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TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.138

TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.138
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■■    TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.138


配信数:約6500 配信実績:2008年8月19日より隔週発行
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■11月以降の関連イベント

●今回のトピック
・「知的財産戦略」(丸島儀一 著)を読む(12)


★「発明塾」Blog公開中! http://bit.ly/11G9VJH
「発明塾」は、弊社の登録商標です。

★「ダントツの発明力と知財力」のために~TechnoProducerの知財教育を!

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●今週の一冊
「シークレットアドバイス-世界トップの企業家&CEOが明かした”私の働き方”」
フォーチュン編集部

①自分の頭で考えよう。
「自分の頭で考えるようにしよう。誰かが言っていたことを、何も考えずに、
いや失礼、自動的に繰り返すのは良くない」

②チームワーク
「人は協力して働くか、そうでなければ一人で働くかだ」

③影響力の輪
「他のメンバーの行動をコントロールすることはできないが、自分の行動なら
コントロールできる。自分の行動こそが、人を動かす」

④タイプ
「効果的なタイプというのは存在しない。効果的な経営者に共通するのは、
彼らの行動や習慣である。そして、行動や習慣は進んで身につけることができる」


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本メールマガジンは、技術者の方々、知財担当者、教育担当者の方々に、ちょっとした
お役立ち情報を、お届けいたします。

・バックナンバー http://bit.ly/14pZyvz

お申し込みは、mail@techno-producer.comまで。


また、弊社の技術者向け知財教育カリキュラムの抜粋を、コラムにしております。
知財部で人材育成をご担当の方、技術者の方、若い部下をお持ちの方、ぜひ一読
ください。

★コラム「ビジネスと知財」 http://bit.ly/14Qz60f


お知り合いの方、知財部門の方、技術者の方、企画部門・人事教育部門の方に、
ぜひご転送、ご紹介ください!

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★★★★★★★★★★ 【定期開催中】『知財塾』 ★★★★★★★★★★★★★★


弊社代表取締役・弁理士の五丁龍志(大阪工業大学 知的財産学部 客員准教授・漢之光華
グループ顧問※兼務)が、「知財のプロ」を目指す方々と勉強会を行っております。

既に世界経済の中心である中国・アジアで活躍できる知財専門家、実務家を育成します。

・「知財塾」HP
 http://bit.ly/1a34We3

実践/実戦的な内容とするため、各種事例研究を、精力的に行っております。

・「知財力育成のための事例分析」
 http://bit.ly/12VMaSY


詳細は以下までお問い合わせください。
・連絡先 IP-seminar@techno-producer.com


※漢之光華グループは、上海光華特許事務所、上海漢之法律事務所、上海漢光知財データ
科学技術有限会社、上海漢光知財鑑定事務所からなり、現在中国国内で有数の「知的財産権
代理業務+法律業務+特許データサービス+鑑定業務」を行う会社です。
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/////////11月以降の知財関連イベント情報///////////////


★知的財産研究会~これからの知財保護・活用戦略を考える(大阪)

弊社代表の 五丁 が准教授を務めさせて頂いております 大阪工業大学 主催の
「知的財産研究会」が、本年も開催されております。

年内予定は、12月4日 となります。

詳細は、以下URLをご参照ください。
http://bit.ly/12iiUPS


★知的財産人材育成推進協議会主催 2013年度オープンセミナー

「グローバル事業戦略に貢献する知財マネジメント人財」と題して、3回のセミナーが
開催されます。

日程は、12月10日、1月14日 となっております。

詳細は、以下URLをご参照ください。
http://bit.ly/1aAYSu1


★日本知財学会 第11回年次学術研究発表会

「知財ルールの再点検~経営に資する知財の国際競争力の現状と実行性ある制度設計~」
と題して開催されます。

・日 程: 11月30日(土)、12月1日(日)
・場 所: 青山学院大学 青山キャンパス (東京都渋谷区渋谷4-4-25)

詳細は、以下URLをご参照ください。
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/////////12月以降の弊社講師セミナー情報///////////////


★12月16日「“特許性”と“問題特許”の適切な判断方法~目的に応じた特許公報の
        読み解き方~」(湯浅)
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 「特許性」「問題特許」の判断を、簡単な演習を通じて身につけて頂きます!

★1月29日「基礎から学ぶ!技術者のための共同研究契約・秘密保持契約のポイント」(橋本)
 http://bit.ly/1aqLJ48
 技術者・研究者が安心して対外関係を構築する為に知っておきたい契約のポイントや注意点に
 ついて、身近な事例で、わかり易く解説!

皆様のご参加を、講師一同、心よりお待ちしております。



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★★「知的財産戦略」(丸島儀一 著)を読む(12)

前回(11)では、

「事業のサイクルを見据えて、知財でどう守るか」を考え「そのための技術の開発」を
行うことで、「継続的」な競争優位を保つことができる

ことを学んだ。


・「知的財産戦略」(丸島儀一 著)を読む(11)~TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.136
 http://bit.ly/19lX1mO


今回は、3章2節「事業と知的財産戦略を意識した研究開発」を読み進めたい。ここでは
「研究開発は権利形成の最初のステップ」とあるように「研究開始時点から知財を意識して
活動する」ことの重要性を、説いている。

少し話を戻すことになるが、新しい節に入るにあたり、本書「はじめに」を振り返ってみたい。

「協調関係のなかにあっても、自社の事業は勝たなければならない」P1

前回の、「国際標準化と事業戦略」(小川紘一 著)を読む(11) の内容と照らし合わせれば、
バリューチェーン上のプレーヤー同志も、協調しながらも競合している、ということは明らかで
あろう。

また、

「欧米のみならず、世界の勝ち組の企業は知的財産の排他権を活用して事業競争力を増しており、
市場が大きく、将来ますます市場の拡大が予想されるアジア諸国等の知的財産制度、運用は急速に
進展しており、知財活動も積極的に行われている」P1

という状況の中、知財活動で「先手を打つ」ための「起点」は全て、日々の研究開発活動にある。


具体的には、まず本節冒頭で、

『基盤技術、コア技術、延命化のための技術のいずれにおいても、その創出過程においては、
「権利形成や訴訟への意識」および「営業秘密の保護と技術流出の防止」に注意しなければならない』
P75

として、日々の研究開発活動の中で、技術者に「権利形成、訴訟を意識」(P75)させることが
重要であると述べている。

「研究開発活動においては、研究や開発そのものが主な関心事であり、発明の権利形成については
忘れられがちである」P75

が、

「研究開発は、権利形成の最初のステップであり、その先には権利をめぐる訴訟の可能性もあること
に研究者の意識を向ける」P75

ことが、知財担当者の重要な役割であるとしている。「知財で負ければ、事業もない」時代であり、
その重要性は、日々増している。


特に「守りの権利」については、

「侵害を受けた際に徹底的にそれを排除するために裁判を覚悟し、しかも裁判で勝ち抜いて事業を
守るための権利である」P75

ため、

「特許明細書の内容、特許請求範囲の記載など権利の実体的な内容」

に加え、

「基礎資料の整備、心構え、研究開発にかかわる組織の構成およびその管理・・・たとえば、適切な
先行技術の認識と開示、権利の承継の正当性、発明者の特定に関する条件や発明者が必ず明細書の
内容を確認してサインするなど手続き的な要件」P75

にも、細かく気を配る必要がある。これらの「一見、面倒な」活動に、研究者の理解を得るためにも、
日々の適切な意識付け、動機付け、定期的な教育が欠かせない。


たとえばラボノートについては、「ディスカバリー」を前提に、

「日本の研究者は、ラボノートに問題点を列挙していることが多いが、これでは訴訟の際にマイナスに
なる。これに対しアメリカの研究者は、自分の発明がどれほど素晴らしいかを記載している。訴訟では、
こちらのほうが有利に働く」P75

のような点を考慮して「適切な記入方法」を、指導する必要がある。


「係争になった場合、取りうる方策は、手持ちの資料に大きく制約される」P75

日々の備え以外に、頼りになるものはない。


次回も引き続き、研究段階での知財活動、知財/権利形成を意識した研究活動について、見て行きたい。



※注1)図、ページ数等は、第1刷に基づきます。
※注2)本連載は、弊社独自の解釈に基づくものです。




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 弊社スタッフが経験した実際の事例、大学・企業等教育現場での豊富な経験/実績と弊社独自の教育
ノウハウにより、御社の発明力と知財力を確実に向上、事業に貢献する知財活動の実践につなげます。

・例)「発明の本質把握 セミナー」「事業に貢献する、強い特許創出 eラーニング」


技術者向けだけではなく、知財スタッフ/リーダー育成のためのカリキュラムも、ございます。

・例)「知財リーダー育成セミナー ~ 知財部から社長を!」
   「知財戦略 事例演習 ~ The Bargaining Power」


「ダントツの知財力と発明力」を目指す企業知財部門の皆様、

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各種ご相談、教育カリキュラム、教育内容、教材に関するお問い合わせは、 info@techno-producer.com
もしくは、弊社 担当者まで。


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「苦しい時間に”水を運ぶ選手”が必要」イビチャ・オシム(サッカー日本代表元監督)
「誰が牧草を刈り、誰が水を運ぶか知るべきだ」セルビアのことわざ

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20090201
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テーマ : ビジネス
ジャンル : ビジネス

TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.137

TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.137
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●今週の一冊
「部下の哲学―成功するビジネスマン20の要諦」江口 克彦

上司にも部下にも、おすすめの一冊。

「仕事における楽しさとは、責任のある楽しさであり、何かを乗り越える楽しさである」


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★11月19日「<特許成立率をアップさせるための>審査の実際と拒絶理由通知への
        具体的対応~技術部門から拒絶理由へ効果的に反論するには?」(五丁)
 http://bit.ly/1akKRN2
 実習を交えつつ拒絶理由の大半を占める【新規性】【進歩性】への対応を、伝授します!


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  http://bit.ly/1a1haAK
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皆様のご参加を、講師一同、心よりお待ちしております。



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★「特許情報フェア&カンファレンス2013」ご来場の御礼

11月6日(水)-8日(金)に開催されました、「特許情報フェア&カンファレンス2013」
にて、多数の方々に弊社の知財教育サービス(知財eラーニング)のお問い合わせを頂き、
誠にありがとうございました。

また、知財教育に関する討議のお時間を頂きました皆様には、貴重なお時間とご意見を賜り
ました件、改めまして篤く御礼申し上げます。

今後の弊社の知財教育サービスに、反映させていただきます。


弊社は今後も、

「実効性のある知財戦略の立案と、それを確実に推進/実施できる人材の継続的な育成」

を目指し、

「豊富な教育経験/実績」と「知財戦略/知財教育の科学」

を通じて、

「結果の出る教育」

にこだわり、皆様にサービスを提供/提案させていただきます。


ありがとうございました!




★★「国際標準化と事業戦略」(小川紘一 著)を読む(11)

前回(10)では、

「個別技術を持たないセットメーカーは、技術を持つ企業を巧みに取り込み、競わせながら事業を拡大
していく」

ことが重要であり、逆に、モジュール/材料メーカーは、

「知財を交渉力として用いた上で、”使いこなす技術”をフリーハンドで渡さないバリューチェーン/
製品アーキテクチャを、考える」

必要があること、そして、

「標準化レイヤーの切り方がビジネスモデルとして極めて重要な意味を持つ」P215

ことを学んだ。


今回は、P117に戻り「標準化第4モデル」として記載されている、「システムやビジネス構造の共通領域を
完全にオープンにする」戦略を見るとともに、これまで取り上げた、第1-第3モデルをおさらいしたい。


第4モデルは、例として「インターネット」や「Linux OS」が挙げられていることから解るように、

「誰でも参加できるオープンな“共創の場”を作ることだけを目的」(P117)

にしており、

「既存の市場に適用されるのではなく,新規市場の創出を第1の目的」(P117)

として行われる活動である。


しかし、例えばインターネット市場における「シスコ」の独占的な地位をみれば解るように(P164, 第6章参照)

「純粋な動機から完全オープン化を目指したはずのインターネット環境でも,必ず独占化に向けた競争が始まる」
(P118)

のであり、

「完全オープン化とサプライチェーンの特定セグメント(ビジネス・モジュール)に構築される独占化という
二重構造」(P118)

が、企業に大きな市場と高い収益をもたらす。これが、本書で述べられている「標準化」戦略の本質である。


「巨大な市場の速やかな創出と、独占/高収益化」

をいかに両立させるか、という企業経営上のニーズを満たすための手法である。


したがって、新規市場創出後の、第1モデル-第3モデルによる独占を予め計画せずに、第4モデルによる標準化
に参加することは、

「単なるボランティアに終始」(P119)

することになる。第4モデルによるオープン化は、その後の独占高収益化の布石でしかなく、セットとなる打ち手を
必ず関係者が準備しているからである。


この機会に、これまでに本書で提示された第1-第3の各モデルについて、整理しておきたい。


1.標準化第1モデル
「大量普及と市場独占・高収益を同時実現」するためのモデルである。その要点は、以下2つに集約される。

1)付加価値の源泉となる部分をブラック・ボックス化し、外部とのインタフェース/試験法等を標準化し、大量普及させる

2)ブラック・ボックス領域の技術進化を、自社で独占する。

本メールマガジンでは、以下に取り上げた。

・「国際標準化と事業戦略」(小川紘一 著)を読む(6)~TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.127
http://bit.ly/18fSgxr

また、関連資料として以下を挙げた。

・関連資料1「基準認証政策を巡る動向」経済産業省資料
http://bit.ly/132Ul1d



2.標準化第2モデル
同じく、「大量普及と市場独占・高収益を同時実現」するためのモデルである。

1)基幹部品/材料を核に、それらを「使いこなすノウハウ/使うために必要な知財」をパッケージにして提供、大量普及さ
せる。
ポイントは「無力化」による代替技術/競合の排除と、付加価値の収奪である。これにより、基幹部品/材料の利益率を高め

自社部品/材料とすりあわされたシステムのみを普及させる。

2)その基幹部品/材料が使われるシステム/製品に、自社部品・材料との高い依存性を持たせる。DVD色素とWrite Strategy

典型例として取り上げられた。また、インクジェットプリンターとカートリッジの関係も、思い起こされたい。

3)ブラック・ボックス領域の技術進化を、自社で独占する。

本メールマガジンでは、以下に取り上げた。

・「国際標準化と事業戦略」(小川紘一 著)を読む(7)~TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.129
 http://bit.ly/16HcNJi

・「国際標準化と事業戦略」(小川紘一 著)を読む(8)~TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.131
 http://bit.ly/1a8yEMH



3.標準化第3モデル
上記2つとは逆に、「低コスト調達、独占体制の切り崩し」モデルである。第1、第2が「材料/部品」メーカーのモデルと
すれば、第3モデルはいわば「セットメーカー」のモデルである。そして、この2つの立場は相反するものであるために、お
互いの
打ち手を熟知した上で、先手を仕掛けて行く必要がある。両社が満足する打ち手は、論理的に存在し得ない。なぜなら、第2
モデル
で述べたように、「標準化戦略」とは「互いの領域の無力化競争」であり「付加価値の収奪競争」だからである。



1)部品/材料を標準化して、技術体系をオープン化し新規参入(新興国材料/部品メーカー)を促すことで、競争原理を極
限まで
働かせ低コスト調達を可能にする。

2)内部構造を標準化によってオープン化し、技術/知財面での相互依存性を排除し、技術モジュールの組み合わせ型へ転換
すること
で、先行する既存企業の独占体制を崩す。

本メールマガジンでは、以下に取り上げた。

・「国際標準化と事業戦略」(小川紘一 著)を読む(9)~TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.133
 http://bit.ly/GIEHxx

・「国際標準化と事業戦略」(小川紘一 著)を読む(10)~TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.135
 http://bit.ly/17NZn1B


皆様の事業/商品と照らしあわせて、再度振り返って頂ければ幸いです。


「戦争とは、拮抗する一流の知性が、互いに相手を無力化しようとする行動」

であり、標準化戦略において「競合相手」になるのは「同業他社」ではなく、「バリューチェーン」上の他社であり、取引先
です。

その打ち手をしっかり分析し、「先回り」し「対抗」することこそ、これからの知財戦略の本質となります。




※注1)図、ページ数等は、第2刷に基づきます。
※注2)本連載は、弊社独自の解釈によるものです。




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「教育とは、再生であり、刀を研ぐ(Sharpen the sword)ことである」


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20090129
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