TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.84
TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.84
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■■ TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.84
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配信数:約5700 配信実績:2008年8月19日より隔週発行
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■10月以降の関連イベント
●今回のトピック~企業活動における知財マネジメントの重要性
★HP http://www.techno-producer.com/
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●「戦略プロフェッショナル―シェア逆転の企業変革ドラマ」三枝 匡
「アメリカの強み、それは「プロ」の育成ができていること。個人が若い
うちからリスクを背負い、冷や汗をかきながら経営経験を積む機会がある。」
とする著者の経験が詰まった、充実のケーススタディ。実話に基づくものと
いうことで、読み物としてもとても面白い。
①経営資源投下におけるリターン
②時間管理
③選択と集中
④市場のライフサイクルにあてはめて予測
⑤長期の競争力向上
⑥言語明瞭な無能力者(いわゆる「評論家」)の排除
⑦目標と現実のギャップを埋める具体的手法(つまり「具体論」)
⑧セグメンテーション:客を知っているか。目的に合致しているか。
本当に売りたい顧客はどこか。ターゲットの共有=コミュニケーションの手段。
⑨しつこいフォロー:進捗の管理、「見える」化
⑩「あそび」=余裕も必要
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本メールマガジンは、エンジニアの方々、知財担当者、教育担当者の
方々にちょっとしたお役立ち情報を届けます。
・バックナンバー http://technoproducer.blog84.fc2.com/
お申し込みは、mail@techno-producer.comまで。
また、弊社の技術者向け知財教育カリキュラムの抜粋を、コラムにしております。
知財部で人材育成にあたられている方、技術者の方、若い部下をお持ちの方、ぜひ、
ご一読ください。
★コラム:ビジネスと知財
http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php
お知り合いの方や技術者の方に、是非ご転送、ご紹介下さい!
お願いします!
///////10月以降の関連イベント情報///////
★「知的財産マネジメント研究会(Smips)」
今回の「全体セッション」では 、「米国特許法改正後の仮出願、タイムスタンプを活用した
新しい出願戦略」と題してご講演いただきます。
・日時:10月8日(土) 13:00-18:30(出入り自由)
全体セッションは、15:00-16:30
・全体セッションのテーマ:米国特許法改正後の仮出願、タイムスタンプを活用した新しい出願戦略
・講師:粕川敏夫様(メキキ・クリエイツ株式会社 常務取締役、弁理士)
(特許戦略工学分科会による企画です)
詳細は以下URLより。お申し込みは不要です。
http://www.smips.jp/#
★日中大学フェア~世界に羽ばたく中国の大学との新たなパートナーシップの構築に向けて
日中の出展大学がブース展示によりそれぞれの大学交流、研究交流、産学連携、人材交流、
留学 促進に係る活動を出展、紹介する「フェア」と、日中の大学、産業界などのトップレベル
の方々による講演とパネルディスカッションを行う「フォーラム」からなる、題記イベントが
開催されます。
・日 時:10月9(日)~11日(火)
・場 所:池袋サンシャインシティ
詳細、お申し込みはこちら。
http://sino-japan.univff.com/
★「特許情報分析を用いた技術マーケティング・応用用途探索~実事例と実演を交えた手法~」
弊社楠浦が、以下日程にてセミナーで講師を努めさせて頂きます。特許情報分析、技術シーズの
実用化、の具体的手法及び事例を紹介致します。特許情報を徹底活用する手法を、この機会にぜひ
学んでください。
・日時:10月18日(火) 12:30~16:30
・場所:商工情報センター カメリアプラザ 9F 第2研修室 【東京・江東区】
http://www.rdsc.co.jp/maps/u.html
・主催:R&D支援センター
詳細、お申し込みはこちら。
http://www.rdsc.co.jp/seminar/111026.html
★日米知財裁判カンファレンス
日米の知財専門家、裁判官による各種ディスカッション、模擬法廷が開催されます。
・日時 10月26日(水)、27日(木)
・会場 ホテルオークラ東京
詳細、お申し込みはこちら。
http://www.ilcc.com/judicial_conference/program_ja.html
★市場を支配し、高収益を産むための「先読み」「先回り」「先取り」戦略
~高収益企業クアルコムに学べ!バリューチェーンを支配し10年先まで勝つ方法~
本セミナーでは、携帯端末用通信モジュールで圧倒的なシェアと高収益を誇るクアルコムの
事例を中心に、長期間にわたり高収益を確保するために必要な戦略の立て方のほか、従来の
経営学のフレームワーク(3C、5Fなど)に知財戦略を組み込み、具体的な活動に落としこむ
ための手法と考え方を紹介する。
・日時:12月13日(火) 12:30~16:30
・場所:江東区産業会館 第1会議室 【東京・江東区】
http://www.rdsc.co.jp/maps/g.html
・主催:R&D支援センター
詳細、お申し込みはこちら。
http://www.rdsc.co.jp/seminar/111204.html
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■企業活動における知財マネジメントの重要性―クローズドとオープンの観点から
〔研究会報告〕コンピュータ産業研究会 2009 年12月9日より
これからしばらく、皆様と一緒に、赤門マネジメント・レビュー9巻6号(2010年6月)
に掲載されました題記講演録を、読み進めていきたい。
全文は、以下からDLできます。
http://www.gbrc.jp/journal/amr/AMR9-6.html
今回は、「2. 知財戦略の変化―クローズドとオープンの観点から」の「(2)効率の良い
知財マネジメント―パテントポートフォリオ」を読んでみたい。
ここでは、自社技術を守るという観点からの特許出願について、何を出願し何を出願しないのか
その判断基準について述べられている。最終的には「訴訟に耐えうる権利が取れるのか」という
ところまで話が及んでいるが、まずは基本的なところから、非常に丁寧に書かれている。
「まず、技術は知財的観点から大きく二つに分けられます。それは、「検証可能で権利行使
できる技術」と「検証・権利行使が難しい技術(ノウハウなど)」です。検証可能で権利
行使できる技術は、特許で参入障壁を構築することで守ることができます。重要なのはビ
ジネスにかかわる国(生産国・流通拠点国・市場国) に合わせた特許権を確保し、必要な
ら権利行使を行い、事業と技術を守ることです。」
出願すべきかどうかは「検証し、権利行使ができるかどうか」で決まる、としている。
たしかに、権利行使できない権利を取得することは無意味なので、この基準は明快である。
では、検証・権利行使できない技術、アイデアはどうなるのか。
「検証・権利行使が難しい技術はブラックボックス化することで守ることができます。ブラック
ボックス戦略とは特許出願をせず、トレードシークレット(営業秘密) で守ることです。<中略>
ブラックボックス戦略を選択するときに、考慮すべき要件は何でしょうか(図10)。それは、秘密
管理制、有用性、非公知性の三つです。中でも特に秘密管理制と非公知性の二つを維持することは
非常に難しいと言われていますが、ブラックボックス戦略は侵害発見の困難な技術(生産技術など)
に有効です。」
それらは「営業秘密」として管理されることになる。ただ、この場合には「他社が出願するリスク」
が存在するため「先使用権」の確保が重要となる。
「もちろん、侵害を想定し、先使用権を主張できるだけの準備が必要であり、公証人制度やタイム
スタンプの活用がその例に当たります。」
何をどう守るか、について非常にわかりやすく説明されている。
次回は、この判断基準も含めた「知財のポートフォリオ管理の考え方」についてまとめられている
後半部分を読んでいく。
」」」」」」」」」」」
「想像」し「創造」する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★コラム:ビジネスと知財
http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php
▼周りの方に、ご紹介ください。コピー、転送大歓迎。
▼メールアドレス変更、配信停止は、mail@techno-producer.comまで。
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■■ TechnoProducer ビジネスに「効く」知財 Vol.84
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配信数:約5700 配信実績:2008年8月19日より隔週発行
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■10月以降の関連イベント
●今回のトピック~企業活動における知財マネジメントの重要性
★HP http://www.techno-producer.com/
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●「戦略プロフェッショナル―シェア逆転の企業変革ドラマ」三枝 匡
「アメリカの強み、それは「プロ」の育成ができていること。個人が若い
うちからリスクを背負い、冷や汗をかきながら経営経験を積む機会がある。」
とする著者の経験が詰まった、充実のケーススタディ。実話に基づくものと
いうことで、読み物としてもとても面白い。
①経営資源投下におけるリターン
②時間管理
③選択と集中
④市場のライフサイクルにあてはめて予測
⑤長期の競争力向上
⑥言語明瞭な無能力者(いわゆる「評論家」)の排除
⑦目標と現実のギャップを埋める具体的手法(つまり「具体論」)
⑧セグメンテーション:客を知っているか。目的に合致しているか。
本当に売りたい顧客はどこか。ターゲットの共有=コミュニケーションの手段。
⑨しつこいフォロー:進捗の管理、「見える」化
⑩「あそび」=余裕も必要
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本メールマガジンは、エンジニアの方々、知財担当者、教育担当者の
方々にちょっとしたお役立ち情報を届けます。
・バックナンバー http://technoproducer.blog84.fc2.com/
お申し込みは、mail@techno-producer.comまで。
また、弊社の技術者向け知財教育カリキュラムの抜粋を、コラムにしております。
知財部で人材育成にあたられている方、技術者の方、若い部下をお持ちの方、ぜひ、
ご一読ください。
★コラム:ビジネスと知財
http://www.johokiko.co.jp/column/column_takahisa_kusuura.php
お知り合いの方や技術者の方に、是非ご転送、ご紹介下さい!
お願いします!
///////10月以降の関連イベント情報///////
★「知的財産マネジメント研究会(Smips)」
今回の「全体セッション」では 、「米国特許法改正後の仮出願、タイムスタンプを活用した
新しい出願戦略」と題してご講演いただきます。
・日時:10月8日(土) 13:00-18:30(出入り自由)
全体セッションは、15:00-16:30
・全体セッションのテーマ:米国特許法改正後の仮出願、タイムスタンプを活用した新しい出願戦略
・講師:粕川敏夫様(メキキ・クリエイツ株式会社 常務取締役、弁理士)
(特許戦略工学分科会による企画です)
詳細は以下URLより。お申し込みは不要です。
http://www.smips.jp/#
★日中大学フェア~世界に羽ばたく中国の大学との新たなパートナーシップの構築に向けて
日中の出展大学がブース展示によりそれぞれの大学交流、研究交流、産学連携、人材交流、
留学 促進に係る活動を出展、紹介する「フェア」と、日中の大学、産業界などのトップレベル
の方々による講演とパネルディスカッションを行う「フォーラム」からなる、題記イベントが
開催されます。
・日 時:10月9(日)~11日(火)
・場 所:池袋サンシャインシティ
詳細、お申し込みはこちら。
http://sino-japan.univff.com/
★「特許情報分析を用いた技術マーケティング・応用用途探索~実事例と実演を交えた手法~」
弊社楠浦が、以下日程にてセミナーで講師を努めさせて頂きます。特許情報分析、技術シーズの
実用化、の具体的手法及び事例を紹介致します。特許情報を徹底活用する手法を、この機会にぜひ
学んでください。
・日時:10月18日(火) 12:30~16:30
・場所:商工情報センター カメリアプラザ 9F 第2研修室 【東京・江東区】
http://www.rdsc.co.jp/maps/u.html
・主催:R&D支援センター
詳細、お申し込みはこちら。
http://www.rdsc.co.jp/seminar/111026.html
★日米知財裁判カンファレンス
日米の知財専門家、裁判官による各種ディスカッション、模擬法廷が開催されます。
・日時 10月26日(水)、27日(木)
・会場 ホテルオークラ東京
詳細、お申し込みはこちら。
http://www.ilcc.com/judicial_conference/program_ja.html
★市場を支配し、高収益を産むための「先読み」「先回り」「先取り」戦略
~高収益企業クアルコムに学べ!バリューチェーンを支配し10年先まで勝つ方法~
本セミナーでは、携帯端末用通信モジュールで圧倒的なシェアと高収益を誇るクアルコムの
事例を中心に、長期間にわたり高収益を確保するために必要な戦略の立て方のほか、従来の
経営学のフレームワーク(3C、5Fなど)に知財戦略を組み込み、具体的な活動に落としこむ
ための手法と考え方を紹介する。
・日時:12月13日(火) 12:30~16:30
・場所:江東区産業会館 第1会議室 【東京・江東区】
http://www.rdsc.co.jp/maps/g.html
・主催:R&D支援センター
詳細、お申し込みはこちら。
http://www.rdsc.co.jp/seminar/111204.html
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■企業活動における知財マネジメントの重要性―クローズドとオープンの観点から
〔研究会報告〕コンピュータ産業研究会 2009 年12月9日より
これからしばらく、皆様と一緒に、赤門マネジメント・レビュー9巻6号(2010年6月)
に掲載されました題記講演録を、読み進めていきたい。
全文は、以下からDLできます。
http://www.gbrc.jp/journal/amr/AMR9-6.html
今回は、「2. 知財戦略の変化―クローズドとオープンの観点から」の「(2)効率の良い
知財マネジメント―パテントポートフォリオ」を読んでみたい。
ここでは、自社技術を守るという観点からの特許出願について、何を出願し何を出願しないのか
その判断基準について述べられている。最終的には「訴訟に耐えうる権利が取れるのか」という
ところまで話が及んでいるが、まずは基本的なところから、非常に丁寧に書かれている。
「まず、技術は知財的観点から大きく二つに分けられます。それは、「検証可能で権利行使
できる技術」と「検証・権利行使が難しい技術(ノウハウなど)」です。検証可能で権利
行使できる技術は、特許で参入障壁を構築することで守ることができます。重要なのはビ
ジネスにかかわる国(生産国・流通拠点国・市場国) に合わせた特許権を確保し、必要な
ら権利行使を行い、事業と技術を守ることです。」
出願すべきかどうかは「検証し、権利行使ができるかどうか」で決まる、としている。
たしかに、権利行使できない権利を取得することは無意味なので、この基準は明快である。
では、検証・権利行使できない技術、アイデアはどうなるのか。
「検証・権利行使が難しい技術はブラックボックス化することで守ることができます。ブラック
ボックス戦略とは特許出願をせず、トレードシークレット(営業秘密) で守ることです。<中略>
ブラックボックス戦略を選択するときに、考慮すべき要件は何でしょうか(図10)。それは、秘密
管理制、有用性、非公知性の三つです。中でも特に秘密管理制と非公知性の二つを維持することは
非常に難しいと言われていますが、ブラックボックス戦略は侵害発見の困難な技術(生産技術など)
に有効です。」
それらは「営業秘密」として管理されることになる。ただ、この場合には「他社が出願するリスク」
が存在するため「先使用権」の確保が重要となる。
「もちろん、侵害を想定し、先使用権を主張できるだけの準備が必要であり、公証人制度やタイム
スタンプの活用がその例に当たります。」
何をどう守るか、について非常にわかりやすく説明されている。
次回は、この判断基準も含めた「知財のポートフォリオ管理の考え方」についてまとめられている
後半部分を読んでいく。
」」」」」」」」」」」
「想像」し「創造」する。
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