TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.143
TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.143
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■■ TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.143
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配信数:約6500 配信実績:2008年8月19日より隔週発行
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■1月以降の関連イベント
●今回のトピック
・「知的財産戦略」(丸島儀一 著)を読む(14)
・第8回 知的財産セミナー ~ダントツの発明力と知財力~
開催のご案内 http://bit.ly/1diF1fa
※残席わずかとなっております。
★「発明塾」とは? http://bit.ly/11G9VJH
「発明塾」は、弊社の登録商標です。
★「ダントツの発明力と知財力」のために~TechnoProducerの知財教育を!
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●今週の一冊
「素人のように考え、玄人として実行する―問題解決のメタ技術」金出武雄
カーネギーメロン大学で、ロボティクス研究所長を務められた 金出 氏の、
シンプルで的を得たメッセージが、ぎっしり詰まった本。
①素人発想が重要
②創造は省略から
③記憶と知識が創造の源
④例題を考える
⑤問題解決能力を鍛える
⑥絵で計算する
⑦言い訳でなく結果から始める
⑧異分野の人と知的対決を
⑨使えるものは使え
⑩小さくて的をとらえた手頃な研究が、いい研究である
そして
「創造とは、いわゆるひらめきではない。高度な情報処理の結果」
である、と。
個人的には、「⑧異分野の人と知的対決を」などは、野中郁次郎氏の言う
「知的体育会系(Intellectual Muscles)」に通ずるものを感じます。
ある世界を突き詰めた方々には、見える景色が同じなのでしょうか。
本書の内容に関連した記事が、以下に。ご参考まで。
http://bit.ly/Lcu88b
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本メールマガジンは、技術者の方々、知財担当者、教育担当者の方々に、
ちょっとしたお役立ち情報を、お届けいたします。
・バックナンバー http://bit.ly/14pZyvz
お申し込みは、mail@techno-producer.comまで。
また、弊社の技術者向け知財教育カリキュラムの抜粋を、コラムにしております。
知財部で人材育成をご担当の方、技術者の方、若い部下をお持ちの方に、ご一読
いただきたく。
★コラム「ビジネスと知財」 http://bit.ly/14Qz60f
お知り合いの方、知財部門の方、技術者の方、企画部門・人事教育部門の方に、
ぜひご転送、ご紹介ください!
お願いします!!!
★★★★★★★★★★ 【定期開催中】『知財塾』 ★★★★★★★★★★★★★★
弊社代表取締役・弁理士の 五丁(大阪工業大学 知的財産学部 客員准教授・漢之光華
グループ顧問※兼務)が、世界で活躍できる「知財のプロ」を目指す方々と、勉強会を
行っております。
・「知財塾」HP
http://bit.ly/1a34We3
より実践/実戦的な内容とするため、事例研究も行います。
・「知財力育成のための事例分析」
http://bit.ly/12VMaSY
参加ご希望、詳細は、以下までお問い合わせください。
・連絡先 IP-seminar@techno-producer.com
※ 漢之光華グループHP http://bit.ly/1702oti
/////////2月以降の知財関連イベント情報///////////////
★知的財産研究会~これからの知財保護・活用戦略を考える(大阪)
弊社代表の 五丁 が准教授を務めさせて頂いております 大阪工業大学 主催の
「知的財産研究会」が、本年も開催中です。
次回予定は、2月19日 です。
詳細は、以下URLをご参照ください。
http://bit.ly/12iiUPS
★米国特許弁護士による 権利行使に強い米国特許獲得のノウハウ
~日本出願を基礎にした米国特許出願の品質向上及びコスト削減対策(東京)
・日 程: 2月17日(月)
・会 場: 五反田ゆうぽうと
詳細は、以下URLをご参照ください。
http://bit.ly/1e1mUjK
★第13回JIPA知財シンポジウム「羽ばたく日本!経済連携下における知財のあり方」(東京)
・日 時: 2月24日(月) 10:30~17:40
・会 場: 東京国際フォーラム ホールC
・参加費: 無料
詳細は、以下URLをご参照ください。
http://bit.ly/19UdTFZ
★図書館で学ぶ知的財産講座 知財戦略と訴訟戦術(仮題)(神奈川)
・日 時: 3月5日(水) 17:15~19:00
・講 師: 高部 眞規子(たかべ・まきこ) 氏
(横浜地方裁判所・横浜家庭裁判所川崎支部長 前知的財産高等裁判所判事)
・会 場: 神奈川県立川崎図書館2Fホール
詳細は、以下URLをご参照ください。
http://bit.ly/1dHQaWA
/////////2月以降の弊社講師セミナー情報///////////////
★2月10日「技術情報の保護と管理」(五丁)
http://bit.ly/1937Lg9
技術情報の流出を防ぐための具体的な対策や保護する際に考えるべきポイントを詳解!
★2月12日「特許情報分析による技術技術マーケティング」(楠浦)
http://bit.ly/1a7cDiY
技術の応用用途/コアユーザーの探索を、単なる情報分析ではなく「どう使うか」、実事例とノウハウを紹介!
★2月13日「MBA視点で考える知財戦略~基礎から競争優位の戦略立案、および経営層への提案法」(秋好)
http://bit.ly/1bYhWR8
事業優位性を確保する参入障壁の形成法から、市場全体を支配する戦略、経営層への提案法まで!
★2月14日「実験結果からの発明の把握と提案書の作成」(秋好)
http://bit.ly/1dmGEYH
発明提案書に仕上げる「手順」と「考え方」詳解!自分の発明に気づき、公知技術との差別化を
通じて発明の本質的価値を把握し、強い特許を取得するコツを学びます!
★2月19日「技術者が知っておきたい『技術契約の重要ポイント』~ケースで学ぶ契約トラブル回避のコツ~」(橋本)
契約トラブル未然防止のための注意事項が整理・把握できる、すべてのエンジニア必修講座!
http://bit.ly/1lfctgp
★2月24日「≪演習で学ぶ≫技術者のための特許の読み方講座~特許公報から実務上の判断をするための
スキルアップ講座~」(五丁)
『嫌いだった』特許公報が、『嫌いでなくなる!』、苦手を克服できる!
http://bit.ly/1aWqXeo
皆様のご参加を、講師一同お待ち申し上げております。
//////////////////////////////////////
★★「知的財産戦略」(丸島儀一 著)を読む(14)
前回(13)では、技術情報の管理について
『営業秘密が不正競争法で保護される条件は、「非公知性」「有用性」「秘密管理性」であるが、特に
「厄介なのは秘密管理性」』
であり、退職者に守秘義務を負わせることの難しさも考えると、
「ノウハウを開示しないで、必要な思想を権利として取る」
ことを、積極的に検討しなければならないと学んだ。
・「知的財産戦略」(丸島儀一 著)を読む(13)~TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.140
http://bit.ly/1cv7fpr
今回は、技術者の「知財マインド」「知財センス」の高め方について、見て行きたい。
まずは「知財マインド」である。
冒頭、「研究開発は知財形成で完結するという意識」を植え付けることが重要、という言葉から
始まっている。
「企業の研究開発が完結するのは、その成果を知財として確保した時である」P83
として、企業の研究開発にとって「知財の確保」が必須であることを、技術者に理解させる必要性を
強調している。
「知的財産が事業の競争力を高め、製品の製造差し止めを求めるなどライバルに対して脅威を与え、
交渉のカードとして自社の研究や事業の自由度確保に貢献する」P84
成果を「会社の資産」とし、それを活用することで企業が競争力を強め、成長する。この考え方を
技術者に持ってもらうことが重要であり、これこそが「知財活動を理解する」ということである。
「知的財産で守られない事業は勝てない」P84
のであり、
その活動の第一歩は、研究開発と事業、技術と知的財産の関連を、よく理解してもらうことに尽きる。
きちんと説明すれば、「知財の仕事は面白い」と感じる技術者も、中には出てくる。
次のトピックは、「知財センス」である。本書では 知財センス は、
1)「権利情報を技術情報に転換する能力」
2)「発明を思想化する能力」
である、としている。これも順を追って、見ていこう。
1)「権利情報を技術情報に転換する能力」とは
「特許を読み、そこに表されている発明の本質を見抜き、それを別の手段で置き換える力」であり
「第三者権利を超越する力」としている。
「先行特許がたくさんあるからといって、そのテーマをあきらめるのは、素直だが企業では役に立たない。
先行特許の真似をして研究を進めれば、要領よく結果を出せるが、これでは事業は出来ない。企業が期待する
のは、先行特許の壁を超越して開発することである」P84
世の中には膨大な数の第三者権利があるが、全てを避けることは出来ず、また、避けるための研究開発は、
企業本来の技術力を発揮できず、技術が先細りとなる。特許情報を「技術情報」に変換し、それを参考にし
独自の技術を生み出すことで、時に先行技術を乗り越え、また「交渉力」の源泉になる特許を取得することが
重要である。
そのために必要なことは「実際に特許公報を読ませ、技術情報に転換する訓練」である。
発明塾でも、公報を変えて繰り返しこの訓練を行っている。
「ライバルの知的財産の本質を客観的に分析し、自分の発明を対比して差異を認識し、必要な対策や攻め筋
を見つけられるようになれば、研究開発の進め方やデータの取り方が自ずと身につく」(P85)
とあるように、自分の発明と先行技術を比較することで、双方の本質が見えてくる。そして、それに基づいて
研究開発の進め方も、正しく/効率よく決めることが出来る。
2)「発明を思想化する能力」とは
二つ目の「発明を思想化する能力」とは、自分の発明をより良い権利につなげていくために必須の能力である、
としている。つまり、1)と対になる「技術情報を権利(情報)にする能力」とも、言える。
これを鍛えるには、インタビューを通じて、特許性のある部分を取り上げて思想化を促すのがよく、この
トレーニングを通じて思想化に習熟させ、さらに事業に活かすポイントの掘り下げ、参入障壁の構築という
視点を持つまで、繰り返し繰り返し行う必要がある。
弊社の経験上、まず1)の「権利情報を技術情報に転換する」訓練を、ある程度の数の公報について行った後に、
2)の「発明を思想化する」作業を行うのがよい。1)で下地があると、2)の作業に取り掛かりやすく、また、
2)を通じて1)の理解も深まる。
以上、今回は「知財マインドをどう持たせるか」を取り上げた。次回は「特許情報調査/分析」を取り上げる。
※注1)図、ページ数等は、第1刷に基づきます。
※注2)本連載は、弊社独自の解釈に基づくものです。
★★『新しい「知財ネゴシエーション」のあり方とは?~グローバルな知財ネゴシエーションのあり方~』
(第8回 知的財産セミナー ~ダントツの発明力と知財力~)開催のご案内!
※申し込み多数のため、会場レイアウトを変更し定員枠を拡大いたしましたが、本日現在、残席わずかとなっております。
・テーマ: 新しい「知財ネゴシエーション」のあり方とは? ~グローバルな知財ネゴシエーションのあり方~
・日 程: 2月7日(金) 14:30~
・講演者: 二又俊文(ふたまた としふみ)様
東京大学 政策ビジョン研究センター客員研究員
三菱綜合研究所 客員研究員
テーマ、講演者等詳細に関しましては、以下のURLをご参照ください。
http://bit.ly/1diF1fa
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★「ダントツの発明力と知財力」を目指す、知財部門、企画部門、研究/開発部門の方々へ
弊社スタッフが経験した実際の事例、大学・企業等教育現場での豊富な経験/実績と弊社独自の教育
ノウハウにより、御社の発明力と知財力を確実に向上、事業に貢献する知財活動の実践につなげます。
・例)「発明の本質把握 セミナー」「事業に貢献する、強い特許創出 eラーニング」
技術者向けだけではなく、知財スタッフ・リエゾン/リーダー育成のためのカリキュラムも、ございます。
・例)「強い特許の生み出し方 ~ 知財リエゾン育成セミナー」
「知財戦略 事例演習 ~ The Bargaining Power」
「ダントツの知財力と発明力」を目指す企業知財部門の皆様、
日々、徹底した知財活動を実践できる 技術者/知財スタッフ・リエゾン/リーダーの育成を、弊社と
共に始めてみませんか?
各種ご相談、教育カリキュラム、教育内容、教材に関するお問い合わせは、 info@techno-producer.com
または、弊社 担当者まで。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
-イノベーションを起こすために必要なもの-
①偶然の必然化
②画期的非常識
③社員に「緊張感」と「視野」を
木瀬照雄(TOTO株式会社 元社長)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
▼周りの方に、ご紹介ください
▼メールアドレス変更、配信停止は、mail@techno-producer.comまで
▼HP http://bit.ly/17028uC
▼バックナンバー http://bit.ly/14pZyvz
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配信数:約6500 配信実績:2008年8月19日より隔週発行
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■1月以降の関連イベント
●今回のトピック
・「知的財産戦略」(丸島儀一 著)を読む(14)
・第8回 知的財産セミナー ~ダントツの発明力と知財力~
開催のご案内 http://bit.ly/1diF1fa
※残席わずかとなっております。
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「発明塾」は、弊社の登録商標です。
★「ダントツの発明力と知財力」のために~TechnoProducerの知財教育を!
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●今週の一冊
「素人のように考え、玄人として実行する―問題解決のメタ技術」金出武雄
カーネギーメロン大学で、ロボティクス研究所長を務められた 金出 氏の、
シンプルで的を得たメッセージが、ぎっしり詰まった本。
①素人発想が重要
②創造は省略から
③記憶と知識が創造の源
④例題を考える
⑤問題解決能力を鍛える
⑥絵で計算する
⑦言い訳でなく結果から始める
⑧異分野の人と知的対決を
⑨使えるものは使え
⑩小さくて的をとらえた手頃な研究が、いい研究である
そして
「創造とは、いわゆるひらめきではない。高度な情報処理の結果」
である、と。
個人的には、「⑧異分野の人と知的対決を」などは、野中郁次郎氏の言う
「知的体育会系(Intellectual Muscles)」に通ずるものを感じます。
ある世界を突き詰めた方々には、見える景色が同じなのでしょうか。
本書の内容に関連した記事が、以下に。ご参考まで。
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より実践/実戦的な内容とするため、事例研究も行います。
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※ 漢之光華グループHP http://bit.ly/1702oti
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★知的財産研究会~これからの知財保護・活用戦略を考える(大阪)
弊社代表の 五丁 が准教授を務めさせて頂いております 大阪工業大学 主催の
「知的財産研究会」が、本年も開催中です。
次回予定は、2月19日 です。
詳細は、以下URLをご参照ください。
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★米国特許弁護士による 権利行使に強い米国特許獲得のノウハウ
~日本出願を基礎にした米国特許出願の品質向上及びコスト削減対策(東京)
・日 程: 2月17日(月)
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詳細は、以下URLをご参照ください。
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★第13回JIPA知財シンポジウム「羽ばたく日本!経済連携下における知財のあり方」(東京)
・日 時: 2月24日(月) 10:30~17:40
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・参加費: 無料
詳細は、以下URLをご参照ください。
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・日 時: 3月5日(水) 17:15~19:00
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(横浜地方裁判所・横浜家庭裁判所川崎支部長 前知的財産高等裁判所判事)
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詳細は、以下URLをご参照ください。
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★2月10日「技術情報の保護と管理」(五丁)
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http://bit.ly/1a7cDiY
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★2月13日「MBA視点で考える知財戦略~基礎から競争優位の戦略立案、および経営層への提案法」(秋好)
http://bit.ly/1bYhWR8
事業優位性を確保する参入障壁の形成法から、市場全体を支配する戦略、経営層への提案法まで!
★2月14日「実験結果からの発明の把握と提案書の作成」(秋好)
http://bit.ly/1dmGEYH
発明提案書に仕上げる「手順」と「考え方」詳解!自分の発明に気づき、公知技術との差別化を
通じて発明の本質的価値を把握し、強い特許を取得するコツを学びます!
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契約トラブル未然防止のための注意事項が整理・把握できる、すべてのエンジニア必修講座!
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★2月24日「≪演習で学ぶ≫技術者のための特許の読み方講座~特許公報から実務上の判断をするための
スキルアップ講座~」(五丁)
『嫌いだった』特許公報が、『嫌いでなくなる!』、苦手を克服できる!
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皆様のご参加を、講師一同お待ち申し上げております。
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★★「知的財産戦略」(丸島儀一 著)を読む(14)
前回(13)では、技術情報の管理について
『営業秘密が不正競争法で保護される条件は、「非公知性」「有用性」「秘密管理性」であるが、特に
「厄介なのは秘密管理性」』
であり、退職者に守秘義務を負わせることの難しさも考えると、
「ノウハウを開示しないで、必要な思想を権利として取る」
ことを、積極的に検討しなければならないと学んだ。
・「知的財産戦略」(丸島儀一 著)を読む(13)~TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.140
http://bit.ly/1cv7fpr
今回は、技術者の「知財マインド」「知財センス」の高め方について、見て行きたい。
まずは「知財マインド」である。
冒頭、「研究開発は知財形成で完結するという意識」を植え付けることが重要、という言葉から
始まっている。
「企業の研究開発が完結するのは、その成果を知財として確保した時である」P83
として、企業の研究開発にとって「知財の確保」が必須であることを、技術者に理解させる必要性を
強調している。
「知的財産が事業の競争力を高め、製品の製造差し止めを求めるなどライバルに対して脅威を与え、
交渉のカードとして自社の研究や事業の自由度確保に貢献する」P84
成果を「会社の資産」とし、それを活用することで企業が競争力を強め、成長する。この考え方を
技術者に持ってもらうことが重要であり、これこそが「知財活動を理解する」ということである。
「知的財産で守られない事業は勝てない」P84
のであり、
その活動の第一歩は、研究開発と事業、技術と知的財産の関連を、よく理解してもらうことに尽きる。
きちんと説明すれば、「知財の仕事は面白い」と感じる技術者も、中には出てくる。
次のトピックは、「知財センス」である。本書では 知財センス は、
1)「権利情報を技術情報に転換する能力」
2)「発明を思想化する能力」
である、としている。これも順を追って、見ていこう。
1)「権利情報を技術情報に転換する能力」とは
「特許を読み、そこに表されている発明の本質を見抜き、それを別の手段で置き換える力」であり
「第三者権利を超越する力」としている。
「先行特許がたくさんあるからといって、そのテーマをあきらめるのは、素直だが企業では役に立たない。
先行特許の真似をして研究を進めれば、要領よく結果を出せるが、これでは事業は出来ない。企業が期待する
のは、先行特許の壁を超越して開発することである」P84
世の中には膨大な数の第三者権利があるが、全てを避けることは出来ず、また、避けるための研究開発は、
企業本来の技術力を発揮できず、技術が先細りとなる。特許情報を「技術情報」に変換し、それを参考にし
独自の技術を生み出すことで、時に先行技術を乗り越え、また「交渉力」の源泉になる特許を取得することが
重要である。
そのために必要なことは「実際に特許公報を読ませ、技術情報に転換する訓練」である。
発明塾でも、公報を変えて繰り返しこの訓練を行っている。
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とあるように、自分の発明と先行技術を比較することで、双方の本質が見えてくる。そして、それに基づいて
研究開発の進め方も、正しく/効率よく決めることが出来る。
2)「発明を思想化する能力」とは
二つ目の「発明を思想化する能力」とは、自分の発明をより良い権利につなげていくために必須の能力である、
としている。つまり、1)と対になる「技術情報を権利(情報)にする能力」とも、言える。
これを鍛えるには、インタビューを通じて、特許性のある部分を取り上げて思想化を促すのがよく、この
トレーニングを通じて思想化に習熟させ、さらに事業に活かすポイントの掘り下げ、参入障壁の構築という
視点を持つまで、繰り返し繰り返し行う必要がある。
弊社の経験上、まず1)の「権利情報を技術情報に転換する」訓練を、ある程度の数の公報について行った後に、
2)の「発明を思想化する」作業を行うのがよい。1)で下地があると、2)の作業に取り掛かりやすく、また、
2)を通じて1)の理解も深まる。
以上、今回は「知財マインドをどう持たせるか」を取り上げた。次回は「特許情報調査/分析」を取り上げる。
※注1)図、ページ数等は、第1刷に基づきます。
※注2)本連載は、弊社独自の解釈に基づくものです。
★★『新しい「知財ネゴシエーション」のあり方とは?~グローバルな知財ネゴシエーションのあり方~』
(第8回 知的財産セミナー ~ダントツの発明力と知財力~)開催のご案内!
※申し込み多数のため、会場レイアウトを変更し定員枠を拡大いたしましたが、本日現在、残席わずかとなっております。
・テーマ: 新しい「知財ネゴシエーション」のあり方とは? ~グローバルな知財ネゴシエーションのあり方~
・日 程: 2月7日(金) 14:30~
・講演者: 二又俊文(ふたまた としふみ)様
東京大学 政策ビジョン研究センター客員研究員
三菱綜合研究所 客員研究員
テーマ、講演者等詳細に関しましては、以下のURLをご参照ください。
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弊社スタッフが経験した実際の事例、大学・企業等教育現場での豊富な経験/実績と弊社独自の教育
ノウハウにより、御社の発明力と知財力を確実に向上、事業に貢献する知財活動の実践につなげます。
・例)「発明の本質把握 セミナー」「事業に貢献する、強い特許創出 eラーニング」
技術者向けだけではなく、知財スタッフ・リエゾン/リーダー育成のためのカリキュラムも、ございます。
・例)「強い特許の生み出し方 ~ 知財リエゾン育成セミナー」
「知財戦略 事例演習 ~ The Bargaining Power」
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日々、徹底した知財活動を実践できる 技術者/知財スタッフ・リエゾン/リーダーの育成を、弊社と
共に始めてみませんか?
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①偶然の必然化
②画期的非常識
③社員に「緊張感」と「視野」を
木瀬照雄(TOTO株式会社 元社長)
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