戦者たち 第VI期 突破せよ 最強特許網 新コピー機 誕生」
NHKエンタープライズ



※注1)図、ページ数等は、第1刷に基づきます。
※注2)本連載は、弊社独自の解釈に基づくものです。



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★「ダントツの発明力と知財力のために」~TechnoProducerの知財教育を、ぜひご活用ください!

 弊社スタッフが経験した実際の事例、大学・企業等教育現場での豊富な経験/実績と弊社独自の教育
ノウハウにより、御社の発明力と知財力を確実に向上させます。

・例)「発明の本質把握セミナー」「事業に貢献する、強い特許創出セミナー」「特許情報検索eラーニング」


技術者向けだけではなく、知財スタッフ/リーダー育成のためのカリキュラムも用意しております。

・例)「知財リーダー育成セミナー~知財部から社長を!」


徹底した知財活動を実践できる技術者/知財スタッフ/リーダーの育成を、弊社と共に目指しませんか?

 教育カリキュラム、教育内容に関するお問い合わせは、 info@techno-producer.com もしくは弊社営業
担当者まで。


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「気迫:厳しい要求を突きつけ、Yes, No をはっきり言う力」リーダーの資質(J・ウェルチ)から

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▼周りの方に、ご紹介ください。転送大歓迎。
▼メールアドレス変更、配信停止は、mail@techno-producer.comまで。
▼HP http://www.techno-producer.com/index2.html
▼バックナンバー http://technoproducer.blog84.fc2.com/
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20080814
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テーマ : ビジネス
ジャンル : ビジネス

TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.119

TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.119
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■■    TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.119


配信数:約6200 配信実績:2008年8月19日より隔週発行
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■3月以降の関連イベント

●今回のトピック
「国際標準化と事業戦略」(小川紘一 著)を読む(4)

★「ダントツの発明力と知財力のために」~TechnoProducerの知財教育を!
★発明塾~未来のエジソンを育てます http://edison-univ.blogspot.com/

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●今週の一冊「知のソフトウェア」立花隆

今回は、久々に読書論?です。

①インプットとアウトプットのバランス、そしてどちらも質を上げる
②無意識(記憶)の能力を活用する
③集中する
④読むべき本のプライオリティを考える
⑤情報の整理に時間をかけすぎない

①③⑤などは、発想法としても有益な指摘である。

しかし、彼は「情報のインプット/アウトプットの一般論は存在しない」
と、一見、本書の意義を真っ向から否定するようなことを言っている。

「自分で自分の方法論を早く発見し、確立しなさい」

本書はあくまでも「立花流」であって、その根拠/背景を分析した上で、
自分なりの方法論を確立するための資料、と位置づけるのがよいだろう。


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また、弊社の技術者向け知財教育カリキュラムの抜粋を、コラムにしております。
知財部で人材育成をご担当の方、技術者の方、若い部下をお持ちの方、ぜひ一読
ください。

★コラム:ビジネスと知財
http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php


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★★★★★ 【定期開催中】「知財担当者向け知財戦略勉強会」 ★★★★★★★★★

現在弊社では、知財担当者が知財戦略について学ぶ「知財戦略勉強会」を定期開催しております。

「知財で負ければ事業もない時代」
「知財は土地。事業という建物を立てる前に、戦略的に確保すべき」
「アジア諸国企業との競争は、技術競争ではなく知財競争になる」

このような強い想いから、本勉強会は始まりました。

これまでテキストとして取り上げてきた丸島儀一氏の「知的財産戦略」に関する討議はすでに終了し、
現在、小川紘一氏の「国際標準化と事業戦略」を新たにテキストとして取り上げております。
丸島氏の書籍と並んで、知財関係者のみならず、企画や新規事業担当者、研究者が必ず押さえておく
べき本だと、我々は考えています。参加者の皆様が、相互に成長・発展する場を目指して、引き続き、
参加者間で活発に議論を行なっていきます。

原則として、毎月第四金曜日の19:00~21:30、東京都内での開催です。

参加ご希望の方、ご興味お持ちの方は以下までご連絡ください。
折り返し担当者から、詳細につき連絡いたします。

・連絡先 info@techno-producer.com 秋好(あきよし)まで



★★★★★★★★★★ 【定期開催中】『大阪知財塾』 ★★★★★★★★★★★★★★

弊社代表取締役・弁理士の五丁龍志(大阪工業大学知的財産学部客員准教授・漢之光華グループ顧問※
兼務)が、大阪で弁理士試験突破を目指す勉強会を行なっています。

これまで2001年から10年超の受験機関(Wセミナー・TAC)での弁理士受験生指導の経験を活かし、
世界経済の中心となりつつある中国・アジアで活躍できる知財専門家、実務家を育成します。

・「大阪知財塾」HP
 http://osakachizaijuku.seesaa.net/

個人の方を対象とした毎週土曜日開催の勉強会となります。本格的な学習の場となっております、知財の
専門知識を習得したい方は、ぜひご参加ください。

詳細は以下までお問い合わせください。
・連絡先 IP-seminar@techno-producer.com


※漢之光華グループは、上海光華特許事務所、上海漢之法律事務所、上海漢光知財データ科学技術有限会社、
上海漢光知財鑑定事務所からなり、現在中国国内で有数の「知的財産権代理業務+法律業務+特許データ
サービス+鑑定業務」を行う会社です。
http://www.iprtop.com/staffs/view/149/?tp=jp




/////////3月以降の知財関連イベント情報///////////////


★「知的資産新経営ビジネス塾」
東京大学 知的資産経営研究講座主催の連続セミナーが、1月24日から全7回で開催されております。

詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.iam.dpc.u-tokyo.ac.jp/event/pdf/20121225.pdf


★「国際産学官連携シンポジウム ~イノベーションのグローバルな創出と連携を目指して~」
国際的かつ先進的なR&D並びに連携への取り組みにつき、各分野の一線にてご活躍されている方々から実践的な
ご講演がございます。

・日 時 : 3月13日(水) 13:30~16:50  <受付:13:00~>
・場 所 : キャンパス・イノベーションセンター東京 1F 国際会議室(東京都港区芝浦3-3-6)
・定 員 : 100名
・参加費 : 無料  
・主 催 : UCIP(国際・大学知財本部コンソーシアム)

詳細は以下URLをご参照ください。
http://ucip01.ucip.jp/procenter/project/cockpit/getPage/tools/accessEx.jsp?Nid=10760&Seq=-1&Filename=HP%E3%81%8A%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%81%9B.txt&LoginHost=ucip-int.ucip.jp&LoginService=PROCENTER36


★「21世紀におけるデザイン・ブランド戦略の方向性」
本シンポジウムでは、これまで技術の補完あるいは結果としかとらえていなかったデザイン及びブランドの戦略に
ついて、特にボーダレス経営時代に対応した海外展開における取り組みの紹介があります。

・日 時 : 3月21日(木) 14:00~17:50
・場 所 : 早稲田大学 小野記念講堂 (早稲田大学早稲田キャンパス26号館地下2階)
 ◎アクセス メトロ東西線早稲田駅下車3a、3b出口徒歩5分 早稲田大学大隈講堂手前
 http://www.wasedabunka.jp/about/access
・懇親会
 場所:早稲田大学研究開発センター120-5号館121会議室
 ◎アクセス:http://www.all-nano.waseda.ac.jp/nano/contact.htm
・参加費 : 無料 

詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.ipaj.org/bunkakai/design_brand/event/symposium_20120321.html


★神奈川県知財活用促進支援事業 知的財産セミナー
中国(台湾を含む)に海外市場開拓や生産拠点進出を行う上で知っておきたい、知財トラブルと対応に関する具体的
事例の紹介、及び最新の知財事情について解説があります。

・日 時 : 3月22日(金) 9:30~12:00 (受付 9:00~)
・定 員 : 50名程度(申込み先着順)
・参加費 : 無料
・会 場 : かながわサイエンスパーク(KSP)西棟7階 708会議室

・講 師 : ジェトロ 知的財産課 知的財産権専門家 服部 正明 氏 略歴
・対象者 : 海外展開をお考えの県内をはじめとした製造業等の経営者、知財・事業・開発・営業部門の責任者及び担当者
・主 催 : 財団法人神奈川科学技術アカデミー、神奈川県、日本貿易振興機構(ジェトロ)横浜貿易情報センター

詳細は以下URLをご参照ください。
http://www.newkast.or.jp/event/h24/event_130322.html#cv2



/////////3月以降の弊社講師セミナー情報///////////////


★3月11日「契約の基礎から共同研究までトラブル回避の入門講座~ケースで学ぶ基礎知識~」(五丁)
 http://www.science-t.com/st/cont/id/20911
 社外との契約や共同研究につきまとうトラブルを回避する秘訣を解説!

★3月19日「特許情報を用いた企業分析手法~ 研究開発Grの分析による研究開発動向とキーマンの把握 ~」(楠浦)
 http://www.ebrain-j.com/cgi-bin/seminar/seminar_detail.cgi?id=20130319-0013&date=201303
 特許情報から企業の開発に関する情報を抽出したいが、何から手をつけたらよいかわからないという方々に!

★3月26日「技術者のための英語プレゼンテーション心得」(清家)
 http://www.rdsc.co.jp/seminar/130346.html
 伝わる英語プレゼンテーション習得に向けた発表技術、スライドの作成方法など詳述!

★3月26日「特許情報分析による技術マーケティング」(楠浦)
 http://www.rdsc.co.jp/seminar/130344.html
 特許情報から顧客情報・ニーズ情報を抽出するマーケティング手法を実演を交えながら詳解!

皆様のご参加を、講師一同心よりお待ちしております。




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★「国際標準化と事業戦略」(小川紘一 著)を読む(4)

引き続き、「国際標準化と事業戦略」(小川紘一 著)を読み進めたい。

・「国際標準化と事業戦略」(小川紘一 著)を読む(3)~Vol.116
http://technoproducer.blog84.fc2.com/blog-entry-129.html

今回は、CD-ROM装置の事例を取り上げる。1990年代半ば以降、それまでは日本企業とオランダの
フィリップス社など、初期から基礎着技術の開発に携わった企業にしか作れなかったCD-ROM装置は、
NIES/BRICs諸国のメーカーでも作れるようになった。

その理由として挙げられているのが、デジタルフィードバック制御を司るマイコンの登場(と進化)
である。


図1.11を見てみよう。マイコン登場の前は、組み付ける一つ一つの部品を検査するのはもちろんだが、
組み付けた後に、制御に関わるパラメータ(ゲインなど)を調整し、最終製品が完成する。つまり
設計/製造の高度なノウハウがなければ、正確に機能する最終製品を完成させることができない。

自動車のエンジンは代表的な類似の例で、たとえば「ピストンとシリンダー」はそれぞれの寸法と
形状を精密に測定し、それに基づいて適切な組み合わせを決めて組み立てている。この組み合わせ
のパターン自体は、開発/製造過程の膨大な実験データ(経験値)にもとづいて決められており、
演繹的に決定することができない。
この組み合わせを間違えると、性能はもちろん、排気ガス、燃費、騒音、振動、耐久性、全てに
影響が出る。

この段階では、組立に高度な調整が必要になるだけでなく、個々の部品にも、厳しい許容差設定
(もしくはそれに基づいた選別)が必要となる。


一方で、CD-ROM装置にマイコンが導入されるようになると、調整工程が不要となり、流通している
部品を組み合わせることで、きちんと機能する完成品を製造することが出来るようになる。つまり、
有る規格を満たしている部品であれば、どれをどう組み合わせても同じ機能の製品ができるという
ことである。

部品から見ると、部品個々の「許容差」を広く出来ることになり、要求される技術力も低くなる。
結果として製造できるプレーヤーも多くなり、部品の製造コストは下がる。

つまり、部品も安くなり、かつ組立コストも下がる。


要するに、

「システム側で許容差が吸収できるようになれば、組立や部品にコストが掛からなくなる」

と言っているだけであり、よく考えれば当たり前と言える。特にそこに「ソフトウエア(自動化さ
れた知の体系)」が介在すると、上記の変化が劇的に生じるということであろう。


技術の進化が、個別部品の性能向上からシステム全体最適へ、と進むことを考えると、すべての製品
/産業で同様のことが起こるはずである。

進化の不連続点では、部品、材料がリードして全体を引き上げる。その「知」を設計や生産技術と
してシステム側が取り込んだ時、その進化の価値もシステム側に取り込まれ、部品や材料がリード
できなくなる。

製品の進化は常にこのように行われる。「A社の材料でなければできない」というのは、システムの
設計としては失格である。それが「A社、B社、C社、どの材料でも製品が成り立つ」という状態になる
まで、システム側の設計ノウハウの蓄積は進む。これは、システム側から見れば、全体最適/設計
自由度の拡大であり、部品や材料側から見れば「陳腐化」である。

本書では、VTR、CD-ROMだけでなく、日本が競争力を保ってきたプリンターやシリコンインゴット
/ウエハー、LEDでも同じことが起こっており、自動車や電子部品、素材の分野でも同じ事が起こる
のではないか、と警告している。(図1.13)


製品の進化は、常に全体(システム)と部分(部品)の「綱引き」によって成り立っている。この綱を
「如何に自分側に長く引っ張っておくか」。本書が問うているのはここである。
部品メーカー/材料メーカー/コア技術を持つ完成品メーカーが考えるべきは、この綱引きの中で、
コア技術を持たない完成品メーカーに対して、如何に長く優位を保つか、である。コア技術のない
完成品メーカーは、この逆を考えることになる(陳腐化戦略)。


次回以降は、第Ⅱ部に示されている事例を取り上げて、事業戦略としてどういうモデルがありえるのか
見て行きたい。



※注1)図、ページ数等は、第2刷に基づきます。
※注2)本連載は、弊社独自の解釈に基づくものです。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「考えたらわかるアタリマエのことを徹底する。ただそれだけ。」
高田修月(ユニオン精機株式会社 社長)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★HP http://www.techno-producer.com/index2.html
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▼メールアドレス変更、配信停止は、mail@techno-producer.comまで。
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