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TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.88

TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.88
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■■    TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.88


配信数:約5800 配信実績:2008年8月19日より隔週発行
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■12月以降の関連イベント

●今回のトピック
・企業活動における知財マネジメントの重要性

★HP http://www.techno-producer.com/

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●「経営者になる経営者を育てる」菅野寛

「7つの習慣」「完全なる経営」と並んで、将来経営者になりたいという方や、
起業家・企業家志望の学生に必ず薦める本。様々な経営書がありますが、私が
読む限り、細かいテクニック論以外は、上記3冊に集約される。

例えばP134に、自分の器を超えて成功する人の原則として、「他人より深く考え
ている人程、他人の意見に耳を傾ける」が挙げられている。これは、3つの成長
段階の最終段階である。

最初の段階は「あまり考えていないし、考えることが億劫なので考えることを
外注する人」。借り物のアイデアは、ちょっとした条件の変化で通用しなくなって
しまうため、成功しない。

次の段階は「自分でよく考える人」。しかし、自分の器以上には成功できない。

自分で深く考えるからこそ、他者の意見に学び、飛躍することができる。

他「「強烈な意志」こそ、他のスキルの源泉である」など、経営者やリーダーを
志す人間にとっては、全てのページから学べる本。

最後に。

「結果を出すためには、面子などは考えません。必要ならすぐにその道の専門家に
頭を下げて教えを請いに行きます。」金川千尋 信越化学工業社長

結果へのこだわりが、他のこだわりを捨てる原動力になる。まさに「強烈な意志」が
他のスキルの源泉である、とする好例である。

「強烈な意思」を持ち「他人より深く考える」こと。

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本メールマガジンは、エンジニアの方々、知財担当者、教育担当者の
方々にちょっとしたお役立ち情報を届けます。
・バックナンバー http://technoproducer.blog84.fc2.com/

お申し込みは、mail@techno-producer.comまで。


また、弊社の技術者向け知財教育カリキュラムの抜粋を、コラムにしております。
知財部で人材育成にあたられている方、技術者の方、若い部下をお持ちの方、ぜひ、
ご一読ください。

★コラム:ビジネスと知財
http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php


お知り合いの方、知財部門の方や技術者の方に、是非ご転送、ご紹介下さい!

お願いします!



★★★ 弊社主催「若手知財担当者向け知財戦略勉強会」開催 ★★★

弊社では、丸島儀一氏の「知的財産戦略」をテキストに、若手知財担当者が知財戦略に
ついて学ぶ「勉強会」を定期開催いたします。参加ご希望の方、ご興味お持ちの方は
以下までご連絡ください。折り返し担当から、詳細につき連絡いたします。

・連絡先 info@techno-producer.com 秋好(あきよし)まで


★★★ 弊社主催「知財教育相談会」~社員にいかにして知財に興味をもたせるか?開催 ★★★

企業の知財教育推進担当者を対象とした『知財教育相談会』を開催いたします。
敬遠されがちな知財教育について、いかに興味をもたせるか、効果を最大化する知財教育のポイント
について、具体的な成功事例を紹介いたします。

・11月29日(火)東京開催 「R&D人材を対象とした体系的知財教育カリキュラムの構築」、
「発明者向けの特許性判断スキル養成教材」

詳細、お申し込みはこちら。
http://www.techno-producer.com/docs/tpc_kyoikusodan_1110.pdf
(※少しお席に余裕があります。当日正午までお申込が可能です。)


・12月22日(木)東京開催 「発明者向けの特許情報検索入門教材」、「知財教育の効果測定」
・1月13日(金)東京開催 「R&D人材を対象とした体系的知財教育カリキュラムの構築」、
「知財教育におけるEラーニング活用」

詳細、お申し込みはこちら。
http://www.techno-producer.com/docs/tpc_kyoikusodan_1111.pdf




///////12月以降の関連イベント情報///////


★「知的財産マネジメント研究会(Smips)」
次回は12月10日(土)です。

詳細は、以下ご参照ください。
http://www.smips.jp/


★市場を支配し、高収益を産むための「先読み」「先回り」「先取り」戦略
~高収益企業クアルコムに学べ!バリューチェーンを支配し10年先まで勝つ方法~

 本セミナーでは、携帯端末用通信モジュールで圧倒的なシェアと高収益を誇るクアルコムの
事例を中心に、長期間にわたり高収益を確保するために必要な戦略の立て方のほか、従来の
経営学のフレームワーク(3C、5Fなど)に知財戦略を組み込み、具体的な活動に落としこむ
ための考え方を紹介する。
 また、知的財産を活用した「ビジネス・エコシステム」の創造、強化戦略についても、事例を
取り上げて説明する。

・日時:12月13日(火) 12:30~16:30
・場所:江東区産業会館 第1会議室 【東京・江東区】
http://www.rdsc.co.jp/maps/g.html
・主催:R&D支援センター

詳細、お申し込みはこちら。
http://www.rdsc.co.jp/seminar/111204.html


★特許情報分析を用いた技術マーケティング ・応用用途探索
~実事例と実演を交えた手法~

・日時:12月19日(月) 13:00~17:00
・場所:オーム ビル(千代田区神田錦町)
http://www.icpl.co.jp/seminar/Ohm_map.pdf

詳細、お申し込みはこちら。
http://www.catnet.ne.jp/triceps/sem/s111021a.htm


★弊社主催「経営に活かす知的財産」セミナー

この度、大阪工業大学大学院知的財産研究科のご協力を戴き、表記セミナーを開催することと
なりました。

今回は講師として、元キャノン渉外センター長で現大阪工業大学知的財産学部学部長、
大阪工業大学大学院知的財産研究科長の田浪和生先生と、元ミノルタ知的財産部次長、
元日本電産知的財産部長の結束一男先生をお迎えします。

・日時:12月20日(火) 13:00~17:00
(開場 12:30  懇親会 17:15~19:00)
・場所:常翔学園大阪センター(大阪市北区梅田)
http:// www.josho.ac.jp/osakacenter/

・対象者: 企業経営者、法務・知財部門長、法務・知財担当者
・会費:セミナー(無料)、懇親会(2000円)
・定員:40名(定員に達し次第受け付けを終了いたします)

プログラム詳細は、以下ご参照ください。
http://www.techno-producer.com/docs/111220-OSAKASEMINAR.pdf

今後も定期開催いたしますので、ご要望・ご意見も、ぜひお寄せ下さい。



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■企業活動における知財マネジメントの重要性―クローズドとオープンの観点から
〔研究会報告〕コンピュータ産業研究会 2009 年12月9日より

これからしばらく、皆様と一緒に、赤門マネジメント・レビュー9巻6号(2010年6月)に掲載され
ました題記講演録を、読み進めていきたい。

全文は、以下からDLできます。
http://www.gbrc.jp/journal/amr/AMR9-6.html

今回は、「2. 知財戦略の変化―クローズドとオープンの観点から」の「(4) 更なるオープン化へ」
を読んでみたい。

話は、パテントプールやパテントコモンズなどの「オープン」と言われる取り組みに関する解説から
始まる。

「パテントプールとパテントコモンズは、「技術標準/技術規格/特定技術」の延長線上での技術
開発のみが認められるため、結果として「技術進化の自由度」は減ります。つまりこれらの戦略では、
既存の戦略に比べ知的財産権のオープン性が高くなるにもかかわらず、技術進化の自由度を制限させる
ことで知的財産権を守ることになります。」

オープンコミュニティーとパテントプールの違いは「技術進化の自由度を認めるかどうか」である、と
いうわけである。図16は非常にわかりやすい。

「クロスライセンスが、個別権利行使とデファクトに比べ、技術進化の自由度の面でオープン性が高い
ことがわかります。したがって、クロスライセンス、またはライセンスの授与の戦略は、知的財産権を
クローズドにしたままで、技術進化の自由度を確保できる戦略と言えます。」

上記のような見方をすれば、クロスライセンスは「技術進化の自由度」を確保できるという意味で、
ある種のオープンさを持った戦略である、といえる。

「パテントプールとパテントコモンズは知的財産権の軸で見るとオープン性は高いが、知的財産権を
放棄していないので、技術進化は制約されることがわかります。」

整理すると「権利自体のオープン性」と「技術進化のオープン性」のどちらが必要かによって、取りうる
戦略が異なる、ということになる。この視点は、事業戦略と技術戦略を考える上で、非常に重要である。


最後に、知的財産権の支配力について、非常に端的にまとめられている。

「「知的財産権」がもつ支配力の大きさは「ビジネスモデル」だけでなく、「技術進化の自由度」に
まで影響を及ぼす」

「技術の改版権」を制御することにより技術進化自体をコントロールできるのが、知的財産権の特徴なの
である。

次回も、続きを読んでいきたい。



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「Happiness is, in the contentment」

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★コラム:ビジネスと知財
http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php
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