TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.136
TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.136
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■■ TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.136
■
配信数:約6500 配信実績:2008年8月19日より隔週発行
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■11月以降の関連イベント
●今回のトピック
・「研究・技術計画学会」第28回年次学術大会にて、
「技術の変化点における技術・経営戦略─オープン・クローズド設計─」
と題して、研究成果を発表します!
・「知的財産戦略」(丸島儀一 著)を読む(11)
★「発明塾」Blog公開中! http://bit.ly/11G9VJH
「発明塾」は、弊社の登録商標です。
★「ダントツの発明力と知財力」のために~TechnoProducerの知財教育を!
----------------------------------
●今週の一冊
「夜と霧」ヴィクトール・E・フランクル
生きることが、あなたに何を期待しているのか。
それに、具体的な行動でこたえる。
それが「人生」である。
このような「人生」を送る人は、疲れることを知らない。
と、この本は教えてくれる。
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本メールマガジンは、技術者の方々、知財担当者、教育担当者の方々に、ちょっとした
お役立ち情報を、お届けいたします。
・バックナンバー http://bit.ly/14pZyvz
お申し込みは、mail@techno-producer.comまで。
また、弊社の技術者向け知財教育カリキュラムの抜粋を、コラムにしております。
知財部で人材育成をご担当の方、技術者の方、若い部下をお持ちの方、ぜひ一読
ください。
★コラム「ビジネスと知財」 http://bit.ly/14Qz60f
お知り合いの方、知財部門の方、技術者の方、企画部門・人事教育部門の方に、
ぜひご転送、ご紹介ください!
お願いします!!!
★★★★★★★★★★ 【定期開催中】『知財塾』 ★★★★★★★★★★★★★★
弊社代表取締役・弁理士の五丁龍志(大阪工業大学 知的財産学部 客員准教授・漢之光華
グループ顧問※兼務)が、「知財のプロ」を目指す方々と勉強会を行っております。
既に世界経済の中心である中国・アジアで活躍できる知財専門家、実務家を育成します。
・「知財塾」HP
http://bit.ly/1a34We3
また、これまで以上に実践的な内容とするため、7月から事例研究を行っております。
・「知財力育成のための事例分析」
http://bit.ly/12VMaSY
詳細は以下までお問い合わせください。
・連絡先 IP-seminar@techno-producer.com
※漢之光華グループは、上海光華特許事務所、上海漢之法律事務所、上海漢光知財データ
科学技術有限会社、上海漢光知財鑑定事務所からなり、現在中国国内で有数の「知的財産権
代理業務+法律業務+特許データサービス+鑑定業務」を行う会社です。
http://bit.ly/1702oti
/////////11月以降の知財関連イベント情報///////////////
★知的財産研究会~これからの知財保護・活用戦略を考える(大阪)
弊社代表の 五丁 が准教授を務めさせて頂いております 大阪工業大学 主催の
「知的財産研究会」が、本年も開催されております。
年内予定は、11月13日、12月4日 となります。
詳細は、以下URLをご参照ください。
http://bit.ly/12iiUPS
★特許情報フェア&カンファレンス2013(東京)
本年も、東京北の丸の科学技術館にて、11月6日(水)-8日(金)まで、開催されます。
開催期間中、ブース番号「14番」の中央光学出版ブースにて、弊社「知財eラーニング」を
体験いただくことができます。お気軽にお立ち寄り下さいませ。
・ご相談事例
「出願件数を増やしたい」
「技術者に、自分の発明に気づけるようになって欲しい」
「研究者に、共同研究時の注意点を、もっとよく知ってほしい」
「武器になる強い特許を生み出す活動に、技術者にも協力してほしい」
「新任/若手知財部員の教育に力を入れたい」
「技術者が特許検索を学ぶ、よい教材はないか?」
・会場案内図(ブース番号付き)
http://bit.ly/17LL75Q
開催概要は、以下URLをご参照ください。
http://bit.ly/1glWqbL
★知的財産マネジメント研究会(Smips)11月開催日程のお知らせ
題記、日本最大規模の「知財の勉強会」Smipsの11月開催日程は、以下の通りです。
・日 時:11月9日(土)13:00-(参加/退出自由。無料です)
詳細は、以下URLをご参照ください。
http://bit.ly/1cR8jnx
当日、弊社 橋本(はしもと)が、「研究・技術計画学会」第28回年次学術大会発表の
内容に関連して、話題提供させていただきます。
詳細は、以下URLをご参照ください。
http://bit.ly/1b9Dx7f
/////////11月以降の弊社講師セミナー情報///////////////
★11月19日「<特許成立率をアップさせるための>審査の実際と拒絶理由通知への
具体的対応~技術部門から拒絶理由へ効果的に反論するには?」(五丁)
http://bit.ly/1akKRN2
実習を交えつつ拒絶理由の大半を占める【新規性】【進歩性】への対応を、伝授します!
★12月16日「“特許性”と“問題特許”の適切な判断方法~目的に応じた特許公報の
読み解き方~」(湯浅)
http://bit.ly/1a1haAK
「特許性」「問題特許」の判断を、簡単な演習を通じて身につけて頂きます!
皆様のご参加を、講師一同、心よりお待ちしております。
//////////////////////////////////////
★「研究・技術計画学会」第28回年次学術大会にて、研究成果を発表します!
慶応義塾大学 大学院 経営管理研究科(KBS) 岩本教授 をお招きして毎月開催して
おります「国際標準化と事業戦略勉強会」での研究成果を、「研究・技術計画学会」
第28回年次学術大会にて、発表いたします。
皆様にぜひご参加いただき、活発な議論をさせていただきたく!
・日 時: 11月2日(土)-11月3日(日)
・場 所: 政策研究大学院大学(東京都港区六本木7-22-1)
http://www.grips.ac.jp/jp/about/access/
・発表タイトル
2G18「技術の変化点における技術・経営戦略─オープン・クローズド設計─」
○岩本 隆(慶大),楠浦 崇央,橋本 純一(TechnoProducer)
発表日時は、11月3日(日)の G 会場にて 14:15-14:30 です。
岩本教授は、技術系企業に対する「技術」と「戦略」とを融合させた
経営コンサルティングや、「技術」・「戦略」・「政策」の融合による
「産業プロデュース」において、数多くの実績を残しておられます。
プログラム詳細は、以下URLをご参照ください。
http://bit.ly/16JpIxk
開催概要は、以下URLをご参照ください。
http://bit.ly/170OhYO
★★「知的財産戦略」(丸島儀一 著)を読む(11)
前回(10)では、
「コア技術の”改良”とそれに基づく知財の確保が、コア技術の延命につながる」
こと。そして、
「それぞれの技術は、密接に関連しながら進化していくことで、周辺技術も改良する
ことになり、それがまた、コア技術の延命と”技術の先読み”につながる」
ことで、結局
「”知財活動”は”技術の先読み”を促し、技術の創造と事業/競争優位の創造へと
つながる」
ことを学んだ。
・「知的財産戦略」(丸島儀一 著)を読む(10)~TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.134
http://bit.ly/1eFhdoT
今回は、「事業サイクル」という観点での知財活動の例として、「サービス段階での参入を
実際に阻止」した、「インクジェットプリンターのインクカートリッジ」の事例を見てみよう。
よく知られているように、インクジェットプリンターのビジネスモデルは、「消耗品である
インクカートリッジで利益を得る」モデルである。本体の価格はリーズナブルとすることで
自社製品の普及を促し、インクカートリッジで利益を得て、投資を回収している。
したがって「インクカートリッジ」への、第三者の参入を許すと、プリンター事業そのもので
負ける。そこで、
「インクカートリッジ分野での第三者の参入を想定し、参入を許さないことを目的とした技術
も開発する」P74
ことになる。この場合、
「プリンターとインクカートリッジを結合するインターフェース技術の開発と特許権の確保」
(P74)
が、極めて重要となる。これにより、「互換インクカートリッジ」の事業参入障壁を「持続的」
に確保する。
ここで「持続的」は、非常に重要な意味を持つ言葉であろう。本書には記されていないが、この
「参入障壁を持続的」にするための設計上の工夫(設計変更を含む)が、プリンターの随所に
散りばめられている。
互換インクカートリッジの他に「詰替えインクカートリッジ」への参入障壁形成も、重要である。
キヤノンでは実際に、
「第三者の参入を予測して、インクカートリッジが置かれる状態(縦、横、斜めなど)に関係なく
インク漏れを完全に防ぐ技術開発によりカートリッジの内部構成とインクの充填状態そのものが、
それを再生することは修理や補修の範疇を超えていると主張できるものにしてあったこと」
により「詰替えインクカートリッジの製造販売の差し止め」を求め、
「いったん売ったものは特許権が消尽するという消尽論や修理補修には特許権は及ばないという
抗弁」
に対して、「新製品の製造行使である」として、最終的に勝訴している。
このように「事業のサイクルを見据えて、知財でどう守るか」を考え「そのための技術の開発」を
行うことで、「継続的」な競争優位を保つことができる。
次回は、3章2節「事業と知的財産戦略を意識した研究開発」を読み進めたい。「研究開発は
権利形成の最初のステップ」とあるように「研究開始時点から知財を意識して活動する」ことの
重要性を、説いている。
※注1)図、ページ数等は、第1刷に基づきます。
※注2)本連載は、弊社独自の解釈に基づくものです。
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★「ダントツの発明力と知財力のために」~TechnoProducerの知財教育を、ぜひご活用ください!
弊社スタッフが経験した実際の事例、大学・企業等教育現場での豊富な経験/実績と弊社独自の教育
ノウハウにより、御社の発明力と知財力を確実に向上、事業に貢献する知財活動の実践につなげます。
・例)「発明の本質把握 セミナー」「事業に貢献する、強い特許創出 eラーニング」
技術者向けだけではなく、知財スタッフ/リーダー育成のためのカリキュラムも用意しております。
・例)「知財リーダー育成セミナー ~ 知財部から社長を!」
「知財戦略 事例演習 ~ The Bargaining Power」
「ダントツの知財力と発明力」を目指す企業知財部門の皆様、
徹底した知財活動を実践できる 技術者/知財スタッフ・リエゾン/リーダーの育成を、弊社と共にぜひ。
教育カリキュラム、教育内容、教材に関するお問い合わせは、 info@techno-producer.com もしくは、
弊社 営業担当者まで。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「人格は、繰り返す行動の総計である。それ故に、優秀さは単発的な行動にあらず、習慣である」
アリストテレス
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▼周りの方に、ご紹介ください
▼メールアドレス変更、配信停止は、mail@techno-producer.comまで
▼HP http://bit.ly/17028uC
▼バックナンバー http://bit.ly/14pZyvz
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20090129
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■■ TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.136
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配信数:約6500 配信実績:2008年8月19日より隔週発行
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●今回のトピック
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生きることが、あなたに何を期待しているのか。
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既に世界経済の中心である中国・アジアで活躍できる知財専門家、実務家を育成します。
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詳細は以下までお問い合わせください。
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※漢之光華グループは、上海光華特許事務所、上海漢之法律事務所、上海漢光知財データ
科学技術有限会社、上海漢光知財鑑定事務所からなり、現在中国国内で有数の「知的財産権
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★知的財産研究会~これからの知財保護・活用戦略を考える(大阪)
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詳細は、以下URLをご参照ください。
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本年も、東京北の丸の科学技術館にて、11月6日(水)-8日(金)まで、開催されます。
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題記、日本最大規模の「知財の勉強会」Smipsの11月開催日程は、以下の通りです。
・日 時:11月9日(土)13:00-(参加/退出自由。無料です)
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当日、弊社 橋本(はしもと)が、「研究・技術計画学会」第28回年次学術大会発表の
内容に関連して、話題提供させていただきます。
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/////////11月以降の弊社講師セミナー情報///////////////
★11月19日「<特許成立率をアップさせるための>審査の実際と拒絶理由通知への
具体的対応~技術部門から拒絶理由へ効果的に反論するには?」(五丁)
http://bit.ly/1akKRN2
実習を交えつつ拒絶理由の大半を占める【新規性】【進歩性】への対応を、伝授します!
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読み解き方~」(湯浅)
http://bit.ly/1a1haAK
「特許性」「問題特許」の判断を、簡単な演習を通じて身につけて頂きます!
皆様のご参加を、講師一同、心よりお待ちしております。
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★「研究・技術計画学会」第28回年次学術大会にて、研究成果を発表します!
慶応義塾大学 大学院 経営管理研究科(KBS) 岩本教授 をお招きして毎月開催して
おります「国際標準化と事業戦略勉強会」での研究成果を、「研究・技術計画学会」
第28回年次学術大会にて、発表いたします。
皆様にぜひご参加いただき、活発な議論をさせていただきたく!
・日 時: 11月2日(土)-11月3日(日)
・場 所: 政策研究大学院大学(東京都港区六本木7-22-1)
http://www.grips.ac.jp/jp/about/access/
・発表タイトル
2G18「技術の変化点における技術・経営戦略─オープン・クローズド設計─」
○岩本 隆(慶大),楠浦 崇央,橋本 純一(TechnoProducer)
発表日時は、11月3日(日)の G 会場にて 14:15-14:30 です。
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経営コンサルティングや、「技術」・「戦略」・「政策」の融合による
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★★「知的財産戦略」(丸島儀一 著)を読む(11)
前回(10)では、
「コア技術の”改良”とそれに基づく知財の確保が、コア技術の延命につながる」
こと。そして、
「それぞれの技術は、密接に関連しながら進化していくことで、周辺技術も改良する
ことになり、それがまた、コア技術の延命と”技術の先読み”につながる」
ことで、結局
「”知財活動”は”技術の先読み”を促し、技術の創造と事業/競争優位の創造へと
つながる」
ことを学んだ。
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今回は、「事業サイクル」という観点での知財活動の例として、「サービス段階での参入を
実際に阻止」した、「インクジェットプリンターのインクカートリッジ」の事例を見てみよう。
よく知られているように、インクジェットプリンターのビジネスモデルは、「消耗品である
インクカートリッジで利益を得る」モデルである。本体の価格はリーズナブルとすることで
自社製品の普及を促し、インクカートリッジで利益を得て、投資を回収している。
したがって「インクカートリッジ」への、第三者の参入を許すと、プリンター事業そのもので
負ける。そこで、
「インクカートリッジ分野での第三者の参入を想定し、参入を許さないことを目的とした技術
も開発する」P74
ことになる。この場合、
「プリンターとインクカートリッジを結合するインターフェース技術の開発と特許権の確保」
(P74)
が、極めて重要となる。これにより、「互換インクカートリッジ」の事業参入障壁を「持続的」
に確保する。
ここで「持続的」は、非常に重要な意味を持つ言葉であろう。本書には記されていないが、この
「参入障壁を持続的」にするための設計上の工夫(設計変更を含む)が、プリンターの随所に
散りばめられている。
互換インクカートリッジの他に「詰替えインクカートリッジ」への参入障壁形成も、重要である。
キヤノンでは実際に、
「第三者の参入を予測して、インクカートリッジが置かれる状態(縦、横、斜めなど)に関係なく
インク漏れを完全に防ぐ技術開発によりカートリッジの内部構成とインクの充填状態そのものが、
それを再生することは修理や補修の範疇を超えていると主張できるものにしてあったこと」
により「詰替えインクカートリッジの製造販売の差し止め」を求め、
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抗弁」
に対して、「新製品の製造行使である」として、最終的に勝訴している。
このように「事業のサイクルを見据えて、知財でどう守るか」を考え「そのための技術の開発」を
行うことで、「継続的」な競争優位を保つことができる。
次回は、3章2節「事業と知的財産戦略を意識した研究開発」を読み進めたい。「研究開発は
権利形成の最初のステップ」とあるように「研究開始時点から知財を意識して活動する」ことの
重要性を、説いている。
※注1)図、ページ数等は、第1刷に基づきます。
※注2)本連載は、弊社独自の解釈に基づくものです。
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★「ダントツの発明力と知財力のために」~TechnoProducerの知財教育を、ぜひご活用ください!
弊社スタッフが経験した実際の事例、大学・企業等教育現場での豊富な経験/実績と弊社独自の教育
ノウハウにより、御社の発明力と知財力を確実に向上、事業に貢献する知財活動の実践につなげます。
・例)「発明の本質把握 セミナー」「事業に貢献する、強い特許創出 eラーニング」
技術者向けだけではなく、知財スタッフ/リーダー育成のためのカリキュラムも用意しております。
・例)「知財リーダー育成セミナー ~ 知財部から社長を!」
「知財戦略 事例演習 ~ The Bargaining Power」
「ダントツの知財力と発明力」を目指す企業知財部門の皆様、
徹底した知財活動を実践できる 技術者/知財スタッフ・リエゾン/リーダーの育成を、弊社と共にぜひ。
教育カリキュラム、教育内容、教材に関するお問い合わせは、 info@techno-producer.com もしくは、
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アリストテレス
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20090129
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