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TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.151

TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.151
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■■    TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.151


配信数:約6750 配信実績:2008年8月19日より隔週発行
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■5月以降の関連イベント

●今回のトピック
・「知的財産戦略」(丸島儀一 著)を読む(18)


★「発明塾」とは? http://www.techno-producer.com/case/invention.html
「発明塾」は、弊社の登録商標です。

★「ダントツの発明力と知財力」のために~TechnoProducerの知財教育を!
 ご利用者の声~ http://www.techno-producer.com/voice/

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●今週の一冊
「未来を創るエジソン発想法」浜田 和幸

未来学者 浜田氏が、エジソンの生涯とその考え方を、日記と観察メモから
振り返る。


<考える>
・自己責任と自助努力により進歩を目指さない限り、本物の知識は育まれず、
結局は無知に陥る。
・人より、ほんの少し注意深くなる。

<記憶力>
・機能的に使える記憶力を持つことで、情報と情報に関連性が生まれ、新しい
アイデアや発想につながる。
・そして、記憶力はスピードになる。

<生み出す>
・何かを生み出すことによってのみ、世の中は進歩する。
・生産性を向上させる。
・思い悩んだり気を紛らわせたりするのではなく、創造する。


他にもエジソンは、

「”時間を節約する”ために、多くの本を読み、先行文献を徹底的に収集した」

と語っています。


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本メールマガジンは、技術者の方々、知財担当者、人材育成/教育担当者の方々に、
ちょっとしたお役立ち情報を、お届けいたします。

お申し込みは、mail@techno-producer.comまで。


また、弊社の技術者向け知財教育カリキュラムの抜粋を、コラムにしております。
知財部で人材育成をご担当の方、技術者の方、若い部下をお持ちの方に、ご一読
いただきたく。

★コラム「ビジネスと知財」 http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php


お知り合いの方、知財部門の方、技術者の方、企画部門・人事教育部門の方に、
ぜひご転送、ご紹介ください!

お願いします!!!



★★★★★★★★ 【定期開催中】『知財塾』 ★★★★★★★★★★★★★


弊社取締役・弁理士の 五丁(大阪工業大学 知的財産学部 客員准教授・漢之光華
グループ顧問※兼務)が、世界で活躍できる「知財のプロ」を目指す方々と、
勉強会を行っております。

・「知財塾」HP
 http://bit.ly/1a34We3

より実践/実戦的な内容とするため、事例研究も行います。

・「知財力育成のための事例分析」
 http://bit.ly/12VMaSY


参加ご希望、詳細は、以下までお問い合わせください。
・連絡先 info@techno-producer.com


※ 漢之光華グループHP http://bit.ly/1702oti



/////////5月以降の知財セミナー情報///////////////


★(大阪)(広島)弊社講師セミナー(大阪発明協会、広島発明協会と各共催)

・【広島】5月29日「技術に携わる人のための、ケースで学ぶ契約入門
                   ~共同研究でモメないための基礎知識」(橋本)

 問題を先送りにせず、関係先と良好な関係を築き、成果を出すために!

(1)こんなことでお困りではありませんか?
 ① 過去に、共同研究先と契約を巡ってトラブルになったことがある。
 ② 共同研究の際の契約を適切に締結できているか、不安を感じることがある。
 ③ 共同契約相手とある程度協議を進めた後に、法務部門から「その契約は認められない」
  と言われ、 板挟みになったことがある。

(2)「技術者向け発明力向上プログラム」は、ここがちがう!
 ① 技術者が安心して対外的な関係を構築できる、基礎的な知識をわかりやすく解説
 ② 共同研究契約をはじめとする「3つの典型的ケース」が題材
 ③ トラブルが生じやすい「危険ポイント」、明確に決めるべき「必須ポイント」に注目

(3)セミナー受講の効果
 ① 共同研究において、陥りやすいトラブルを予見、回避できるようになる!
 ② 大学や先生との関係を円滑に進め、成果を出すことに集中できる!
 ③ 研究開発における対外的なやり取りを、自信を持って推進できるようになる!


 セミナー内容詳細は、以下参照ください
 http://bit.ly/1isz2GI


・【大阪】6月18日「事業で勝つ『強い特許』の作り方
                    ~他社が嫌がる特許はこう作る!~」(橋本)

 特許情報を分析し、「先読み」を通じて、他社商品を確実に排除する手法を、事例演習で
 学びます!

(1)こんなことでお困りではありませんか?
 ① 自分の発明の「どこがポイントになるのか」が判断できない。
 ② 事業に役立つ発明を、生み出すことができない。

(2)「技術者向け発明力向上プログラム」はここがちがう!
 ① 実際の事例を基にした「演習中心」のセミナーであることから、より深く理解する
   ことができます。
 ② 演習の最後には事業で勝てる「思想」について、「特許性」のある発明を、実際に
   創出して頂きます。
 
(3)セミナー受講の効果
 ① 自分の発明の本質(課題-解決策)を把握できるようになる。
 ② どの部分を特許にすることができれば、事業で勝つ(事業に貢献する)ことができるのか?
   に対する仮説を立て、それを検証した上で、研究開発を進められるようになる。
 ③ 自分の発明と引用発明との差異を把握した上で、それを磨き『強い特許』を作る
   ことが、できるようになる。


 セミナー内容詳細は、以下参照ください
 http://bit.ly/1lAGi5D



★(東京)小川紘一先生による「オープン&クローズ戦略 ~日本企業再興の条件~」

「オープン&クローズ戦略」研究の第一人者・小川紘一先生の、長年の実証研究に基づく
成果である新著『オープン&クローズ戦略~日本企業再興の条件~』をテキストに、5日間
かけてじっくりと学ぶセミナーです。

詳細は、以下参照ください
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★(大阪)平成26年度 弁理士の日記念講演会
「3Dプリンタ技術の新潮流~温故知新で知財とともに次世代ビジネスに挑む~」

題記、日本弁理士会近畿支部主催の講演会が、6月28日(土)に、大阪で開催されます。
弊社主催セミナーでも度々ご講演頂いております、菅田先生のご講演もございます。

・日 時 : 6月28日(土)、13:00~16:30(開場 12:00)
・会 場 : 松下IMPホール(大阪市中央区城見1丁目3ー7)

詳細は、以下参照ください
http://bit.ly/1gW9J6f




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★★「知的財産戦略」(丸島儀一 著)を読む(18)

前回(17)では、「アライアンスにおける知財の取り扱い」について、

(1)利害関係は対立するものであり、「最初は仲間」でも、「終われば敵」となると
   思って、事前の取り決めを確実に行うこと

(2)「成果の取り決め」において、焦点は「既存技術」の取り扱いであること

を、学んだ。


・「知的財産戦略」(丸島儀一 著)を読む(17)~TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.149
 http://technoproducer.blog84.fc2.com/blog-entry-162.html


今回は、「事業展開を考慮して、成果共有の取り決めを行う」ことについて、事例で
学んでいく。


(1)「共有」は、必ずしも「平等」を意味しない
当たり前ではあるが、「共有」⇒「平等」とは限らない。契約について考えることに
慣れていないと、「共同研究」の結果は「共有するもの」、そうでなければ「不平等」と、
短絡的に考えてしまいがちだが、共有がどういう結果をもたらすか、自社の立場と共有
する内容を踏まえて、予測する必要がある。


(2)国によっても異なる「特許の共有」
たとえば日本では、何も契約を結ばなければ、共有した特許については以下のようになる(P92)。

・実施は、共有者それぞれが行える
・第3者への攻撃は、共有者それぞれが行える
・第3者へのライセンスは、共有者の相手方の承諾がなければ出せない

これは、国によっても異なるため、海外の拠点や研究所が関係する場合には、この点にも
注意が必要である。


(3)どう「共有」すれば「平等」か~「プリンタ・メーカーとモーター・メーカー」の
事例から実際に、P94-96にある「プリンター用新規モーターの共同研究開発事例」を紐解き
ながら、「平等になる契約」の落としどころについて、見てみたい。

「プリンター・メーカーAとモーター・メーカーBが、Xという新しいモーターを使った
プリンターを共同で研究開発し、モーターXの特許を取得して共有にしたとしよう」P94

一見、何の問題もないケースのように見える。

「共有であれば、それぞれ自由に実施できるので、プリンター・メーカーもモーター・
メーカーもこの特許を使って事業ができるはず」P94

その通りである。単に「共有」とした場合、何か問題が生じるのだろうか?その場合、
具体的に「誰に、どういう問題」が生じるのだろうか。


「ところが、プリンター・メーカーAはモーターをつくる能力がないので、実際には事業が
できない。Aは、第三者にライセンスしてモーターをつくらせることも、できない」P94

なぜなら、

「特許の共有者であるモーター・メーカーBは、競合の参入を招くようなライセンスを
承諾しない」P94

からである。これでは、成果を共有しても、プリンター・メーカーAには何のメリットもない。
仮に「共有だから」といって費用負担した場合には、「何のメリットもないのに、費用だけ
負担している」状態になる。


解決策として、どのような方法が考えられるだろうか。本書では、まず「特許の取り方を
変えるとどうなるか」を、検討している。「モーター」ではなく「モーター内臓プリンター」
ではどうか、ということである。

どうだろうか。

「モーターの特許ではないため、モーター・メーカーは共同研究開発したモーターを、別の
プリンター・メーカーにも売ることができ」P94

都合がよさそうである。この場合、何か別の問題が生じる可能性はないだろうか。この
モーターを「別のプリンターメーカー」が購入して組み込み、プリンターとして販売する場合、
どうなるだろうか。

「このモーターを購入したプリンター・メーカーは、特許の共有者であるAから訴えられる。
プリンター・メーカーAにしてみれば、新しく開発したモーターを内蔵したプリンターを、
競合他社から販売されれば、自社の事業が危うくなるので認めるわけにはいかない」

今度は、モーター・メーカーBが共同研究成果を利用できない。


一旦まとめよう。今回の問題は、

プリンター・メーカーAとモーター・メーカーBが、新しいモーターXと、それを使った
プリンターを共同で研究開発した場合、成果を「平等」に利用できるようにするには、
「特許の取得」と「契約」をどのようにすればよいか

と言い換えることができる。現時点では、

「モータXの特許を取り、共有」とした場合、A社(プリンター・メーカー)はB社(モーター・
メーカー)とは別にモーターを調達することはできず、共有する意味がない。

他方、

「モーターX内臓のプリンターの特許を取り、共有」とした場合、B社(モーター・メーカー)は、
A社(プリンター・メーカー)以外のプリンター・メーカーにモーターを販売することが出来ず、
共有する意味がない。


さて、特許と契約、双方を上手く組み合わせて、この問題を解決するには、具体的にどのように
すればよいだろうか。

少し考えてみて頂きたい。


続きは、(19)にて。




※注1)図、ページ数等は、第1刷に基づきます。
※注2)本連載は、弊社独自の解釈に基づくものです。




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TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.150

TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.150
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配信数:約6700 配信実績:2008年8月19日より隔週発行
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■5月以降の関連イベント

●今回のトピック
・「国際標準化と事業戦略」(小川紘一 著)を読む(17)


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●今週の一冊
「人間を考える―新しい人間観の提唱・真の人間道を求めて」松下幸之助

松下幸之助 氏に関連する著作は、これまでも何度か取り上げていますが、
こちらも、ぜひ読んでいただきたい本。


①現状をありのままに受け入れ(是認する)、容認せず対処する

②衆知をあつめる。ただ人を集めて意見を出すのではなく、個々の利害に
とらわれず、より善き道を見出そうとする

③自由と秩序と生成発展


「容認」ではなく、「是認」し対処する

肝に銘じたい。


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★★★★★★★★ 【定期開催中】『知財塾』 ★★★★★★★★★★★★★


弊社取締役・弁理士の 五丁(大阪工業大学 知的財産学部 客員准教授・漢之光華
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勉強会を行っております。

・「知財塾」HP
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・「知財力育成のための事例分析」
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/////////5月以降の知財セミナー情報///////////////


★(大阪)(広島)弊社講師セミナー(大阪発明協会、広島発明協会と各共催)

・【大阪】5月21日「実験結果から特許とな る「発明」を抽出するスキル」
                ~「発明把握」と「アイデアシート作成」~(秋好)

 自らの実験結果を、特許になる発明にとらえ直すスキルを伝授します!

(1)こんなことでお困りではありませんか?
 ① 技術者自身が発明したことに気付かず、せっかくの発明が埋没してしまっている。
 ② 発明をしたことに気がついても、その発明の本質を、とらえることができていない
  ために、事業への貢献度の低い特許しか、取得できていない。
 ③ 公知技術との差別化された「発明提案書」を、作成することができない。

(2)「技術者向け発明力向上プログラム」はここがちがう!
 ① 発明の生まれる仕組みから、理解して頂きます。
 ② あらかじめ用意した実験結果を用いて、発明の本質をとらえる練習ができます。
 ③ 公知技術との差別化ができる発明としたうえで、発明提案書に仕上げる「手順」と
  「考え方」を、身に付けて頂きます。

(3)セミナー受講の効果
 ①「実験結果」から、アイディアを展開し、発明を拡大できる!
 ②「特許性のある発明要素」を正確に捉え、事業に役立つ「強い特許」を生み出す
  ことができる!
 ③ 公知技術との差別化が十分になされた、「発明提案書」を作成することができる
  ようになる!

 セミナー内容詳細は、以下参照ください。
 http://bit.ly/1dPoq9D


・【広島】5月29日「技術に携わる人のための、ケースで学ぶ契約入門
                   ~共同研究でモメないための基礎知識」(橋本)

 問題を先送りにせず、関係先と良好な関係を築き、成果を出すために!

(1)こんなことでお困りではありませんか?
 ① 過去に共同研究先と契約を巡ってトラブルになったことがある。
 ② 共同研究の際の契約を適切に締結できているか不安を感じることがある。
 ③ 共同契約相手とある程度協議を進めた後に、法務部門から「その契約は認められない」
  と言われ、 板挟みになったことがある。

(2)「技術者向け発明力向上プログラム」はここがちがう!
 ① 技術者が安心して対外的な関係を構築できる、基礎的な知識をわかりやすく解説
 ② 共同契約をはじめとする「3つの典型的ケース」が題材
 ③ トラブルが生じやすい「危険ポイント」、明確に決めるべき「必須ポイント」に注目

(3)セミナー受講の効果
 ① 共同研究において、陥りやすいトラブルを予見、回避できるようになる!
 ② 大学や先生との関係を円滑に進め、成果を出すことに集中できる!
 ③ 研究開発における対外的なやり取りを、自信を持って推進できるようになる!


 セミナー内容詳細は、以下参照ください
 http://bit.ly/1isz2GI



★(東京)小川紘一先生による「オープン&クローズ戦略 ~日本企業再興の条件~」

「オープン&クローズ戦略」研究の第一人者・小川紘一先生の、長年の実証研究に基づく
成果である新著『オープン&クローズ戦略~日本企業再興の条件~』をテキストに、5日間
かけてじっくりと学ぶセミナーです。

5月16日に、第一回が開催されます。

詳細は、以下参照ください
http://bit.ly/1lra93e



★(大阪)丸島儀一先生による「丸島ゼミ」、本年も開催
本年も、全6回で「丸島ゼミ」が開催されます。「キヤノンvsゼロックス」普通紙コピー機
戦争の最前線に立ち、「キヤノン特許部隊」を率いておられた丸島儀一先生に、「直接」
「じっくり」指導を受けることができる、貴重な機会です。

5月23日に、第一回が開催されます。

詳細は、以下参照ください
http://bit.ly/QO0VmO



★(東京)【技術者向け】弊社推奨セミナー「エキスパートにきく!」
弊社メンバーが参加し、「面白かった!」と感想を寄せてくれたセミナーの第3弾が、
以下の通り開催されます。


・5月16日【エキスパートにきく!】第3回「発明・技術・アイデアを事業に繋げるスキル」
http://bit.ly/1nybCaN

ベテランエンジニアの方の経験を、座談会形式で”ざっくばらん”に伺うセミナーです。
費用は2000円、時間も17:30-19:00と、いずれも手軽です。


今回の講師は、元NHK放送技術研究所 主任研究員 河合 輝男 氏 です。

ハイビジョン、デジタル放送技術の研究をはじめ、次世代単色X線診断・治療システム、
脳腫瘍等手術支援システム(HivisCAS)、超高速CCDカメラ、メガネなし3Dシステム、
遠隔医療、X線回折によるたんぱく質の構造解析システム、細胞のリアルタイム観察技術、等
多数の技術開発に、成功されています。


ちなみに、講演後の「座談会」の話題は、以下を予定されています。面白そうですね。

 ―事業につながる技術・発明・アイデアとは
 ―ビジネスモデルを描こう
 ―プロジェクトを成功させるポイント
  ~プロジェクトを自分で企画し、メンバーを集める~
 ―多くの知友を得た交流の心得


若手技術者の方、新規テーマ探索をご担当の方、ぜひ、ヒント探しに「ぶらりと」来られては
いかがでしょうか?


弊社では今後も、「実際に参加してみて良かった」セミナーについて、紹介いたします。



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★★「国際標準化と事業戦略」(小川紘一 著)を読む(17)

前回(16)では、クアルコムの事例を基に、

「”技術の特性”から決まる”市場構造=事業戦略”を、確実なものにする」

のが知財戦略の目的であり、

「先行事例と”バリューチェーン”を分析し、自社の参入する業界構造の変化を推定し、
また、自社に都合のよい業界構造を描き、その実現に必要な技術と知財を調達する」

のが、知財戦略の「立案と実行」である、

ことを学んだ。

・「国際標準化と事業戦略」(小川紘一 著)を読む(16)~TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.148
http://bit.ly/1iMF8Xg


今回は、Qualcommの現在の戦略を分析し、「イネーブラー」を目指す企業が打つべき手について、
さらに詳しく見ていく。

Qualcommの現在の戦略は、彼らが推進している「QRD」というプログラムから、読みとれる。

「Qualcommは中国をはじめとする新興国に自社チップセットを普及させるため、QRD(クアルコム・
リファレンス・デザイン)というプログラムを始めた。Qualcommは先進国におけるスマートフォン
市場では圧倒的なシェアを誇っていたが、新興国においては、ローコストで攻めるMediaTek社に
対して苦心を強いられてきた」

そこが高付加価値であればあるほど、自社のレイヤーに対して、ローエンドのプレーヤーが参入
してくる可能性は高い。もともと、自社のレイヤーは知財で守るのが鉄則であるが、Mediatekは、
Qualcommと特許ライセンスを結ばずに事業を継続しているとされ、守りきれていないことになる。


・「MediaTekとQualcommは相互に特許ライセンスを取得せず」経済日報 2013/9/27
http://bit.ly/1gyeayn


これに対するQualcommの戦略は、MediaTekに対抗して、自社チップセットを「普及」させるための
「オープン化」である。

「そこでQualcommはチップセットと部品間のインターフェース、及び製造実装技術などを、新興国の
携帯電話開発メーカーに公開することで、自社チップセットが載った低コストな携帯電話の
早期大量普及を図っている。QRDでは、製造のためのツールだけでなく、部品リストや、試験法/
評価手順、ソフトウェアに至るまで手厚いサポート体制が取られている。これにより、新興企業で
あっても、資金さえあれば誰でも携帯電話が作れるようになった」

IntelのPC用マザーボードに関する戦略と、同じである。


また、関連記事によれば、

「2013年1月時点で、40社以上のメーカーが QRD を利用した170種類のスマホを売り出している」

状況となっている。

・「アップル苦しめるクアルコム”格安スマホレシピ”」日経オンライン 2013/5/2
http://s.nikkei.com/1gyebSY

記事には

「スマホの価格下落が速すぎて」

とあり、彼らの戦略が「予想以上」のスピードで、最先端の携帯電話を世界の隅々まで普及させる
原動力になっていることが、伺える。

・「”100ドル”スマホ、アジアで激戦 」日経オンライン 2014/4/10
http://s.nikkei.com/1uXUzB0


もともとQualcommは、新興国/新参入メーカーに技術提供することで、エンドユーザーが低価格で
購入できる端末を増やし、技術の普及を促進する、という戦略で3G携帯電話を普及させてきている。

・知財戦略とは~発明研究所のすすめ第2回_PEN_2011_September_vol.2_no.6
http://bit.ly/1iML2YA


上記論文の図3には、3G携帯電話の価格が急速に下落していること、そして、図4には、それに
従って産業自体の規模が拡大し技術が普及していること、図5で、その原動力が、Qualcommの技術を
利用した携帯電話メーカーの新規参入であることが、示されている。


これらの事実から、現在のQualcommは、単に「知財で技術を独占し収益を得る」という古典的な
発想で考えているのではなく、「技術の普及を促進」させて競争に勝つ、そのために知財をどう
扱うべきか、と考えていることがわかる。

デバイスの低価格化は、アプリケーションやサービス開発の余地を誘発し、新たなビジネスエコ
システムを作り出す。独占や寡占により高価格を維持するのではなく、エンドユーザーでの価格を
下げて普及させ、さらにエコシステムの発展を促し、好循環を作り出していく「巧みな」戦略である。


まさに「特許制度を利用して、技術を普及させて世の中を進歩させ、それが継続できる収益を上げ」
ている「イネーブラー」企業、それがQualcommである。知識資本主義時代の新しいモデル、と言えば、
言い過ぎだろうか。


最後に、これまでの議論から「イネーブラー」について整理しておこう。同じようなポジションを
目指される企業の知財部の方、企画部門の方、事業責任者の方、および経営者の方は、ぜひ参考に
していただきたい。



1.「イネーブラー」とは?

これまでの議論をまとめると、「イネーブラー」とは、

「技術の早期普及で社会全体に利益(ベネフィット)をもたらし、業界を発展させながら自らも
収益(プロフィット)を上げ、次のチャンスを作り出す企業」

と定義できる。

「技術を単純に独占して収益を上げるのではなく、”普及”のキーマンになることで、社会に
利益を広く提供しながら、収益を上げている」

のが、これまでの「特許による独占」で収益を上げる企業との、違いといえるだろう。

「知財を活用し、社会が進化する時間を早め、それに見合った収益を得る企業」

が、まさにその名の通り「イネーブラー」(enabler)である。

20年、という特許権の有効期限とも相性が良く、技術の代替わりを仕掛けることで、新たな
技術で社会を進化させ、同時に収益を得ている。



2.「イネーブラー」の知財戦略

クアルコムの事例と特許権の特性から、イネーブラーの知財戦略は、以下2つが特徴と
わかった。

1)知財を利用して、他者の資本を活用し「規模とスピードのトレードオフ」を解消する

自社の経営資源にこだわらず、市場の成長拡大のために、他者の経営資源を最大限使う、
そのためには「知財権が必要」という発想である。これは、ライセンスの本来の意味/目的
であり、きわめて正統的なアプローチと言える。
併せてライセンスを通じて、自社以外のレイヤーを徹底的に競合状態に置き、無力化する
ことで普及を促進している点が、「単なるライセンスビジネス」とは異なる。


2)自社の付加価値領域を絞り込み、「さまざまな手法を駆使」して守る

当然のことであるが、そのためには「訴訟も辞さない」ハードな交渉をこなす必要がある。
そして、自社領域に攻め込まれないように「他者の体力を奪う」ための無力化戦略と、
その収益を次の事業機会に思い切って投資する「ハイリスク・ハイリターン」の経営戦略が
必要となる。

これらはいずれも「特許権が排他権である」というシンプルな取り決めから必然的に導き
出される戦略であり、全ての事業に応用可能である。



Qualcommの事例分析を通じて、私が「技術屋」として感じたことを、改めてメッセージとして
まとめ、締めくくりとしたい。

「技術者から見れば、特許は、技術を”企業””経営”というツールに乗せて普及させるための、
便利な仕組み」

「技術者が、技術を正しく世の中に広めるために、知財戦略の理解と、特許に関する基礎知識/
高いスキルが必要」

「特許で技術を独占する時代は終わり、知財戦略を駆使した”イネーブラー”が、技術を素早く
普及させ、世の中を前向きに変革する時代」


知財の戦略的活用が、技術の実用化・普及のために、ますます重要になることを申し添えて、
一連の事例分析を終了としたい。

次回は、「国際標準化と事業戦略」(小川)に戻り、さらに読み進めていく。



※注1)本稿は、弊社が主催する「国際標準化と事業戦略研究会」の研究成果に基づくものです。
無断転載、引用を禁止します。研究会では、本書には取り上げられていない様々な業界の、知財戦略/
標準化戦略を駆使した事業戦略はどうあるべきか、今後も事例研究を進め、学会等で発表する予定です。
お楽しみに。

※注2)Qualcommの事例については、立命館大学/同大学院の講義で毎年取り上げている、

・NHKスペシャル「世紀を超えて」 世界 ビッグパワーの攻防 第2集 特許で世界を制覇せよ
解説記事の例:http://bit.ly/PumN5V

に詳しい。また、立命館大学/同大学院での講義内容に興味をお持ちの方は、以下ご参照ください。

・立命館大学MOT大学院 第5回講義を終えて~クアルコムが携帯電話業界の覇者になるまで
http://bit.ly/1fQnr4n

・立命館大学MOT大学院特別講義「クアルコムは、いかに携帯電話市場を制覇したか」開催報告
http://bit.ly/OgAOmF




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